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匂い

お香を焚きます。

よくお誕生日プレゼントなどで、お香やお香の台をいただいたのですが、私はお香が苦手でした。
匂いに敏感というわけではないです。でも、お香の鼻に迫ってくる感じが、とても窮屈で。
お香は、箱にしまい、そのまま眠らせていました。

去年の終わりくらいから、急にお香は必需品となり、ある午前中や、午後二時半とか四時とかに、一本焚きます。

火をつけ炎を消すと、オレンジ色になった先から、煙が立ちのぼる。同時にお香の匂いが、鼻、そして脳のどこかに届いて、気持ちや体が緩む、気がする。

特別気に入っている香りはなくて、ただ、あまりきついと子どもが嫌がるので、お線香のようなものを焚きます。

子どもは、お線香の匂いは好きみたいで、実家に行くと、祖父たちの仏壇に毎朝お線香をあげる。
ろうそくの火を消す時に、手のひらで扇ぐのが、楽しいのかも。どれだけ早く消せるか。今のところ、私にかなう人はいません。私はあれがすごくうまい。火には注意ですね。

以前は、娘の友達のお母さんと、お互いの誕生日に、プレゼントを贈り合っていました。

何年か経ち、何を贈ったらいいのかわからなくなった頃、ちょうどそのお母さんも、私に何を贈ったらいいのかわからなくなっていたようで、もうやめよっか、となり、プレゼントの習慣は終わりました。

私が今使っているお香の台は、そのお母さんが、いつかの誕生日にプレゼントしてくれたもの。
どうもありがとう。

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