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【読書メモ】僕は君の「熱」に投資しよう

非常に熱くなる本だった。

著者のアンリさんは、直接の面識はないが、シード系のベンチャーキャピタリストとしてかなり著名だし、共通の知人も多いため、昔からよく名前は聞いていた。
1号ファンドから圧倒的な投資実績を出していたので、メディア等で名前を見るたびに、同世代にこんなすごい人がいるのか、と無意識にリスペクトしていたように思う。

中でも特に刺さった点は下記の二点。

■事業とは、誰でも考えつくことを「100倍の規模」でやること
起業で成功するためには、まず「規模にアプローチ」しなければならない。頭を使うんじゃない。手と足を使って100倍にするんだ。それがもっとも手っ取り早くアイディアが事業化できるかを試すことができる唯一の方法だ。

この話にはハッとさせられるものがあった。


自分は恐らくその性格もあって、積み上げ思考が強い。しっかり成果を出してから、徐々に次のステップを、という思考を根強く持ってしまっている。
そのため、小さく始めて、一定の成果が出せたら、徐々に規模を拡大していく、という事業成長プランを描きがちだ。


ただ、この話を読んで、改めて根本的に発想を変えないとまずいなと強く感じた。

今メインとなっている既存事業、新しく始めている新規事業それぞれ、短期間で今の100倍の規模にするためには、という視点で事業プランの見直しを早急にしようと心に誓った。


■成功の9割は「場所」で決まる
勝手に自分を成長させてくれる場所に身を置いてさえいれば、たとえ凡人でも自ずと成長し、そこそこの成功をするようになる。自分の才能や能力を開発する必要などなく、見極めるべきは場所なのだ。

これは深く共感できる点だった。


振り返ってみると、自分自身たまたま進学校にいたため、医学部いくか、そうでなければ東大や理系なら東工大、文系なら一橋を目指すのがクラスみんなの当たり前だった。


最低でも早慶、というくらいの感覚でいたため、そんなに勉強が得意ではなかった自分も、その環境下で平均的な成績を収めていたために、一般的には高学歴と言われるような大学に進学出来た。これは環境によるところがかなり大きいと思う。


また、新卒で入社したDeNAも、起業する人や卒業後に他のスタートアップで経営層で活躍する人が多い。そういった環境下にいたことが、自分のレベルの当たり前をあげてくれたように思う。


そう考えると、独立した今、自分自身が大きく成長するための周囲の環境づくりは、やはり重要であることを再認識させられた。
どのようなコミュニティに属し、日々どのような話題でコミュニケーションし、どういった刺激与え合うのか、改めて自分の環境づくりを考えてみたいと思う。


「事業の成長のみが起業家の成長に繋がる」という言葉を心に留めて、10月から始まる下期はさらにギアを上げなければと誓った。


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