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転職エージェントの書類添削や、採用担当者に貰ったアドバイス

前に転職回数や短期離職が多い人向けに「転職回数、短期離職が多い人間が、職務経歴書の添削や、人事担当者に貰ったアドバイスに助けられた話」をnoteに書いた。
今回は前回の記事をブラッシュアップさせて記事を作成する。

実際に私の転職回数はとても多い。
合わない会社は本当に合わない。
雇用形態は正社員、契約社員、アルバイト、派遣と様々だった。
やりたい仕事が変わったり、会社が3ケ月で潰れたり、コロナで仕事がなくなったり、体調を壊したり、色々な事情があって転職してきた。

普通の人よりか転職活動をしているので、たくさんの人に出会って色々な事を教えてもらった。
転職エージェントさんから「転職回数を重ねている人間でも選考を通過する書類作成」のコツや、会社の採用担当者さんから聞いた「応募書類を確認した時に会いたいと思う応募者」の話は私の転職活動に大いに役立った。

IT系の仕事で常に人手不足の業界で渡り歩いてきたから、次を探してもすぐに見つかっていたという可能性もあるが、新卒時以外は転職活動を始めたら1ヶ月以内には決まっていた。
私は人と話すことがとにかく苦手で、その中でもとくに面接は苦手。
それでもすぐに就職先が決まっていた理由は、職務経歴書やWEB経歴書の文章作成などを色々と試行錯誤してきたからだと思っている。
面接に進むには、どうしても書類審査を突破しなければならない。
面接にたどり着ければ、しどろもどろな喋りでも、自信ありげに前を向いてハキハキと喋れば、それなりになんとかなる場合が多い。
どうしたら書類が通過するかをたくさん考えて、実際に自分が実践してきた内容を書いてみようと思う。


転職エージェントからのアドバイス

私みたいな転職回数と短期離職が多い人間は、転職エージェントに駆け込んでも、かなり頭を抱える人材だと思う。

何回目か分からない転職活動の時、とある転職エージェントを利用した。
その時に担当になった人が親身に相談に乗ってくれた。
その担当さんは職務経歴書を添削してくれた。
概ね経歴書の内容は良いが「最初のページに各会社の退職理由を書きましょう」と提案された。
転職回数が短期離職が多いことは仕方ない。
じぁあ逆にこちらから今までの会社を辞めた理由を正直に開示してしまおうという提案。
転職エージェントで応募する企業の採用担当は、経歴書の1ページ目をサラッと見て、面接に呼ぶ人を決めることが多いらしい。
書類の全部を見られるわけではない。
見落とされる可能性があるので、最初のページにまとめて退職理由を書いて、それを読んだ上で面接に呼ぶかを判断して貰おうという作戦だ。

最初のページの半分を使って退職理由という名の辞めた言い訳を書くことになった。
退職理由なんて茶番だなぁと思う部分はあるが、書かなければ進めない。
私が採用担当でも、応募者がなぜ前職を辞めたのかは気になる。
出来るだけ内容はポジティブにとは言われたので、本音とちょっぴり嘘を混ぜた内容を記載してみた。(勿論書類に本音は載せない)

確かに「何が出来るか」を書くことが経歴書だが、おそらく企業が一番気になる所は前職の退職理由だと思う。
せっかく会社に入ってもらったのに辞められても困る。
相手に「これじゃあ辞めても仕方ないか」と思わせることができたら、勝ち。

※例として1社目の退職理由を記載
【1社目】WEB関係の仕事に興味を持ち、WEBスクールに通うため、退職。
(本音:社内が不穏な雰囲気になり、続けたいと思わなかったから退職)

本音と建前は違うのだ。

企業の反応は良い

この経歴書に変えてからは、転職エージェントを通じて応募した企業も、自分で勝手に応募した企業にも反応は良かった。
なぜこんなに転職回数が多いのか、面談で説明を求められるのも面倒だし、双方時間の無駄。
実際に転職回数が多いからと断られた会社も多かったが、それでも中には選考通過できる会社もあった。
転職回数で選考通過の見込みがないのなら最初から断ってくれた方が良い。
退職理由を読んだ上で選考通過の判断してくれることは時間的にも手間的にも有り難かった。

