シグマの異能って最強じゃね、って話

シグマの異能力は名称も伏せられて謎ですが、恐らくその正体が明らかになった段階で、名称も解禁になるんでしょう。
立原の異能力が、当初は「金属操作」とだけ呼ばれていたのに、ある時しれっと名前が解禁されたように。
まあ、そもそも彼の場合は当初は異能力者であることが隠されていましたが。

シグマの異能力は「自分が一番知りたい事と相手が一番知りたい情報を交換する能力」。
(14巻p.146より)
また、正確には「相手に触れることで、『自分の知識の中で相手が最も知りたい情報』と『相手の知識の中で自分が最も知りたい情報』を交換する」ものです。
(18巻p.161より)
記憶の交換能力ですね。

相互さんが「自己矛盾型特異点」と『人間失格』に関する考察をされていたので、インスパイアされたのだけれど、シグマの異能を無限回展開するとどうなるのでしょうか?
Σ記号って、数学では第○項から第△項までの総和を計算する記号で、limで極限値を無限大に設定することはよくある高校数学での計算です。無限級数の計算ですね。

究極的には相手の知識=記憶と、シグマの知識=記憶が全く均質なものになるのではないか、と推測しました。
そうなった時、相手はシグマ以外の何者になるのでしょうか。
シグマと違うのは容姿だけになってしまうのではないでしょうか。
性格すらも、経験や記憶に上書きされるとしたら、シグマの異能は相手の人格改変すらも可能にしてしまう…かもしれませんよね。

つまり、無限の相手に無限回数だけ異能力を発動したら、世界中の人間はみんなシグマになってしまうわけで、そうなるともはや、ラストマンスタンディングはシグマじゃん、という結論も導けてしまうかもしれない、ということです。
たった一人で全人類をデリートできる能力ですよ。
これを凶悪と言わずして何と言う。
どこが天才集団「天人五衰」唯一の凡人なんだ。君のどこが凡人なのか、僕は激しくツッコミを入れたい。君の能力は福地よりもずっと凶悪だぞ?

まあ、人の記憶力には限界があるとされているので、どこまでシグマがその負荷に耐えられるかが問題になりそうですが。

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