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読書をした。

今日、滅多に読むことのない本を読んだ。好きなライターさんが書いた本だったので中身はどんなものかも確認せずに、サイン本を予約して買った。ミーハー心でしかない。


そんなきっかけで読み始めた本なのに心が抉られている。もう何も考えたくないし全てを考えてしまう。いつもの死にたがりや将来に対することではなく、自分の行動や考え方をすごく考えている。こういうことを考えたくてもすぐ死にたがりに繋がってしまっていた自分からしたらすごく楽しい思考だ。でもとてつもなくしんどい。



今はすごく恥ずかしいほど感傷的になっているので自分の平凡な人生をまるで簡単な恋愛邦画のように捉えてしまっている。



簡単な恋愛邦画みたいなものに昔からすごく憧れている。
一番好きな邦画は?と聞かれたらピースオブケイク答えるぐらい簡単な人間だ。



常に満たされているはずなのに何かドラマを求めてしまっている。


ドラマの中の人たちはみんな何かに満たされていなくて不自由だから許されているのに、私はそうでないのにドラマを求めているのは本当に簡単でバカで軽薄な女である。


東京でぽつぽつ過ごして音楽や観劇を趣味とする面白い女になりたかった。



好きな物語に出てくる人たちはいつもバンドマンや劇団員、映画を作っていたり本を書いていたり何かに没頭していた。何かのことがすごく好きだった。


そんな女にはなれずに、私の中に確固たる信念のようなものとしてあるのは死にたがりの気持ちだけだ。あとのことなんてどうでもいい


ふと自分の身体が目に入った。
憧れるドラマや映画の中の人たちよりも圧倒的に醜くてこんな姿じゃドラマが起きるような波瀾万丈な人生なんて送れないことを突きつけられた気がした。
また自己肯定感が下がった。


平凡でありながらもドラマのある人生がいい。



先日人生設計という文章でも書いた気がするが、30までに子供産みたいななどと考えている。
しかしその中にもドラマが欲しいので25ぐらいまでは様々なことを経験したいと思っている。



大学生になって5年目だが、今までにわたしはどんなドラマを経験できただろうか。






誠実なのか不誠実なのか


曖昧な関係を許せなかった。認められなかった。




今まで出会ってきた人たちは2番目でもいいから一緒にいたいという人もいれば1番でないなら他の女のところに行く人もいた。その人は私と誠実に向き合いたかったのか自分勝手だったのかわからなかった。


より多くの人にとって唯一の人間になりたい。代わりの効く人間ではなく私でなくてはいけない事実が欲しい。だから私は女より男と関わっていたいと思ってしまうのだろう。


私には人間としての魅力がないので女だということでしか自我を保てない。そのため男と関わる方が楽なのである。



女の友達は限りなく少ない。私という人間を魅力的に思って関わってくれている人はおそらくこの世にいないと思う。




それは私が女だということを武器にして人と関わってきた結果だ。




逆に私も魅力的な人間だと感じる人に出会ったことがほとんどない。




男の人と関わる時は私のことを女だと扱ってくれる男としての部分を良しとして関わっている。お互い様の考えで関係だ。



かれこれなんだかんだあり4年以上の付き合いになる彼とだってそうだ。人間としての魅力はまだあまり見出せていない。私のことを彼女として女として扱うのが上手く、そこにまんまとハマってしまっているだけだ。







ただあの人は違った。
私の中で唯一人間に魅力を感じた。



誰よりも私のことを1人の人間として向き合ってくれていたと思う。









今の彼の方が一緒に過ごした時間は確実に長くたくさん支えてもらったが、おそらく完全に別れてしまった時がきたとしても次の新しい人と付き合えたら吹っ切れる自信がある。

別れちゃった〜!と他人に話してヘラヘラしていられる。実際最近距離をおいてお互い勝手に生きようと離れていた時も案外平気だったし他人にヘラヘラと話していた。




こんなに人との関係を軽薄にたくさん築いてきたはずなのに。
自分が傷つきたくないがために相手を傷つけて離れてきたことなんて何度もあったはずなのに。
傷つけてもヘラヘラしていたはずなのに本当にへらへらできない。
人生の中で一番特別な人を同じように傷つけた。
考え始めると後悔と自分に対する怒りと憤りでいっぱいになって眠れない。






外に出て買い物をしていてもあの人に似合うかなとかこれ好きそうかなぁとか考えてしまう。



そんなこと考える資格すら多分ないはずなのに考えてしまう。







今日読んだカツセマサヒコさんの夜行秘密という本は運命と後悔のお話だった。


帯に町田その子さんが

これは出会いを「運命」にしたくて、
でも「後悔」にしかできなかった人たちの物語だ。
読み終わったいまでも、彼らのいた
分岐点で立ち尽くしているわたしがいる。

と綴っている。


私が書いたのかな?と思ったぐらい今の私の気持ちだった。


この物語はindigo la Endの夜行秘密というアルバムを原作に、14曲を一つの物語に書き下ろした作品である。



ドラマチックな人生を送る彼らを心の底から羨んでいる。



読み終わった今、全然気持ちの整理はついていないしすべての物語が私の心を刺してきて本当にしんどい気持ちである。



またもう何度か読んで感想を書ければいいなと思うが今はそれは難しい。




何が描きたかったのかわからなくなってきた。感情がぐちゃぐちゃだ。



また今日も帰ったらお酒を飲むことにしよう。
そして苦しい気持ちや後悔を自分にぶつけて明日からまた生きていこう。
またあとでもう一つ文章書いてしまおうかな。






25歳まであと3年ほど、私はこれからどんな楽しい経験をできるのだろうか。これからも人生に波風立てて苦しんで生きていきたい。その方が私の憧れるよくあるドラマっぽいでしょ?


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