ぶっちゃけ工事ってどんな感じ?現場担当者にインタビューしてみた!
通信建設業を主力事業とするバディネットですが、実際はどのような工事を行っているのでしょうか。
その実態を解明すべく、現場の最前線で活躍する4名の男性に集まっていただきました。ぜひ最後まで読んでいただければと思います!
インタビューにご協力いただいたのは、エンジニアリング事業部モバイルエンジニアリング1課主任の飯村さん、飛田さんと、エンジニアリング事業部モバイルエンジニアリング2課の今野さん、樋口さんです。
Q.所属部署のご紹介をお願いします。
飯村さん
私が所属する『エンジニアリング事業部モバイルエンジニアリング1課』は、通信キャリア様の屋内電波対策工事を、契約・調査・施工まで一括して行っております。
「携帯電話のアンテナが立たなくて電波が繋がらず通話が出来ない」「インターネットが使えない」といった電波状況にお困りのお客様に対して、不感地帯エリアの電波改善工事を行う業務に携わっている部署になります。
お客様が電波を改善されたい箇所に電波調査を実施し、設計書の作成を行ったうえで、設計に基づいた電波改善機器の設置工事を行う私たちですが、全国各地のお客様からご依頼を寄せていただき、確かな実績と実力をつけることができました。
毎月数多くの新設基地局を設置しているバディネットですが、1社でここまで設置している工事会社は全国にも数社しかないと思います。今の体制をベースに、弊社のMISSIONでもある『すべてのモノが繋がる社会を、人とテクノロジーの力で、創っていく、守っていく。』を実現する為の全国規模の施工プラットフォームを作っていきたいと思っております。
今野さん
私が所属する『エンジニアリング事業部モバイルエンジニアリング2課』は、通信キャリア様の屋外携帯基地局工事、いわゆる携帯電話のアンテナ工事を担当しております。
携帯基地局とは、携帯電話やスマートフォンなどの無線通信を可能にする設備のことなのですが、この携帯基地局の設置、保守、保全、補強、補修工事に携わっています。
今走っているプロジェクトをひとつご紹介させていただくと、支持柱補強工事というものがございます。支持柱というのは、携帯基地局のアンテナを支える柱のことなのですが、こちらの調査や設計、そして鋼材部分の強度を高めるための施工を行っています。
実はこの支持柱、ビルやマンションの屋上に設置されているアンテナでも、高さはなんと10メートル位あるんです。調査を行うために支持柱に登ったり、クレーンを使って支持柱を持ち運んだりと、周辺環境に合わせた施工方法を徹底的に考え抜くことで、スピーディな工事を実現しています。
こういった携帯基地局のような規模の大きな工事から、IoTセンサーや防犯カメラのような小さいものまで、幅広い分野での電気通信工事を行っているのがバディネットなんです。
ーちなみになのですが、高いところ、怖くないですか?
安全対策は万全にしているものの、正直怖いですよ。
15階建てのビルの屋上に立っている基地局に登った時は、地上60mの高さですからね…
ほんとに、慣れです!(笑)
Q.担当業務のご紹介をお願いします。
飯村さん
私は、現場作業はもちろん、現場施工班からの技術的なお問い合わせ対応や現場での安全施工の監視、新人作業員や新規入場施工班のOJTなどの教育、通信キャリアとの最新無線機器の実証実験など、工事に関わる業務を全般的に担当しております。
また、設計書のチェック業務などを通して、社内バックヤード事務の11人のメンバーの技術育成の役割も担っております。
私が業務において大切にしていることは『伝わるように伝える』ということなのですが、お客様はもちろん、社内のメンバーに対しても、聞き手に理解していただけるような言語表現を心掛けております。特に技術の世界は、専門用語や横文字が多いので…!
10年間の職人経験を経てバディネットに入社しておりますので、施工や技術のことは自信があります。
「この電波状況どうしたらいいですか?」「ここって設置許可OKですか?」「どんな電波をとったらいいんですか?」
こういったご相談はお任せください!!
飛田さん
工事の安全にかかわる業務や、施工会社様からのお問い合わせ対応といったデスクワークだけではなく、現場作業にも携わっており、飯村さんの分身のような存在です!
