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英語講師が考える英語を勉強する意義

こんにちは。
学校では冬休みを迎え、世間から一足先に仕事納めをしました。

英語を教える仕事をしていると、英語を学ぶ意義について考えます。
それが私の仕事の意義にもなるからです。

英語はなんだか漠然と役に立ちそうな科目ではあると思います。
でも、実際には英語を日常生活や仕事で使っている人はあまりいません。

日本にいる限り英語を使う機会は実はあまりないように思います。
だからこそ日本人は英語が話せない人が多いのではないでしょうか。

たとえばアフリカでは生まれ育った部族の言葉だけしか話せなければ仕事に就けません。
社内では国中や世界中の人が集まって仕事をするので、多くの会社の公用語は英語です。
なので、良い仕事に就くためには英語は必須なのです。

でも日本は恵まれています。
日本語ができれば多くの仕事が開かれています。
仕事に困ることはありません。

世界中のベストセラーは日本語に訳され、必要があればスマホで翻訳もできます。

とくに高校で習う英文法や英単語なんて大人になっても覚えている人は稀ではないでしょうか。

それをテスト前に必死になって覚えることに高校生が虚無感を感じることは不思議ではありません。

それを教えている私は何をしているんだろう。
とは実は思っていません。

英語を勉強すること。
それはテストのためではなく、英語を使って世界の人と心を通わせるために勉強することにはとても意味があると思うからです。

英語を勉強することにどんな意味を見出すかは人それぞれです。
私の場合は留学をしたことで世界が変わりました。

留学をして、人間は世界のどこに行ってもそんなに変わらないということを身に沁みて感じました。
そして、自分の居場所はここではないあそこでもないともがいていた自分がすっと落ち着きました。

テストが終わってすぐにテスト範囲の単語を忘れて一生思い出さない人と、高校を出てからもコツコツ勉強し続けて英語を自分のものにする人がいます。

それはどっちかが優れているのではなく、生き方の違いだと思います。

でも英語講師としては、後者の人たちを増やしていきたい。

生徒たちが英語にどんな意味を見出すのかは私は教えることができません。
でもきっかけは与え続けたいなと思います。

少なくとも定期テストで良い点数を取るために英語を頑張れとは伝えません。
もし英語を勉強することに意味を見出せないのなら、いっそテストなんてテキトーにやり過ごして今しかできないことに明け暮れてくれればいいと思っています。

言葉にして生徒たちにこの想いを伝えてはいませんが、授業を通してなんとなく感じ取ってくれればいいなと思います。

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