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家族4人でひと月の電気代が500円!? 疑ってかかって家まで押しかけました!

真相究明に全力を尽くしたいと思います!



1.独身男性ミニマリスではなく、4人家族でひと月500円の電気代なんてありえるのか?


ちょうど一年前、電気のDIYができるという人に出会いました。月々の電気代が500円と聞いて、驚いてひっくり返りそうになりました。 電気料金の支払い証を一年間分見せてくれて、確かに毎月500円くらい(500円を切っている月もある!)でした。

基本料金も込みでそんな金額ありえるのか? 独身男一人暮らしでミニマリストみたいな生活をしているに違いない、と思って聞いてみると、奥さんと子供2人の4人家族だという。

タイニーハウスのような極小空間に家族4人が固まって暮らしているイメージが湧いてしまい、実際にどんな生活をしているのか知りたくなりました。そこで図々しく家まで押しかけて、その暮らしっぷりを自分の目で見てくることにしました。

けっこうな広さの古民家に住んでいました

真相を究明するために、実際に車を走らせて愛媛県の山の方にある家まで行ってみると、その家族4人は広い古民家に住んでいました。

各部屋に照明があるのはもちろんですが、パソコンや携帯も不自由なく使え、必要最低限の家電用品もありました。エアコンななく、暖房は薪ストーブでした。ここが安さのポイントだとしても、それでも部屋数の多い広い家で500円はすごいですね。

ゆうくん家のキッチン

2.月々の電気代500円になるまでのプロセス


この家で自家発電のDIYをされた齋藤雄一郎さん(以下ゆうくん)。はじめはオフグリッドに挑戦しようと試みたけれど、結婚して奥さんと暮らすようになって、オフグリッドは無理があると思ったそうです。(※オフグリッドとは電力会社の送電網につながずに電力を自給自足している状態)

髪の短い自分はドライヤーを使わなくてOKでも、髪の長い奥さんがドライヤーを使えなくては不便だし風邪を引いてしまうかもしれない。自分ひとりがよくても、一緒に暮らしている人に無理をさせては、幸せな暮らしができず本末転倒だと考えました。

そこで、公共電力も残しつつ、必要最小限の太陽光パネルを使い、自分で配線工事をしていきました。少しずつDIY電気範囲を広げていき、ついには自家発電でつくり出した電気で、ほとんどの電気をまかなうことができるようになったということです。気合を入れていきなりがんばるのではなく、ステップを踏みながら毎月500円の電気代を実現していったのですね。

直流なので電磁波が出ないというメリットも!

3.ハードルの高い「オフグリッド」ではなく、肩の力を抜いた「ぷちグリッド」のすすめ


オフグリッドなら聞いたことがあるけど、ぷちグリッドはない? それもそのはず、「ぷちグリッド」はゆうくんの造語なんです。

家族の幸せを犠牲にし、無理をしてまでオフグリッドにしなくてもいい。公共電力と併用して、自分たちの暮らしに必要な電気を、自分たちの手で少しずつ電気をつくっていくのがぷちグリッド」。ぷちグリッドは、それぞれの家族の暮らしに向き合うことからはじまります。

それなりの金額を投資して、太陽光パネルを屋根いっぱいに敷き詰めるような大きな設備ありきではない、というのが私がイイネ!と思ったポイントです。仕事で工事中の現場に行くたびに「本当にこんなにも電気って必要なの??」っていう気分になるほど、今時の家の電気配線の多さに圧倒されているので。

電磁波過敏症の人には得にオススメ

4.自分たちの手で電気をつくりだそう


自分の手でつくろうったって、電気をいじるには電気工事の資格がいるんでしょう?と思った方もいるかもしれません。でもこのDIYでは12ボルトの電気工事なので、資格は必要なく、やる気さえあれば誰でもできるんです。「自家発電の工事、今ならお得に100万円ですよ~!」なんていう業者はと違って、自分の手でつくるのは驚くほど安くすむそう。

大きな設備投資をしなくても、アマゾンで安く買えるものを使って気軽にできると聞いたら、気持ちのハードルがかなり下がりませんか?

ゆうくん家のバッテリーやコントローラー

5.学べる座談会イベント「自家発電DIY」


「自分でできるよ」と言われても、電気のことなんかさっぱりな一般庶民はどこから手をつけたらいいの?と思った私は、ゆうくんにもっと話を聞くために、私の主催するイベントに講師として呼んでしまいました。

自家発電のDIYキャンピングカーで来てくれました。
今年の3月に行った「自家発電DIY」のイベント。工事前の古民家を借りて開催しました。
ちなみに工事後の古民家はこうなりました。


「自家発電DIY」イベントの内容や、どうやって自分の手でつくるのかといったことも、また書いてみたいと思います。

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