志村けんは舞台を降りると不機嫌だった

コロナで亡くなった志村けん。
バカ殿とかでは非常におどけて面白かったけれど、
本番が終わると途端に不機嫌になったんだって。

さっきまで馬鹿なことをしていたのに、
普段は全く無口だったんだって。
チャップリンもそうだって。
これをピエロって言うんだね。
自分が面白くなくても、みなさんに娯楽を提供するのはさすがプロ。

確かに自分でも、
みんなの前ではおちゃらけているけれど、
楽しそうにしているけれど
実態は不機嫌な自分がいる。
それが嫌だからパッと見、愉快なものを見せている。

多くの家庭で、
お母さんはお客さんが帰った途端に不機嫌になる。

さっきまでお客さんと
「あらそうなの〜。おほほ、そうだったの〜」
とかって言っていたのが
お客さんが帰ると
「片づけなさい!まったく食い散らかしていくんだから」

電話で別人。
「はい、はい、そうなんでございますか、はっはー」
とか言っているのが、
「馬鹿野郎かけてくるんじゃないこの忙しいのに!」
とか。

電話を楽しそうにかけていた母親は受話器を置くと不機嫌になる。

他人から見れば幸せそうな人でも、本人は少しも幸せと思っていない。
演じるのが辛いと感じている。

本当の幸せは、一人で喜べる幸せ。


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