細かく挙げると、現場の安全パトロールや立会い業務、図書/報告書の精査や電子/紙マニフェスト申請業務、石綿総合受付/石綿回収に関する事務処理などです。
私の仕事におけるこだわりポイントは、立会い業務時における工事ルールの伝え方です。
私たちバディネットは、お客様に合わせた最適な施工会社様を都度ご選定させていただいております。工事には、国のルールに加えて通信キャリア様のルールもあるということを施工会社様に明確に伝え、事故を未然に防いでおります。
今野さん
私は主に屋外携帯基地局工事の設計や発注業務に携わっています。
具体的には、現地調査/報告書作成、構造会社様とのお打ち合わせ、CADを使用した設計図面作成、製作所様への鋼材制作依頼/発注対応、電材業者様への部材発注対応、工事完了後の竣工図書製作などがあります。
どの業務も重要ですが、特に力が入るのはCADを使用した設計業務ですね。
私の書いた設計図面を基に鋼材制作の依頼や施工がなされますので、常に緊張感を持って、シビアな気持ちで取り組むようにしています。
樋口さん
私は主に屋外携帯基地局工事の設計や工事見積の作成を担当しており、CADで設計図面の作成、部材の選定/発注、工事見積/竣工図書の作成などに携わっています。
この中でも、工事見積の作成業務はかなり熱意を込めて取り組んでいます。通信キャリア様からご要望いただく価格にできるだけ応えたいという想いがあり、計算機とにらめっこしながら頑張ってます!
Q.このお仕事の他にはない魅力、やりがいを教えてください。
飯村さん
魅力は、通常では入ることのできない所に訪問できることです。バディネットは47都道府県全てを請け負っておりますので、全国各地のあらゆる場所に足を運び、様々な経験をすることができます。
食品工場や製品工場、病院などにお伺いさせていただきましたが、本当に新発見ばかりです!自身の実績を積み上げながら、他業界のことも学べるのはありがたいお話だな…と思っています。
せっかくの機会ですので、最も私の記憶に残る、空港内ターミナルビルでのプロジェクトをご紹介させていただきます。
国内線・国際線のターミナル部分の連結に伴い、新規開設した建物内での電波対策工事を行ったことがありました。まだOPENする前の空港ビルに入れたのは嬉しかったのですが、この施工期間がちょうど台風の時期を挟んでいました。台風が来たらアンテナを外し、去ったらまた付け直す!を繰り返し、とにかく試行錯誤したのを覚えています。無事工事が完工出来たときの達成感は、今でも忘れられません。
飛田さん
仕事を通して出会った方々と深い関係性を築くことで、人と人との繋がりが広がっていくことです。
私の性格なのかもしれないですが、「せっかく一緒にお仕事をさせていただくなら、明るく楽しくしたい!」という想いがあり、施工会社の方と積極的に会話をするようにしてます。そこからプライベートでも会うような仲になったり、仕事に関する考え方を学ばせていただいたりと、日々ご縁に感謝です!
また、関係値が高まることで円滑なコミュニケーションがとれるようになり、業務効率化にも繋がりました。
日本各地で現場作業員様との関わりを高めているからこそ、施工会社様とバディネットに連係プレーが生まれ、ご依頼いただく工事にスピーディに対応できるのだと考えております。
今野さん
生活上欠かすことのできない通信インフラ設備を構築できることです。
多くの通信キャリア様のアンテナは、ビルやマンションの屋上に立っております。日常生活の中でそういった場所を眺める機会はあまりなく、私たちが行う仕事は目立たないかもしれません。
しかし、私が設計した構造物が長年に渡って通信インフラに貢献できると思うと、強くやりがいを感じます。社会の役に立っていることを実感しながら業務に従事できるので、この仕事をしていて良かったー!と、思う瞬間が多いですね!
樋口さん
自分が設計したモノが完成した状態を見た瞬間は…心からやりがいを感じます。
前職は設計会社に勤めていたのですが、当時は支持柱を建てたりクレーンを使うといった大規模な工事は経験したことがありませんでした。
故に、バディネットに入社し携帯基地局工事のプロジェクトに携わる中で、工事のスケールの大きさを肌で感じ、正直最初は「難しいかもしれない」なんて感じた瞬間もありました。協力会社様やチームメンバーとなんとか工事を完工させ、初めて支持柱を建て替えたときは、シンプルに「すごい。」って、ジーンと感動しちゃいましたね。
どの工事にも苦労はつきものですが、それを超える達成感があるなと、働きながら感じています。
Q.大変だと感じたことはありますか?また、そんな時はどのように乗り越えていますか?
飯村さん
正直なところ、全部大変です!(笑)
天井裏へ上がって作業をする際なんかはもう、汗だくです。夏場ですと50〜60度近くの温度になり、空調服を着ていても熱風が体に送られてきます。
いつもスポーツドリンクを飲んで乗り越えているのですが、何か他にオススメの飲み物があったら教えてください!
乗り越え方は、、気合と根性だと思っています!!
