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気になる統計 全国企業倒産状況

2021年1月13日に東京商工リサーチから2020年の全国の企業倒産件数が発表されました。2020年の倒産件数(負債総額1,000万円以上)は7,773件で前年比7.27%減となりました。1971年以降の50年間ではバブル期の1989年(7,234件)に次ぐ4番目の低水準だったそうです。

倒産件数が少ないのはコロナ禍の下、持続化給付金や政策金融などの支援が手厚かったからでしょう。日本以外の先進国も同様の傾向になっているようです。

他方、負債1,000万円未満の企業倒産が630件(前年比23.0%増)と急増、2000年以降で年間最多だった2010年(537件)を上回り初めて年間600件を突破したほか、飲食業倒産(負債1,000万円以上)は842件(前年比5.3%増)で年間最多だった2011年の800件を上回り、過去最多を記録したとのことです。

政府の各種資金繰り支援策は業種を限定したものではないため本当はコロナではなく元から経営が傾いていた企業が政府の支援で一息ついたような事例もあるかもしれませんがその一方で、飲食などの真にダメージを受けた業種や経営基盤がぜい弱な零細企業では政府の支援では足りずに倒産が増加したのでしょうか。

政府も努力していると思うのですが本当に困っているところにピンポイントに公的支援をとどけるというのはとても難しいことなのでしょう。

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