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おうちでつくろう_02 レインコートをアップデート

傘とか、長靴とか、レインコートとか。子どもってなぜあんなにも雨アイテムが好きなのでしょうか。

雨降りの朝で 今日もはしゃぐんだな
なんとなく でも少しほっこりして
飲みこんだ「早くして」

と、あのメロディを元に替え歌を思い浮かべられるのは、時間に余裕がある朝だけです。あれ、ですよね?

さておき、この雨アイテム、実は雨降りの朝に限らずさまざまな場面で子どもを守ってくれる頼もしい存在。
たとえば「おうちでつくろう」を体現する美術出版エデュケーショナルのメンバー宅では、お絵かきをするといつも服に数々の「創造の爪あと」が残されてきました。
レインコートは、そんなときにスモックの役割をも果たしてくれます。100円ショップで手に入れられるので、お気に入りの服を必死で洗濯するメンタルコストと比べてもおつりがくるのではないでしょうか(親も守られている)。

今回お届けいたしますのは、レインコートあるいはスモックに、つくる楽しさをかけ合わせてお気に入りの一着にアップデートするワークです。

レインコートをアップデート って?

ワークの内容はごくシンプル。レインコートにお絵かきをするのです。
ひと口に言えばこれだけではあるのですが、分解するとポイントが大きく2つ挙げられます。
1. 油性ペンで書く = やり直しがしづらい
雨に濡れたり汚れを拭き取ったりしても描いた絵を保てるようにするには、油性インクが活躍してくれます。そのぶん、消して描きなおすのもまた大変。こうした条件を通して、事前の準備 (どんなふうに描くかや、その実験) に親しみやすくなります。
2. 自分でデザインした服を身につけるということ
自分で描いた絵を身につけて鏡の前に立つ行為には、「あらかじめ完成された服を着る」とは性質のちがうよろこびがあります。そして、かたわらにはそんな自分を目にしてよろこぶ親の姿。身につけるという出口を設けることで、絵を描く+αの肯定的な体験を提供できます。

これらを踏まえて実際に取り組んでみると、親はたのしくてすっかりポイントを忘れてしまいます。それでは本題をどうぞ!

・対象年齢 : ペンを持ってグリグリできるお年頃〜
・学びポイント : 「ほしいものをつくる」というアプローチに親しむ、つくったものに触れるよろこびを体験する
・用意するもの : レインコート、油性ペン

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レインコートはキャン★ドゥで購入しました。

Step01 下描きをする

画用紙やコピー用紙などに絵や模様を下描きしてもらいます。
今回のテーマは…『ゆめかわ』!まずはユニコーンやマーメイドなどの『ゆめのようにかわいい』モチーフを描いていきます。描いた絵を切り抜いたらレインコートの上に置いて、大きさや配置などを検証。

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とにかくお絵かき好きなならひたすらに描いてから切り抜く、はさみが好きならば描いては切ってを繰り返す。序盤はとくに、お子さんのやりたいこと、お子さんにあった流れを優先するのがおすすめです。
レインコートは面積が大きいので、たくさん描いても安心。

お絵描きに気がのらなかったり、苦手意識があったりする場合はママ・パパも一緒に描きましょう。ママ・パパの楽しむ姿はお子さんの元気の源です。

ペンをもってグリグリお絵かきできるけど、かたちにはならない…という年齢のお子さんは、レインコートに直描きしちゃいましょう!

Step02 お絵かき、本番

切り取り、検証した下描きをレインコートの内側に入れて、油性ペンでなぞります。

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なぞるときに下描きした紙が動いてしまうようでしたら、マスキングテープやセロハンテープなどで固定してあげてくださいね。

Step03 お披露目

え、お披露目?ということは、完成?
そうなのです。油性ペンでお絵かきするだけなので、とってもお手軽にできるのです。

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ゆ、ゆめかわだっ…!

まとめ

もともとレインコート本来の用途を想定していたため、「完全おまかせだとだいぶ先進的な仕上がりになりそうだな…」「それならそれで、図工の時間や家でお絵かきするときのスモックにしよう」などと考えていました。
ところが、フタを開けてみるとお披露目を受けて「次雨降ったら着て散歩行こうよ~」などと言っている始末。100円のレインコートだし、もう1着つくって学童か実家に置いておこう…。

このご時世ながらどうしても外出する必要があり、雨が降っているけれどお子さんはひとりでお留守番がむずかしい。そんなとき、みなさまの気持ちが少しでも晴れますように。

ところで、水たまりとか、噴水とか、蛇口とか、子どもってなぜあんなにも服を着て濡れたがるのですか。

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