#23 アイホン㈱、なんと企業名だけで○億円もらってる!?
こんにちは、こんちやまんです。
お久しぶりです。忙しい時期が続き、月1投稿ができるかどうかの頻度になってしまっています。
気づいたら晩夏へ。
時の流れ、恐るべし…
さっそく本題に入りましょう。
アイホン株式会社
みなさん、アイホン株式会社を知っていますか?
アイホンってあのリンゴのマークの付いたスマホの会社か?
って違うのはさすがにわかりますよね(笑)
アイホンは愛知県名古屋市に本社を置き、主にインターホンの製造・販売をしている企業であり、インターホンの国内シェア率は50%を超えます。他にも、ナースコールで医療現場においても活躍している企業です。
アイホンの収益構造
そんなアイホン、P/Lを見ていけば驚きの副収入を得ていることが確認できます。
まずはインターホンなどの製造・販売に関わる、つまり本業の利益である「営業利益」から見ていきましょう。
原価率は54.6%、営業利益率は7.8%
製造業の平均売上原価率は80.8%、同業の平均営業利益率は4.0% であるため、製造業の中で利益水準は高いと言えるでしょう。
つぎに、毎年本業以外にかかる収支についても考慮された「経常利益」までP/Lの表示を伸ばしてみましょう
営業利益額より、経常利益の額が71百万円、つまり7100万円も増えています。
これは、アイホン(株)が本業とは関係ない部分でこれだけの収入がある。個人で例えるとすると会社勤めの給料に生活費を引いても、副業でめっちゃ稼いでいることと意味は似ています。
では、どこでそんなにお金をもらっているのか見てみると、こんな収入がありますね。
受取ロイヤリティ
とは何か?ロイヤリティとは、以前フランチャイズの話でも取り上げたように、自社ブランドの看板。物体ではないが、大きな価値があるもので、その名前を借りることに金銭取引を用いることを指します。
では、誰が何に対してお金を払っているのか??
アイホン㈱は海外進出もしています。社名の英語表記は
「Aiphone Co.,Ltd.」
なんかあのリンゴのマークのついたスマートフォンにそっくりですよね。
そうなんです。アイホン㈱とApple社のスマートフォン「iPhone」シリーズは名前が酷似しています。
となると、ある点で問題が発生してくるんですよね。
商標とは
「商標権」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。数ヶ月前にも「ゆっくり茶番劇」という名称が商標登録され、世界中のファンから大バッシングを受けたことによりわずか3ヶ月ほどで抹消登記されるという問題がありました。
アイホン㈱は、自社開発のインターホン「アイホン」を商標登録しているため、酷似したスペルで売り出しているApple社の「iPhone」を日本で売るためには商標使用料を支払わなければならないのです。
その金額がなんと…
毎年1.5億円
驚きの金額ですよね。毎年何もしなくてもあのリンゴさんから1.5億円もらえるんですよ?不労所得です。羨ましい。
じゃなくて(笑)、ここで僕が言いたいのは商標という「商品の固有名詞」がいかに価値あるものなのかということです。
アイホンも最初はAppleから毎年1億もぶん取ってやろうなんて思いもしていませんが、結果的にこのような最強の副収入を得ました。
名前は偉大。人やモノ、それらが価値を示したときに非常に大切な資源になるのが名前です。
ただ、名前が価値を創るのではありませんので、それだけは忘れず私もこの「こんちやまん」という名前を誇れるよう、会計に関する有益な情報を発信していけるように頑張ります!
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それでは、また。