たくさんの会社に好かれる必要はない

マイナビやエン転職、Greenなどの転職サイトのWEB経歴書も企業からのスカウト狙いで充実させた。
転職エージェントを利用していたときと同じように退職理由、担当した仕事内容などを記載。
それとプラスでその仕事で感じたことや、得た知識なども添えるようにした。
自己PRも過去の経験から、未来に向けて「こういった事をしたい」と目標を書いたりもした。
WEB経歴書から少しでも「自分の性格や人柄」を感じてもらいたかったからだ。
特に自己PR欄は力を入れて、何度も書き直した。

本当は学歴や経歴の中身で勝負したい。
私のような大した職務経歴もない、学歴もないやつは、売り込み方を変えて、一緒に働きたいと思ってもらうぐらいしか選んでもらえる要素はない。
経歴も勿論大事だと思うが、私の人間性に興味を持った企業に声をかけて貰える可能性を上げたかった。
世の中にある会社すべてに好かれる必要はない。
1社でも私のことを「良いなぁ、一緒に働きたいなぁ」と思ってもらえれば私の勝ち。
実際に書類を読んで、スカウトをくれた会社や面接に呼んでくれた会社は、こちらの話を丁寧に聞いてくれたし、逆に質問もしやすかった。
「面接」というより「雑談」をしに行っている感じだった。

自己PRの例

仕事についての考えや思い、努力は人並みにできます、私は人には恵まれているラッキーな人間だということを伝える自己PRを考えた。
例文を載せようと思ったが、恥ずかしいのでここは割愛。
ポイントはできるだけポジティブに、でも謙虚さも忘れない文章作成を心がける。

採用担当からのアドバイス

企業の採用担当さんに話を聞いた時、スカウトを送るため、面接に呼ぶために毎日たくさんの経歴書や履歴書を読むらしい。
全部似たような文面で読んでいてもピンと来ななくて飽きてくるそうだ。
企業側から会いたいと思う人を探すのが大変だと言っていた。
その中で他とは違う文章構成や、読みやすさを考えられた文章、人となりが伝わってくる文章で経歴書が書かれていたら、目を引くらしい。
実際にこの話を教えてくれた会社さんにお邪魔した時は私のWEB経歴書が印刷され、社内のお偉いさんに回されていた。
WEBに載せた経歴書が興味深く、文章を書いた本人に会いたかったらしく、役員3人が集合した面接を受けることになった。
考えて書いた文章は人を動かす力があると、このとき私は初めて知った。

話すのは苦手だが書類は褒められる

面接で採用担当者と雑談ができる雰囲気があるときは「なぜ私を面接に呼んでくれたのですか?」という質問はしていた。
そうすると採用担当の方は「あなたの経歴書はとても読みやすく、会ってみたいと思ったから呼んでみた」と経歴書に書いた自己PRの文章を褒めてもらう事が多かった。
転職回数が多いことについても聞いてみたが、辞めた理由としては納得できる内容だったので、問題はないということだった。
「仕方ないよね」と言われるように辞めた理由を構成して書いているのだから、納得してもらわないと私も困る。
とにかく「一緒に働いてみたい」と思わせること。
やってきた仕事内容が強くなくても、伝え方次第だと感じた。
面接と筆記テストが駄目だった会社があったが、経歴書の自己PR文が良かって、拾ってもらえたこともある。

どうしても書類を作成するときはネットに書いてあるマニュアル通りに作りがちだが、フォーマットが決まっている訳ではない。
書面で、まずは印象を残す工夫をしてみたら、相手に刺さるかもしれない。
面談に行って、採用担当の方に応募書類のアドバイスが貰えそうなときは積極的にどこを直せばもっとよくなるか質問もした。
貰えるならフィードバックは貰う!!
とりあえず書いてみて、相手の反応を見て、また変更を加えての繰り返し。
その試行錯誤が結果に繋がる。

