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学ぶ楽しさを教えてくれた大阪のWEBデザインスクール

中学生の頃からWEBサイト制作へ憧れていた。
何度か独学で勉強したが、勉強するたびに挫折を繰り返していた。
社会人3年目の頃に、どうしても諦めきれず、大阪にある「大阪本町制作所」というマンツーマンで教えてくれるWEBデザインスクールに通った。
もう一度、イチから学び直したいと思ったからだ。
憧れのWEB業界、仕事にもできれば素敵だと思った。
今なら書籍や動画学習など良い教材が揃っているので、わざわざ学校に通う必要はないかもしれないが、技術以上に得れる物が多かった。
その時の経験で得たことや、実際にWEBスクールに通った感想などを書いてみる。


大人こそ学びが必要

子もの頃、勉強は好きな方だった。
机に向かうことも苦ではなかったし、テスト前になったら必ず勉強はして臨むタイプ。
毎回真面目に勉強するが、プレッシャーには弱くて、なかなか点数には反映された悲しい子どもだった。
テストの点数は得意不得意がすぐに点数に出てしまい、苦手な教科は「点を取らなきゃ!」というプレッシャーで、ケアレスミスが多かった。
当時は点数が自分の価値だと思い込んでいたので、毎回テストが返ってきたときはショックを受けていた。
子どもの頃の勉強は「やらなければならない」ことだった。
あの頃の自分は大人になったら、勉強から解放されると思っていた。
身近な大人の親が勉強らしい事をしている所を見たことがなかったからだ。
実際自分が大人になって社会に出てみると、大人になってこの厳しい世の中を生きていかなければならないからこそ学びが必要だと思うことがたくさんある。

挫折したHTML、CSS

前に書いたnoteで少し触れたが、中学生の時、簡単なホームページを作ろうとしてHTMLとCSSを勉強した。

好きな作家さんがHTML、CSSを勉強してホームページを作ったことをブログに書いていた。
「自分のホームページを持つ」ということが一種のステータスだった時期だったので、当時の私はすぐに影響された。
作家さんのマネをして勉強を始めて見るが、上手くできずに途中で挫折。
学習していく上で初歩的なタグは理解できたが、途中でどうしても超えられない内容が登場する。
コンテンツを横並びにすることが出来ない。
今はFlexboxがあるので簡単な事かもしれないが、当時はfloatで並べる必要があった。
このfloatの概念が理解できなかった。

私はこの後も高校生、大学生の時に、HTMLとCSSにチャレンジするが、毎回横並びのfloatで挫折する。
分からない箇所が毎回同じで、心が折れて諦めてしまうのだ。

会社で自社のHPの更新を任せれる

新卒で入社した会社のシステム部でSEをしていた。
社内のシステムの開発・保守がメインの仕事だ。 

合間に会社のホームページの修正も私の担当になった。
HTMLとCSSに触れていた経験はあるので、調べながら部分的な修正は対応できた。
誰かに聞くことができれば良かったが、社内にはHPに詳しい人はいない。
大きくデザインを変更したいときもあったが、曖昧な知識のまま触るのは怖くて、小さな修正ばかりやっていた。

WEBスクールを検討

色々理由があって、3年働いた会社を辞めたいと思っていた。
辞めた時に次に何の仕事をするか悩んでいたが、漠然と学生の時に夢見てたWEBサイトを作りたいという気持ちを思い出した。

学生時代に挫折したことはすっかり忘れていたが、沸々と当時の消化不良な挫折した気持ちを思い出した。
もう一度挑戦したいという気持ちが湧いてきた。

とりあえず勉強方法を考えた。
書籍学習も授業も私は挫折している。
色々調べていたら、WEBデザインについて教えてくれるスクールがある事を知る。
その中のひとつで現役デザイナーがマンツーマンで教えてくれて、値段が比較的安いスクールがあった。
行ってみないと分からないので、見学の予約をした。

媚を売らない説明に惹かれる

見学に行った時に対応してくれたのは、そのスクールの代表者だった。
スクール系の見学に行くと勧誘が凄いイメージがあったが、一切勧誘をしてこない。
私の質問に淡々と答えるだけ。「WEBデザイナーになれますよ」なども全然言わない。
愛想というものが全くない、少し変わった代表者だった。
私の今の心境や、やりたいこと、疑問点などを話して、体験レッスンをして終わり。
全く媚びて来ない所に、逆に好感を持った。
見学が終わる頃には、ここに通おうと決めていた。

