最近の記事

ラノベを書くことと受験勉強

ファンタジー小説を書く上で、必要ない科目は何一つないと仰るりとさん。 僕もそのご意見には賛成です。 ただ、この書き込みでは数学を思いつかれなかったようなので、僕が当時Twitterで書かせていただいた内容を増補しながらまとめます。 受験数学といえば、発想の東大、論証力の京大という言葉があります。閃きがないと東大の問題は解けない、証明問題には確固たる論省力がないと京大の問題は解けない、という意味の言葉です。 では、東大の問題は天才でなければ解けないのか? そんなことはないん

    • 神社の正しい参拝方法

      文スト関係なくてごめんなさい。 Twitterでフォローさせていただいてる方があまりに不運に見舞われるので、ある意味で本職のこっちを書きます。 神社の鳥居をくぐるときは一礼しましょう。 ただし、榊が掲げられている鳥居は礼をしなくても構いません。しても構いません。 出るときにも一礼をお忘れなく。 参道は真ん中を歩かないようにしましょう。 参道の真ん中は神様の通られる道です。 左右によけましょう。 神様にお願い事をするときは、あなたの願い事を神使が聞き取って、それを検討した

      • 第46話「蝶を夢む」ネタバレあり感想

        「死の天使」回ですよー^^ さて、「夢む」は「夢見る」に等しい。 夢を見る、あるいはあって欲しいことを心に思い浮かべる。 例:「永久 (とこしえ) の天を―・むといえども」〈独歩・わかれ〉(goo辞書) 例文にクニキ〜ダくんが笑 いきなり森さんと喧嘩を始める与謝野さん。 蝶の髪飾りを手にして、フランシスとの待ち合わせ場所を目指す。 14年前、大戦末期—— 太平洋城に突如出現した「常闇島」——、夜しかない無国籍島。 大戦末期の主戦場。 オーロラの電磁波が電子機器を破壊するため

        • 読み返すから分かること

          今後、何度も編集を繰り返すと思いますが。 組合の埠頭におけるホーソーンvs芥川とか、ミッチェルの異能を喰らって反撃する芥川とか、最新刊まで読んだからこそ感慨深い思いに浸れる場面ってありますよね。 あ、これはそういう意味だったのか、とか。 あ、ここでこんなこと、書いてあったのか、とか。 個人的にはメッセンジャー中也が賢治と戦う際に、ポケットに手を突っ込んでいた部分で泣きそうになりました。 そんな昔から考えられていた設定だったんですね。

        ラノベを書くことと受験勉強

          ドストエフスキーの異能は?

          未だ謎に包まれたドストエフスキーの異能力。 確実に発動しているのは一度だけ。 Aが本拠地としていた客船から脱出する際に、世話役の少年マフィアを殺害しましたが、その時に、これが僕の異能です、と言明しています。 共食い終了時、逮捕のタイミングで特務課員を一人殺していますが、この殺害方法は恐らく異能だろうと読者が推測しているだけ。 客船でAの部下50人を全滅させたのは、恐らく一人でこなしたのでしょうが、一人で全員殺害したのか、ホーソーンを操るように同士討ちさせたのかは謎。殺傷能力が

          ドストエフスキーの異能は?

          本当は恐ろしい「イーハトーヴォ」と『雨ニモマケズ』

          第4巻 p.14 駐在の仕事を聞いて呆れる国木田。 国木田「誰かが犯罪を犯したら?」 賢治「犯人縛って崖から棄てます」 このやりとりを見て、ほのぼのギャグだと思ったあなたは、田舎の真実を知らないのかもしれない。 雨ニモマケズ 風ニモマケズ 鉄管ニモ 短刀ニモ 金属打棒ニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ嗔ラズ イツモシヅカニワラッテヰル サフイフモノニ…… そんな賢治が本気で怒ったらどうなるか、最新23巻を購入された方はご存知だろう。 第23巻 p.23 「

          本当は恐ろしい「イーハトーヴォ」と『雨ニモマケズ』

          備忘録:太宰vs敦

          率直な疑問です。 『人間失格』と『月下獣』ってどっちが強いの? 虎の爪は異能を裂きます。 芥川の外套や、フィッツジェラルドの強化された肉体でも。 ゴンチャロフの『断崖』も裂きましたね。 『人間失格』も裂けるのか? これが今回の謎。 無効化されるのか、案外太宰が死ぬのか。 異能を裂く異能を無効化できるのか? 異能を無効化する異能を裂けるのか?