人の意見を聞く

特に応募書類は採用担当にウケるような内容を考え、面接では現場にウケる振る舞いをする。
特に採用における現場の人間の意見は重要。
何回も言うが「一緒に働きたいと思わせる」これだけ。
それでも書類作成など、自分ひとりでどうにもできないときもあるだろう。
その際は、外部の相談窓口に頼ったら良い。
ハローワーク、サポステ、転職エージェント、知人。
書類を見せて、読んだ感想を聞いて、また考えて、改善を重ねていく。
常に応募書類はブラッシュアップしていく。
他人に読んでもらうことで、自分では気付けなかったアドバイスも貰える。
ひとりでなんでもやろうとしない。
使えるカードはできる限り使った方が良いし、助けを求めることは悪いことではない。
面談は臨機応変に対応していくしかないが、書類については事前に対策はできる。

採用担当者の人柄で入社しない

よくある入社理由で「採用担当者の人柄に惹かれて入社しました!」というのがあるが、それはやめといたほうが良い。
実際に一緒に働く人は採用担当者ではなく、現場の人。
面接に行ったときは、できるだけ一緒に働く人、入社後、自分の上司になる人や先輩たちに会わせてもらえるか交渉をする。
実際に会って、上司や先輩の目が死んでないかはチェックしよう。 
逆に上司や先輩社員に「会わせてほしい」お願いしてるのに「無理です」と言われるところは入社は考えたほうがいい。
何か隠したいことがありそうな予感。
私は採用担当者の人柄で入社を決めてしまい、後悔したことがあるので、みなさんもご注意を。

余談になるが、私の弟もIT系の仕事をしているが、企業に訪れた際は、オフィスの椅子を見ると言っていた。
椅子を見て、この会社は備品や働く環境にお金をかけることができる会社かどうかを判断してたらしい。
その話を聞いたとき、合理的で良いなぁと思った。

違和感を感じたら入社は考える

面接中になんか話が噛み合わないなぁとかちょっと違うかもしれない…と思った会社に内定をもらっても、一度冷静になって考えてみる。
なにかひっかかりや違和感を感じたときは、それが当たっていることが多い。
私も面接の時に違和感を覚えたが、それでも実務経験を積みたくて入社したら、大変な目にあったことがある。
自分の中の違和感は判断基準のひとつとして大切にしたほうが良い。

直接応募してみる

どうしても働いてみたい企業が見つかったら転職サイトや転職エージェントを通さず、企業のホームページの採用ページから直接応募をするのもあり。
募集をしてなくても一度メールフォームなどから問い合わせてみるのもあり。
転職サイトやエージェント経由になるとどうしても書類が埋もれてしまうし、ダイレクトに連絡を取ることで、やる気も感じてもらえる。
企業によっては「めんどくさいなぁ」と思われる可能性も否定はできないか、未経験での転職活動をしたときは、この作戦が結構効いた。
特にエージェント経由で採用すると、企業がエージェントにたくさんお金を払わなければならないので、厳選した人間しか入社させてくれない。
直応募の場合はお試しで採用してもらえる可能性も高いのでやってみる価値はある。

まずは書類で選考通過をする

とりあえず応募書類の構成は考えた方が良い。
決まったフォーマットで書くのも良いが、読みやすさや伝わりやすさを工夫をする事も大事。
自分が採用担当者になったときに、思わず読んでしまう書類を考える。
内容が思いつかない人も、レイアウトひとつで印象が変わる。
変わったことをすることが、怖く感じることもあるが、他と差をつけるために、目立ってナンボだと私は思う。
とくに似たような書類が目の前にあったとき、工夫を感じる方に目がいくだろう。
応募先の企業によって書類を使い分けるのもひとつの作戦だと思う。
とにかく書類をバカにせず、文章に力を入れよう!
この経験はフリーランスとして自分を売り込むときにも使えると思うので、しんどかったが、経験して良かったと今は思う。
受かる時は受かるし、落ちる時は落ちる。
落ちたとしても縁がないだけなので、あまり気にしすぎず、次々と会社を受けて欲しい。



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