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おうちでつくろう_05 色をあつめて

子どもって、とにかく落ちているものを拾いますよね。葉っぱとか、小石とか。
昨年お花見時に春の陽気にあてられてウトウトし、はっと目を覚まして時間を確認するべく携帯電話を取り出そうとしたところ、ポケットには大量の桜の花びらが入っていました。
そのまま洗濯しなくてよかった…。

さて、「おうちでつくろう」第5回は、おうちでもお外でもできるワークをお届けします。
「お気に入りの公園でお友だちと大騒ぎ」「ショッピングモールにある魅惑のボールプールへひたすらダイブ」、子どもたちの大好きなお出かけがしづらいこの頃。そうは言っても、健康を考えるとリモートワークの合間に散歩くらいは連れて出してあげたい。

でもいつもの散歩コースにもそろそろ飽きてきたな ── そんなときこそ、つくる楽しさをかけ合わせてお散歩をアップデートしてみましょう。

色をあつめて って?

「色をあつめて」は、テーマに合った色をもつ自然の落としもの(雑草、散った花びら、落ち葉など、つまり落ちているもの)をあつめるワーク。
「青信号って、緑なのになんで青っていうの?」など、色に興味を持ち、鋭い質問を投げかけてき始めるお子さんにおすすめです。

・対象年齢 : 4歳〜小学校低学年
・学びポイント : 色に注目して身のまわりを見渡す
・用意するもの : 卵のパック容器(色ごとにものを入れられる容器)、 
 飲み物や帽子(長期戦対策)

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ちなみに、自動信号機の導入当初は「緑信号」と称されていたそう。
緑なのに青信号と呼ぶのはなぜ?

テーマを決める

まずは、どんな色をあつめるか、親子で話し合いながらテーマを決めます。
「かわいい色ー!」「ケーキの色ー!!」といったテーマを提示された場合は、「どんな色がかわいいと思う?」「ケーキって何味のケーキかな?」など色に目が向くようにフォローしてあげてください。

ちなみに候補に挙がる率高めな「虹」は、難易度も高めです…。チャンレンジされた勇者親子さま、いらっしゃいましたらぜひ美術出版エデュケーショナルのTwitterにメンションお待ちしております(ただひたすらに、観たい気持ち)。

さて、今回は子どもからの提案で『春っぽい色』をテーマに、いざ出発〜。

たくさん歩いて、たくさん話して

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「春っぽい色ってどんな色?」「どうしてその色が春っぽいの?」と子どもに問いかけたり、自分の考えを述べたり、ぜひたくさんお話ししてください。

小学校に入ると、子どもとの何気ない会話って減りませんか?
(え、ウチだけ?いやそんな…え…?)

学校でどんなことをしたか、楽しかったか。そんな出来事にまつわる話から離れて、子どもならではの感性やあちらこちらへ派生するおしゃべりに触れられる時間。愛おしさを禁じえません。

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また、図工や美術は自分の考えを言語化する機会が多い授業。「どうしてこれを描いたのか」といった考えを説明する練習にもってこいです(取ってつけていませんよ、やだなぁ)。

おぼろげな感覚を言葉にする作業は、わたしたち大人にとっても思考を整理してくれる大切な機会ですよね。図工・美術って本当にいいもんですね〜。

まとめ

「親子対決・色を多く集めたら勝ち!」など、ルールを決めるとお子さんのテンションを高める一手になります。
また、集めてきた自然の落としもの(2回目)は飾ってみたり、Tシャツにつけてみたりすると、お家空間や過しかたに新鮮な彩りが加わるのでおすすめです。

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子どもは色の名前を学んだり、いつもは気にかけず通りすぎていた場所で発見を得たり。大人は子どもが何かを見つけたときの新たな表情に気づいたり、思わぬ発想に笑顔をもらったり。
次のお散歩が、できることが限られてしまいがちな今、とくに大切さを思い出したい「小さな幸せ」を探すお手伝いができればうれしいです。

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