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さいたま国際芸術祭2023

今回は標題の芸術祭が12/10までさいたま市で開催されていますよ!という話題です。私がこのさいたま国際芸術祭について知ったのはおそらく回覧板で回ってきたか何かで家にあったチラシです(チラシと言っても新聞見開き一枚の大きさのもの)。私はそれまでこの芸術祭について知らなかったけど、数年前にやはりさいたま市で開催されたトリエンナーレに行ったことがあるので、そんな感じのイベントかな?と思いました。で、とりあえず一回ぐらいは行ってみよう、と前売り券でさいたま市民チケットを1枚買っておいたのでした。

そして会期が10/7にスタートしてしばらく経ったある日、そうだ、メイン会場である旧市民会館おおみやがどんな感じなのか見に行ってみよう!イベントやってるときにもう一度観に行くつもりだし、ついでにフリーパスにステージアップしてもらおう、と思い立ち、ふらりと行ってみました。着いてみると入り口がいくつかありました。これはどこから入るのが正解?と悩んで係の人にたずねたところ、どこをどこから入っても大丈夫です、ただ、大ホールを通って外に出るルートは逆戻り出来ないので(一方通行)、上を見たあと、帰りに行かれる方がいいですよ、と教えてもらいました。

旧市民会館おおみや

その日は平日で特にイベントもなく、ゆっくりと観てまわることが出来ました。先述したチラシには個々それぞれに違った体験をしに行く芸術祭、みたいなことが書いてありましたが、確かにいわゆるアート作品がずらっと展示してあってただ眺めるような場所ではありませんでした。建物の中には通り道に時計が床に置かれていたりとあり得ない場所にありえないものがあったりするので、雑然と掃除用具みたいなものが置いてあるだけでも「あれ?これももしやアート?」と疑って見るようになってしまうのです。

また、ひたすら窓を拭いている人やただの観賞者ではないっぽい何人組かがいたり(どうやらスケーパーという仕掛人らしい)。ちゃんと係の人は係の人らしく見分け方がつくのだけど、会場にいるうちにそれ以外のありとあらゆるものがわざとなのかそうじゃないのかだんだんわからなくなってきました。会場を出てしばらくの間も「もしやこれも何かの仕掛け?」と思いながら町を歩く羽目に(笑)

いくつかある入り口のひとつ

そしてなんの前知識もなかった私、じゃあ最後に大ホール通って帰ろう~と大ホール内に足を踏み入れた途端、度肝を抜かれました。えっ?ちょっとこれ、どうなってんの??と…。おそらく何も知らずに体験した方が楽しめると思うのでここでは詳しく書かないでおきますが。

多分この規模でこれだけのことをやれるのは今はもう使われてないホールだからかと思います。でも使われなくなったホールは通常すぐ取り壊されて新しいものに建て替えられてしまう。なのでこんな感じのものを観れることは人生でもう一度あるかどうか?というくらいじゃないかと。普段アートに興味ない人も是非会期中に観に来て非日常の空間を味わって欲しいなあ…!このまま会期終わって見逃しちゃうのもったいない!!

そしてお話にはさらに続きがあります。私は11/4に開催されたイェンズ・パルダムというデンマークのサウンドアーティストの公演も観に行きました。ただ、時間的に最後までは観れなかったので、客席からではなく、ホール横の導線の部分から観ることにしました。

広いステージの真ん中でなく端の方にモジュラーシンセが置いてあり、イェンズ・パルダムが出て来て演奏が始まりました。「なんであんな端っこでやるんだろ? 」と思っていると、一曲目(?)が終わった辺りで客席で観ていた人たちが続々とステージに上がっていくではないですか(!)ちょっとちょっと、ステージに上がっちゃって良いの?!とぽかーん、と見てましたが、ふと私はスケーパー のことを思い出しました。そっか!これも公演内容のうちなのね!とわかりました。

と、そこまでは遠くから観てたのですが、ステージ近くの導線でも人が観ていることに気づき、私も行ってみました。その場所でしばらくじーっと観てましたが、そのときにどうやら動画を撮られていたようで、あとで公式アカウントがあげた動画を見てビックリ。私も映りこんでるぅー!!(顔は映ってません!)

※ちなみにセンシティブな内容は含まれてません。

完全に観賞者のつもりで行ったのに、いつの間にか自分が作品の一部となっていることにビックリしました。さいたま国際芸術祭、恐るべし…!私はこの後も映画上映やファッションショーなどを観に行く予定です。楽しみ!また、さいたま市ではこの国際芸術祭だけでなく、関連イベントとしていろんな場所でアートイベントが行われています。私はすでにいくつか足を運んでいるのでその辺についてまた次回書きます!

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