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Bubbleを技術選定した理由

はじめまして、Bubble Moguraです。


先に結論から述べておくと、Bubbleで自社プロダクトの開発を行おうと決めた理由は以下の3つです。
理由1.開発速度が格段に早くなる
理由2.開発費用を抑えられる
理由3.想定しているビジネス要件を満たすことができた

本題に入る前に簡単に自分の経歴やこの記事を書こうと思った経緯を記載します。

<私の経歴>
私はSESのエンジニアをやっておりましたが、1からサービスを作りたいという思いから起業してプロダクト作りをやっています。

<記事を書こうと思った経緯>
この記事は主に自分の技術選定〜運用までをやった上での振り返りを目的にしています。が、
・Bubbleでプロダクトを作ろうか検討しているビジネスサイドの人
・Bubbleに興味があるエンジニアの人
に向けても多少参考になればと思い記載しています。

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では、早速起業して1からサービスを作る状況において、Bubbleを選んだ理由を記載します。

理由1.開発速度が格段に早くなる

まず、これがBubbleを選んだ最も大きな理由です。
まともにチーム開発しても1-2ヶ月程度はかかるようなWEBサービスを
Bubbleを使うことで、エンジニアは自分だけにも関わらず2週間程度で完成させることができました。

なぜこんなに早くできたかというと、
①開発/本番環境を構築するがない(Nocodeなので当然ですが)
②画面デザインもサイト上で編集できるため実装、修正が容易
③ロジックの学習コストが低い
といった点があったからではないかと思います。特に③については、Bubble内に「ACADEMY」と言う学習教材があり、1-2日程度やれば基本的なログインやデータ検索は理解できました。英語ではあるものの画面を見ていれば動きは分かるので分かりやすかったです。

ちょっと話は逸れますが、私は以下の記事を最も参考にして技術選定をしています。

その記事の中にこんな一文があります。

引用:Railsの生産性は、スタートアップに必要な速度と仮説検証を可能にしました。(中略)
開発に関わる労力やコストを圧倒的に短くするもの、あるいは構造を大きく変えてしまうものや、そのものを不要にするもの。そういったインパクトのあるGame Changerは世界を変えていくもので、スルーしがたい。そういったことを見極める必要がある。

これがBubbleだと思いました。そしてこのBubbleは一定の経験を積んだエンジニアは、通常手を出さないツールです(たまたま機会があり、エンジニア20名程度にBubbleを知っているか聞いてみたのですが、誰もBubbleを知りませんでしたw)

おそらく一定の経験を積んだエンジニアは、自分でプロダクトを作れるのでわざわざBubbleなんか使わなくて良いし、案件の単価や数の多さでも通常の言語を習得する方がコスパが良いので、わざわざBubbleを学ぼうとするインセンティブがないのだと思います。(ちなみに自分もBubbleはエンジニア経由ではなく、非エンジニアである起業家から話を聞いて初めて知りました)
ただ、早さに関しては近年の開発スピードを覆すレベルではあるため、皮肉なことにエンジニアには認知されてないが、破壊的な変化をもたらす技術だと思っています。

理由2.開発費用を抑えられる

Bubbleを利用したおかげで早さの他にも
自分以外のエンジニアやデザイナーの人件費が発生しない
といったメリットもありました。

実はBubbleで開発する以前は普通にコードを書いて、プロダクトを開発していました(今回のプロダクトとは別のプロダクトです)その時は自分と他2名の業務委託メンバーでやっていたのですが、MVP完成までの約3ヶ月間で人件費は数百万程度かかりました。

もちろんデザイン性やフロントエンドの動きの細やかさなど投資に見合った価値を提供していただいたと思いますし、善意で安くやっていただいたうえでの金額なので、数百万かかったものの普通に比べると相当割安だったと思います。

しかし、頑張り虚しく、このプロダクトは諸事情あり会社としては撤退することになりました。そのため開発にかけた時間とお金は無駄になってしまい、精神的にも金銭的にもかなり打撃でした。

そういった過去の開発と比較し、Bubbleでの開発は1人でかつ2週間ほどで作れたため金銭面のリスクが低い状態で、MVPを作り上げることができました。
これだけ早くプロダクトが作成できるようになったため、今回は仮説検証を行わずにすぐプロダクトを作るという意思決定をすることができました。
そもそも仮説検証を行う目的が時間・お金を無駄にしないことだと思うのでその両面で、Bubbleはほぼノーリスクです。
逆にメリットとしては、実際のプロダクトがすぐ作れて出せることで顧客はより利用シーンをイメージしやすくなり、営業側も本腰が入ります。これは自分の主観かもしれませんが、プロダクトができていないうちは顧客も営業も本気になってないなと思うことが何度かありました。すぐにプロダクトができるため、良い意味でのプレッシャーを顧客と営業にかけることができ、それは事業進捗にも繋がります。
話が少し脱線しましたが、上記のようなことも踏まえ、今後はBubbleで作れるなら仮説検証は行なわないでサクッと作って顧客に出すという流れが来そうだな思っています。

理由3.想定しているビジネス要件を満たすことができた

最後に早く安く作ったものがビジネス要件を満たしていたのかという部分ですが、結論としては満たしていました。

プロダクトのUIはシンプルかつロジックも登録・更新・削除・検索が行えれば基本的には問題はありませんでした。ただ、やりたい内容によってはビジネス要件を満たせそうか事前に確認をした方が良いです。時間があるならBubbleやBubbleのプラグインを触ってみるといいかなと思います。

最後に

BubbleはWordpressのようなできる人が作ったテンプレではなく、プログラミング言語を分かりやすく噛み砕いて表現してくれているものだと思います。そのためプログラミング経験のない人でも、通常の言語の学習と比較すれば遥かにとっつきやすいと思います。ただ、唯一Bubble内のデータベース設計に関してはどうしてもエンジニアリングのスキルが求められると思いました。ここに関しては別途学習が必要な気がしています。

次は実運用で発生した辛かったことを書いて、できれば韻を踏みつつDisっていければと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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