          備忘録:太宰vs敦

          備忘録:ムルソーの謎その1

          相互さんが興味深い記事を上げておられて、いくつかやり取りをしたので、忘れないようにめもめも。 ムルソーの位置については、ギリシャ神話やラテン語が噛んでいます。 たとえば、アルファベット表記、Meursaultの語源はラテン語のMuris Saltusに由来し、「ハツカネズミのジャンプ」などの意味になります。 Murisはハツカネズミ(Muriは城壁)、Saltusは森林の意。 ここにもネズミの影がちらつきましたね~。 また、中也(?)が侵入して、ムルソーの異能戦即応部隊

          備忘録:ムルソーの謎その1

          異能力を分類してみない?

          異能力を考察する上で、何らかの一助になれば幸い。 大体、こんな能力の体系になっていると思うよ。 身体干渉系 物体干渉系 具現化系 精神干渉系 時間・空間干渉系 異能干渉系 身体干渉系 中島敦を筆頭に、フィッツジェラルド、宮沢賢治、条野採菊など。治癒能力の与謝野晶子なども含めていいと思う。 単純に身体能力を強化するだけではなく、人体に様々な効果を発揮する。 物体干渉系 身に纏う衣類を操作する芥川龍之介や、手にした武器の能力を跳ね上げる福地桜痴、触れたものにかかる重力を操作

          異能力を分類してみない?

          シグマの異能って最強じゃね、って話

          シグマの異能力は名称も伏せられて謎ですが、恐らくその正体が明らかになった段階で、名称も解禁になるんでしょう。 立原の異能力が、当初は「金属操作」とだけ呼ばれていたのに、ある時しれっと名前が解禁されたように。 まあ、そもそも彼の場合は当初は異能力者であることが隠されていましたが。 シグマの異能力は「自分が一番知りたい事と相手が一番知りたい情報を交換する能力」。 (14巻p.146より) また、正確には「相手に触れることで、『自分の知識の中で相手が最も知りたい情報』と『相手の知

          シグマの異能って最強じゃね、って話

          なぜ、太宰は中也を嫌い、殺したがるのか。

          ※ごめんなさい、Side ABは未読です。誰か貸してくれ! ※一応アニメを確認のために視聴してますが、おかしいところ、ツッコミどころがあったらTwitterで教えてね! 『文豪ストレイドッグス』は魅力的な物語です。 さまざまな文豪の名を持つキャラクターたちが、それぞれの著作やエピソードに基づいた異能力を発揮する冒険譚です。 その中で、一際読者人気が高いキャラクターといえば、双黒——太宰治と中原中也でしょう。その二人は、出会ってから7年間ずっと啀(いが)み合い、太宰に至って

          なぜ、太宰は中也を嫌い、殺したがるのか。

          Dead Appleで中也はなぜ無事だったのか。

          以下はDead Appleにおける、中原の異能と太宰の周辺の考察です。 銀幕と舞台は履修済みですが、小説は未見ですので、穴があったらご指摘ください。 霧の発生時、中也はどこに居たのでしょうか。 映画では謎でしたが、舞台では霧の中で芥川を救出する場面が描かれています。 なぜ、異能が分離しないのですか、と尋ねられ、中也はこう答えます。 「俺の異能はちっとばかし特別でな。存在がデカすぎてこの程度の霧じゃ分離できねえ」 「ヤツが分離しちまったら、それこそヨコハマが終わりだからな」

          Dead Appleで中也はなぜ無事だったのか。

          『文豪ストレイドッグス』を考察してみる

          人気漫画『文豪ストレイドッグス』のさまざまな疑問点を解消してみよう、というスタンスで始めたnoteです。 よろしくお付き合いください。 特に中原中也の考察が多くなると思います。

          『文豪ストレイドッグス』を考察してみる