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突撃!BTCの研究部門「リサーチセンター」

こんにちは!三浦@Forest編集部です。
つい先日、OpenAI DevDayが開催され、新たなAIサービスが発表されましたね。
先端技術の著しい発展、そしてサービス化という流れが、今まさにというように感じられ、ワクワクドキドキしています。

実はBTCにも、先端技術の研究部門としてBTC リサーチセンターという組織があります。

今回はこのリサーチセンターに所属する、新入社員へのインタビューをお届けします。


インタビュイープロフィール

M.K.さん
経歴:北海道大学 大学院工学院 応用物理学専攻 博士後期課程修了後、2023年度新入社員としてBTCへ入社
学生時代の専門:理論物理学(物性理論・ 量子論基礎)

いつも研究内容について楽しそうに話している方で、突然のインタビュー依頼にも快くOKしてくれました!趣味は音楽ゲームだそう。

リサーチセンターって?

―― いきなりですが、リサーチセンターとはどのような組織なのでしょうか?

一言で言うと、最先端の技術をキャッチアップする組織です。
BTCはDX Acceleratorとして、情報技術をベースにしたビジネスを展開していますが、これから10年・20年後もずっと現在と同じような技術が使われているかというと、私はそうならないと考えているんですよね。
ですから、新しい技術をどんどんキャッチアップしていく必要があるはずです。
特にリサーチセンターはBTCの中でも先陣を切って、これから10年・20年後に必要になる技術は何かと研究・調査していく組織だと捉えています。

―― M.K.さんの携わっているプロジェクトや、そこでの業務内容を教えてください。

先ほどの説明はとても大雑把でしたが、私自身は先端技術の中でも量子コンピュータに着目して研究・調査しています。
まず、「量子アニーラを最適化問題に活用する」というプロジェクトで、日本宇宙安全保障研究所(JISS)と共同研究をしています。

量子アニーラというのは、最適化問題を解くのに優れた次世代のコンピュータだと思ってください。

💡最適化問題とは?💡
ある条件下で最も良い(または最も悪い)結果を得るための値や解を見つける問題のこと。
物流における配送ルートの最適化、金融における投資ポートフォリオの最適化、化学における反応条件の最適化……など、ここには書ききれないくらい多くの分野と繋がりを持つ問題です。

リサーチセンターによる解説はコチラ👇
https://www.rc.bigtreetc.com/post/【次世代コンピュータ】最適化問題を解く

もう一つ、大規模な計算が可能な量子コンピュータの実現のために必要とされている、量子誤り訂正という技術について、物性を生かした実現方法はないか研究・調査しています。

💡量子誤り訂正とは?💡
量子コンピュータの計算の精度を高めるために、その核心部分である量子ビット(量子コンピュータにおける情報の単位、一般のコンピュータのビットに相当)に生じる誤りを訂正するプロセス。
量子ビットは非常に繊細で、環境の干渉によって誤りが生じやすいため、これらの誤りを効率的に訂正する技術は量子コンピュータの進歩に不可欠とされています。

具体的な業務としては、既存研究の調査やディスカッション、最適化のシミュレーションなどになります。
大学での研究と同じような作業をするイメージですね。

―― M.K.さんの携わっているプロジェクト以外にも、「量子コンピュータを最適化問題に活用する」プロジェクトがありましたね。

なぜBTCに?

―― 研究者としてのキャリアパスとして「大学に所属する」「研究機関に所属する」などではなく、「IT企業の研究部門に所属する」を選んだ理由はなんでしょうか?

研究者を目指す学生の中には、大学に所属することにこだわる方もいらっしゃいますが、私は所属どころか、「絶対に研究がしたい」というこだわりもなかったんですよね。
長いキャリアのどこかで自分の興味があること(量子コンピュータ)の研究に携われたら良いなと考えていて、研究職だけでなくITエンジニアやITコンサルタントなど、情報技術に近いところをフラットに検討していました。

―― その選択肢の中で、BTCのリサーチセンターを選んだ理由はなんでしょうか?他の企業と比較して、BTCのどの点が魅力的でしたか?

長いキャリアのどこかで……ではなく、すぐに量子コンピュータに関する研究・調査ができるというところも魅力的でしたが、社員の多様性にポジティブな会社だという点が一番魅力的でした。
就職活動をする中で、新卒採用の募集対象に博士後期課程の学生が含まれていないことも多く、社会からの疎外感のようなものを多少感じていました。
そんな中でもBTCでは文系/理系、大卒/修士卒/博士卒/高専卒……と様々なバックグラウンドの方が活躍できていると聞いていました。
実際にBTCで働いてみて、確かに社員の多様性にポジティブな企業文化があると感じています。
博士号取得後のキャリアを検討する中で、業務内容と興味のマッチ度や、このような企業文化に惹かれ、最終的にBTCのリサーチセンターを選びました。

実際にBTCで働いてみて

―― 実際にBTCで働いてみて、リサーチセンターの仕事でやりがいを感じる瞬間はありますか?

もちろんあります!
やはり自分の興味とマッチする研究・調査業務ができる、研究者として身に着けた自分の専門性を生かすことができるというのはこの仕事の大きなやりがいで、素直に楽しいと感じています。
学生時代は基礎研究がメインだったので、IT企業の研究部門として、それら基礎研究レベルの技術をどうビジネスへの応用にまで持っていくか、という視点は新鮮に感じますし、企業研究者としての楽しさの一つだと思います。

―― 企業研究者として、将来的にどのようなキャリアを目指していますか?

研究者というポジションにこだわりはなく、BTCというシステムインテグレーションのプロフェッショナル集団の中にいる、という状況を最大限有効活用するつもりです。
私が今やっているような研究・調査業務だけでなく、システムインテグレーション業務も経験した上で、次世代のシステムインテグレーションをリードすることを目指しています。

―― 最後にBTCへの入社を考えている就活生に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします!

仮に今から新卒でIT企業に就職して定年まで働くとして、その間のどこかで量子コンピュータは実現しているだろうと私は考えています。
これは、研究者でなくともITのプロフェッショナルとして、量子コンピュータに関する知識を求められるようになるということです。
未来のIT業界を見据え、量子コンピュータに限らず、先端技術について今のうちから少しずつ関心を持っておくと良いのかなと思います。

―― ありがとうございます!就活生だけでなく、今IT業界にいる私たちにも言えることですね。

おわりに

今回はBTCの中でも先陣を切って、先端技術をキャッチアップしているリサーチセンター社員へのインタビューをお届けしました。
来たる次世代コンピューティングを見据え、ITのプロフェッショナルとして先端技術との向き合い方を意識する必要があるとのことでした。
その入り口として、BTCでは最新の技術動向や研究成果に触れられる研修やセミナーを開催しています。

またインタビューにあったように、BTCには社員の多様性をポジティブに(積極的に)受け入れる企業文化があり、様々なバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。
この記事を通して、皆さんの不安を少しでも払拭できれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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