見出し画像

【もっと早く知りたかった】『自分でできる子に育つほめ方叱り方』を読んだら衝撃的だった

【本の紹介】

*本の書評4冊目
『モンテッソーリ教育・つほめ方叱り方・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つほめ方叱り方』
者:島村華子


子育てって誰にも教えてもらえず、また人によって価値観が違うからすごく難しいですよね。夫婦でも違いますし。

この本では、幼児教育者で児童発達学の研究者である著者が、教育理論と研究データに基づいて、「ほめ方」と「叱り方」を中心に、子どもへの正しい『声かけ』を、具体的な事例と共にわかりやすく紹介してくれます。

また、NGな声かけについても、「なぜダメなのか」をエビデンス付きで教えてくれるので、『なるほど、だからダメなのか!』と納得ができます。

毎朝見返して忘れないようにしたい!
そう思わせてくれる本です。

大体、こういういい本を読んだり、セミナーを聞いた直後は子どもに優しくなれるけど、次の日には元どおりってなってしまうので(笑)

今回、この記事では
・目指すのは『無条件の子育て』
・正しい声かけをするために必要なこと
・旦那と本の内容を共有し実践する方法

について、書きたいと思います。

【この本を読んだ理由】

最近子どもに怒ってばっかり・・・
怒っても聞かないことが増えてイライラする・・・
私の叱り方、多分間違ってるんだろうなー。

そう思い、正しい叱り方を知りたくてこの本を読みました。

この本の面白いところは、叱り方だけではなく、ほめ方についても言及されているところです。

ほめ方にも正しいとかあったんだ!とびっくりしました。
そして、普段何気なく言っている「すごいね!」「うまいね!」「優しいね!」という誉め言葉はNGワードだということに衝撃を受けました。
(毎日連発してます・・・)

本書のあらすじに、
著者が教員になりたての頃、字が早く書けた子どもに「すごいね!早いね!」とほめたところ、次から「いかに早く書いて褒められるか」のみに集中するようになってしまった
というエピソードがあり、正しいほめ方の重要性を感じました。

叱り方はもちろん、コミュニケーションの仕方という根本から考えさせられる内容です。
ぜひ、全お母さんお父さんに読んでほしい本です。

【目指すのは『無条件の子育て』】

本書は最初に、「条件付きの接し方」の危険性について述べられています。
「条件付きの接し方」とは、子どもが大人の言うとおりにしたら愛情を与え、期待に添わなかったら愛情を引っ込める接し方です。
例えば、言うことを聞かないから無視をする、駄々をこねるから置いて帰ろうとする、いい子だったから一緒に遊んであげる、というような、子どもの行動によって愛情の量を調整する接し方です。

この考え方が私には衝撃で、まさに自分の子育てそのものでした。
どうしても言うことを聞かないとイライラして笑顔でいられなくなるし、つい無視してしまいがちです。逆に言うことを聞いてくれると思いっきりほめてギューです。

無意識に、愛情をコントロールすることで、息子を思い通りにしようとしていたのだと反省しました。

そして、本書では『条件付きの子育て』の反対である『無条件の子育て』を目指そうとあります。
ただ、仏のようになる必要はなく、自分でできる範囲でやってみましょうとも書いてあります。

まずは自分が叱るとき、「愛情でコントロールしようとしてないか?」と疑うことから始めようと思います。

【正しい声かけをするために必要なこと】

本書を読んで感じたのが、褒めるにしろ叱るにしろ、正しい声掛けをするためには「子どもをよく見ること」がとても重要だということです。

なぜなら、正しい声掛けにはプロセスを知っておくことが必要だからです。

褒めるときは、どこがどうよかったのか
叱るときは、何がよくなかったのか

しっかりと子どもを見ておかなければなりません。

この、子どもをよく見るって、できそうでかなり難しいんですよね。
なぜなら、家事に仕事にと自分のことだけで精いっぱいだから。

でも、子どもと向き合う時間というのはとても大切だと痛感したので、なるべく家事の途中でも、子どもが何かに挑戦していたり、話しかけてきたときはしっかり目と耳を傾けようと思います。

そのためには、自分に余裕を持つことが大切だと思います。

やりたいことがたくさんあり時間に追われていると、子どもとじっくり向き合うことはできません。
自分のやることを最小限に抑えるために行動を整理し、今やるべきことだけに集中し、時間に余裕を持つようにすることがまず第一歩かなと思いました。(まぁ、それができたらやってるんだけれど(笑))

【旦那と本の内容を共有し実践する方法】

この本を読み終わった後、私はすぐに、夫にこの本を読んで欲しいと言いました。
育児は夫と価値観が同じでないと、必ず喧嘩になったりイライラしてしまうからです。

「この本勉強になるよ!愛情で釣る教育はよくないんだって。
今までついそういう声かけをしていたけど、こんな悪影響があるんだって!正しい声かけはこうで、こう行動するのがいいんだって!」

と伝えると夫は、

「別に愛情で釣ってないし、むしろやることやらないとダメってしっかり経験させながら教える方が大切じゃない?それに、長男(4歳)はことばの理解が遅れてるから、後から『次はこうしようね』って説明しても、わからないんじゃないかなー」

と言われてしまいました。

私はすぐ「改めよう!」と思いましたが、夫はイマイチ「無条件の子育て」に賛同できなかったようです。

早速すれ違いが出てきました。
本も読んでもらえそうにありません。


そこで私が考えた方法は2つ!

①「本を音読する」
自分がここは大切だって思った文を、思いっきり音読します。
必然的に聞かされるので(笑)、内容を理解してくれます。
特に、エビデンスの部分を音読すると、効果ありでした!

②「問題を出す」

この本には
「友達に優しくできた時は何て褒める?」
「落ち着いて座っていられない時は何て叱る?」
など、よくある事例の正しい声かけとNGな声かけを教えてくれるのですが、そこに出ている事例から

「ねぇねぇ、部屋を散らかしている時は何て言ったらいいでしょう?」
と問題を出し、

夫「えー、片付けたら一緒におやつ食べよう!とか?」
私「正解は、『掃除機がかけにくいから、物が床にないと助かるな』でした!」
夫「難しいww」

みたいな感じで楽しみながら正しい声かけの理解を深めてもらうようにしました。

両方とも効果があったので、よかったら試してみてください!

【ぜひ積極的に子育ての勉強をしましょう】

こういう素敵な子育て本を読んで思うのが、
なぜ、この本の内容を教えてくれるところがないのか。
なぜ、母親学級では出産時の注意事項だけなんだろうか。
と思います。

子どもを育てるって、超重要ミッションなはずなのに、みんな自己流になるし、全員が全員正しい子育てをしているわけではないですよね?

私はたまたまこの本が気になって、買って読んで、自分の育児の過ちに気づき、改善できたけれど、本当は、全親が知るべき内容で、知った上で、じゃあうちはこんな風にしようって、自分の価値観と照らし合わせてそれぞれの育児をするのがベストなんじゃないかなって思います。

もっと、育児に対する教育の場を設けたら、自己肯定感の低い人が多いってことや、児童虐待、引きこもりなど様々な問題が改善されると思います。

ただ、現状では自主的にアンテナを張ってセミナーに参加したり、本読んだりしてアップデートしていくしか方法がないんですよね。

だから、まず私にできることは、
・この本の内容を子どもに実践すること
・この本の良さをブログに書くこと

かなと思いました。

たくさんの人が、育児を楽しめますように!

最後までお読みいただきありがとうございました!
スキやフォローしていただけると励みになります♪
宜しくお願いします!

☆読書インスタもやってます♪
https://www.instagram.com/buchi_book/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?