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雑記②APS-C機で天の川を撮れるか?

僕が初めて買った一眼レフはCanonのEOS 8000Dでした。
いわゆるAPS-Cセンサーのカメラ。

簡単にどんなものかというとAPS-Cセンサーはフルサイズセンサーの40%ほどの面積。これがどういうことかというと、

・フルサイズセンサーよりサイズが小さい
・仮に画素数が同じでもサイズが小さいのでディティールと階調表現が劣る
・同一レンズでも焦点距離が1.6倍になる(広角24mmなら38.4mm相当)
・ノイズ耐性が劣る

こうして見てみるとあんまりいいとこないみたいですが、
・比較的に本体や専用レンズが安い
・望遠撮影で焦点距離を稼げる
・軽くて持ち運びやすい
という利点もあります。

前置きはこのぐらいで、とりあえずカメラをやりたいという人はAPS-C機から始める人が多いのではないでしょうか。
そんなAPS-C機でも天の川が撮れますよ、というお話です。

画像1

上がそのEOS 8000Dで撮影した写真になります。
※LightroomでRAW現像

全体的に眠たい印象があるけど、天の川のディティールを出すならいずれにせよコンポジット合成をする必要があったりするので、一枚撮りとしては十分かと思います。

撮影時の設定は ISO:3200 F:3.2 SS:20
使用レンズはサムヤンの14mm F2.8の単焦点マニュアルレンズ。

ちなみに下が現像前の元画像。

画像2

もう少しシャッター速度を長くして明るめに撮ってもよかったなと思いました。
※星は流れているのでシャッター速度を長くしすぎると星がぶれてしまうので注意

次に同一設定で連続で撮影した4枚をPhotoshopでコンポジット合成したもの。だいぶ天の川がなめらかになったかと。
さらに地上景と水面のリフレクションをコンポジットすることで、ノイズをかなり減らせますが、けっこう大変。

_MG_0402 のコピー

一応フルサイズ機で撮ったやつでそれやってみたのが下。
使用レンズが違うのもあるけど、やっぱりフルサイズ機のが画質いいですね…

01master のコピー

ただAPS-C機で広角で撮るというのは正しくない可能性があります。

本当は赤道儀の追尾で、望遠端で星野を撮るのが正しいと思っています。が、今回はあくまで固定撮影で星景を撮れるかという話だったので。
今度は星景写真における合成・レタッチ方法を紹介したいと思います。

結論としてはAPS-C機でも天の川は撮れる。
高解像度にしたいならフルサイズ機にするか、コンポジット合成でノイズを軽減するか。

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