マンツーマンレッスン

マンツーマンレッスンが始まる。
私の担当は女性の講師だった。
とても面白く、例え話などが分かりやすい先生だった。
最初に初歩的なものから順番にタグの使い方を学んだ。
ある程度タグを教えてもらった後は模写コーディングを実際に行いながらHTMLとCSSを勉強していく。

ここでいつもの躓くポイント、floatが登場する。
先生が図を書きながら、丁寧で分かりやすい説明をしてくれたのを覚えている。
ここで自分でもタグを入力し、横に並べてみた。普通に並んだ。
コンテンツが横に並んだ時、私は物凄く感動した。
何度も挫折した事が理解できたのだ!
私にとっては長年の謎だったfloatを理解できたのは、自分の中で革命的な事だった。

ここで勢いに乗った私はコーディングにのめりこんでいく。
パズルを組み上げていくような感覚でコーディングにハマっていった。
家で自習をして授業で先生に分からなかった所を聞くスタイル。
トライアンドエラーの繰り返し。
毎日PCを立ち上げて勉強するのが楽しかった。
知らないことを知っていく事が楽しかった。
自分で言うのも恥ずかしいが、上達は早かった。
本当はデザインも勉強するつもりだったが、コーディングが楽しすぎて授業はずっとコーディングをやっていた。

誰かの力を借りて、できるようになる

今も出来なかった事が出来た時、分からなかった事が分かった時、自分でも驚くぐらい喜びを感じる。
知らないことを知ろうとするエネルギーはいつまで経っても大事だ。

HTMLとCSSは書籍や今ならProgateや動画など良質な学習コンテンツはたくさんあるので、わざわざスクールに通う必要はないとは思う。
私がこのスクールで得られた価値は知識だけじゃない。
学生時代にあまり感じていなかった勉強の楽しさなどを教えてもらった。
一番得たものはは学生時代に挫折した所を乗り越えれた成功体験だろう。
たかがfloatされどfloat。
この経験はお金には変えられない。
ここまで辿り着くのに遠回りしたような気はするが、私はこのスクールに通えて良かった。
ひとりでできない事について、誰かの力を借りることは悪い事ではない。
スクールに払う価値があるかないかは自分で判断する必要はある。
自分にとって価値があるなら、外野に何を言われても気にしない方が良い。

結局「作る」事が好き

この後はWEB制作会社にコーダーとして就職して働くことになる。
そこも大変だった。練習と実践は全く違うことを思い知らされる。

私は結局何かを「作る」事が好きなんだと感じる。
それは仕事をしていても感じる。

子どもの頃に出来なかった事は大人になっても、忘れることが出来なかったりする。
私のWEBサイト制作の例がそうだろう。
いつから学んでも、遅いことはない。
大人になってからの学びは得れるものがたくさんある。
何か学びたいと思った時、その時の気持ちを大事にしたい。

どんなスクールだった?

「大阪本町制作所」はマンツーマンで丁寧に教えてくれたし、分からない所はLINEで質問したら丁寧な回答が返ってくる。
受講者のレベルに合わせて授業レベルを設定してくれるので、初心者も安心して授業を受けることができる。
デザイン会社が運営しているスクールなので、現役のデザイナーさんの話が聞けるところも良かった。
代表の方がクセがあるデザイナーさんだが、話はとても面白い。
最近HPを見たら、代表がひとりで講師をやっていると書いていた。
私が通っていた頃からかなりカリキュラムが変わっていて驚いた。
定期的にセミナーな交流会も行われていたし、スクールに来た求人も紹介してくれた。
残念ながら私は2社ご紹介頂いたが、どちらも働いてみてあまり合わずに辞めてしまい、それ以来スクールに顔を出すのは気まずい感じではある。
都合の良いことだけではなく、厳しい現実もビシッと言ってくれる良いスクールだった。
もし大阪でWEBスクールを探している方がいたら間違いなくおすすめできる。

学費は?

当時は11万払った。
90分授業を何コマかはもう忘れしまったが、当時どこのスクールと比べてもリーズナブルなお値段だった。
現在はカリキュラムが変わって、学費は変わっている。

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