(時代に合っていないので、後輩たちには押し付けないようにしています!笑)
飛田さん
石綿(アスベスト)対応の駆け出し当初は大変でした。
石綿とは、天然にできた鉱物繊維で、建築材料として広く使用されてきたものですが、石綿の粉じんを吸入することにより、肺がん、中皮腫等の重篤な健康被害を引き起こす恐れがあることがわかりました。ここから、石綿障害予防規則(石綿則)という石綿の安全な取り扱いと障害予防についての基準が定まりました。また、石綿に関する法規制は年々厳しくなり、2023年4月1日から特定条件化では行政への報告が義務付けられ、2023年10月1日からは有資格者による事前調査が義務付けられました。
これにより、弊社でも対応が求められるようになりましたが、社内運用フロー、行政への申請等がなにもかも未知数でした。
石綿作業主任者と建築物石綿含有建材調査者の資格を取得したり、周囲の方々のお力をお借りしたりして、なんとかこの時期を乗り越えることができました。
今野さん
タスク管理ですね。
受注から工事完工までの期間は意外と長く、早くて半年から一年程かかります。この間に様々な業務に携わるので、タスク管理の大変さを痛感します。
しかし弊社には、膨大な量のデータとタスクを管理する独自のシステムを開発する部門があり、工事完工までタスク漏れの無い、スムーズな進捗管理が実現可能となっております。
ただ、工事が無事に完工するには、情報コントロールだけでなく、発注業者様との打合せ、チームメンバー・協力会社様との打ち合わせ、建物オーナー様への折衝業務と多くの人とのコミュニケーションが必要です。
情報を管理する現在のシステムの改良はもちろん、人との人とのコミュニケーションがよりスムースに繋げるようなシステムの開発もしていきたいです。
お客様の笑顔の為に、安心安全な完工に向けて会社の強力なメンバーと共に今後も尽力していきたいですね。
樋口さん
図面作成や見積作成の期日に追われていた時ですね…
懐かしい話にはなりますが、最初の頃はほぼ毎日終電まで図面を書いていました。CADのソフトに合わせた操作方法に慣れるまで時間がかかったりと、悪戦苦闘した日々だったように思います。
そこで、図面作成や見積作成時にショートカットができるものを作成しました。図面であれば、クレーンや足場のサンプルのような。ここからかなり作成スピードが上がり、いち早く業務を完遂できるようになりました。
日々の業務で吸収した内容を反映させ、更に業務効率を上げられるようにしていきたいと考えております。
Q.この先バディネットでやり遂げたい業務や、やってみたい仕事は何ですか?
飯村さん
今の屋内電波対策事業を引き続き任せて頂けるよう、そしてできることならより多くを任せて頂けるよう、社員のスキルアップ及び作業の質を上げていきたいです。
また、「安く・早く・丁寧」のアピールと行動力を協力会社様に示し、信頼関係を築き上げていきたいです。
やってみたい仕事は、CADでの図面作成、屋外基地局の工事・管理、EV・ロボット関連など…いっぱいあります!
屋内電波対策の仕事はかれこれ17年間(職人10年/管理7年)させていただいておりますが、バディネットに入社したからには、新規事業も含めた様々な業務にチャレンジしていきたいと考えております。
飛田さん
現在の業務を遂行する事で精一杯ですが、安全関係の仕事の幅を更に広げたいと考えております。
そしていつかは、飯村さんのような存在になりたいです!!
石綿業務の対応で、総合窓口的なポジションに立った際、何かを任せてもらえたことや頼られたことに嬉さでいっぱいでした。今後は更に経験と知見を増やし、もっと多くのことを任せていただけるような人材を目指していきたいと考えております。
ーバディネットの石綿対応といえば、飛田さんなんですね!
飯村さん
そうですよ!
今野さん
今まで私が設計してきたものは主に鉄柱関係でしたので、風力発電機の設計に憧れちゃいますね!
今の設計業務も好きなのですが、風力発電機みたいな誰もが知っている柱を作ったらカッコよくない?!って(笑)
いつか設計できることを夢見て、勉強しつつ、自身の設計技術を向上させておきたいと思います。夢が叶った時は、協力会社様やチームメンバーのお力が絶対に必要になりますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします!
樋口さん
これまで私は、携帯基地局関係の設計をメインに行ってまいりましたが、今後は別分野の設計業務なども行ってみたいと考えております。
もし、海底ケーブルのお仕事がありましたら、是非参加させていただけたらな…なんて考えたりもしています。(笑)
EV関連事業や今野さんがお話されていた風力発電機なども含め、自身の経験を活かすことができる仕事にどんどん関わっていきたいですね!
Q.最後に…お仕事を通して、筋肉ってつきますか?
飯村さん
つかないです。脂肪がつきます!(笑)
皆さん、素敵なお話をありがとうございました!
今回の記事を通して、バディネットが手掛ける工事の中身を明らかにするとともに、活躍するメンバーの素顔をお伝え出来たのでは、と思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
▼株式会社バディネット
公式HP:https://www.buddynet.jp/
採用情報:https://www.buddynet.jp/recruit/
オウンドメディア「Buddy Net CONNECT」:https://www.buddynet.jp/column/