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ディズニーランドとカチューシャの後悔

東京ディズニーランドが40周年と聞いた。
私が初めてディズニーランドに連れて行ってもらったのが20周年の時。
もう20年も経ったんだ…と驚きだった。

小学生の時、ディズニーランドに連れて行ってもらっている友達がとても羨ましかった。
当時の私はディズニーのプーさんが好きで、身の回りのものはプーさんだった。
そんな憧れのディズニーランド。
大阪から東京に行くのはやっぱりお金がかかる。
私は大人になるまでは行く機会はないだろうなぁと思っていた。

小学校高学年の時に夏の家族旅行にディズニーランドに行くという話が親から聞かされた。
当時ものすごく嬉しかったことを覚えている。
あの憧れのディズニーランドにいけるんだ!?という感動。
もう当日までディズニーランドが特集された本を買って「このアトラクション行きたい」「このグッズ欲しい」などをワクワクしながらメモを必死にとって準備していた記憶がある。
攻略情報などをメモして、当日は迷わないように事前準備はバッチリだった。
実際に行ったディズニーランドとシーはとても楽しかった。
親は子どもが乗りたいアトラクションには連れて行ってくれたし、美味しいご飯も食べさせてくれた。
お土産も気前よくたくさん買ってくれた。
一番覚えているのは「プーさんのハニーハント」
プーさん大好きだった私からすると憧れのアトラクションだった。
「プーさんの世界観に入れてる~」ととても感動したことを覚えている。
本当に夢の世界にいるような感覚だった。

もう子どもの頃の話なので記憶が曖昧だが、旅行中は楽しかった。
もう随分前なので記憶は曖昧。
でも旅行中、今でも忘れないことがひとつある。
ディスニーランドに入ったらカチューシャをつけている人が多かった。
それを見た父親が「カチューシャ、買うか?」と聞いてきた。
私はそれを聞いてびっくりした。
父親は、あまり実用性のあるもの以外は買ってくれないイメージがあったので、そんな風に声をかけてくれることに驚いた。
カチューシャなんて、パーク内でしか絶対つけない。
家に持って帰ったら、その役目は終わったように、クローゼットの奥に片付けられるだろう。
ぶっちゃけ私自身はそんなにカチューシャは欲しいとは思ってなかった。
可愛いなぁとは思うけど、自分がつけたいかは、また別問題。
私はそんなにカチューシャをつけてる人たちを羨ましそうな顔で見ていたのだろうか。
ディズニーランドに連れてきてくれるまでに莫大なお金がかかっていることは子どもながらに理解していたので「いらない…」と私は答えた。

去年、友達家族とユニバに行った時に、友達は子どもにねだられて、パークでしかつけない装飾品をたくさん買っていた。
予算もあるだろうが、子どもの夢を叶えるために一生懸命、子どもの要望に応えていた。
子どもたちも買ってもらったグッズを身に着けて思いっきりパークで遊び、とても楽しそうだった。
それを見たときに、ディズニーランドでのカチューシャの件を思い出した。
父親も父親なりに子どもの夢を必死に叶えたかったのかもしれない。
父親なりの子どもへの気遣いだったのだと思う。
遠慮せずに素直に買ってもらえば良かったなぁと友達の子どもたちの嬉しそうな笑顔を見て、そう思った。

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