禍話リライト トントントンの家
タケシさんには年下の幼馴染で、ヒロミという男がいた。
昔からヒロミは女の影が絶えない器量良しだがかなりのクズ男であり、遅刻はもちろん、約束は平気で破るし面倒事はすぐに人に押し付けるような人間だった。
元来お人好しで頼まれると断れない性格のタケシさんは、兄代わりとしてこの男の世話を焼かされ、しょっちゅうこき使われて来た。
そんなある日、クズ男からこんな事を提案された。
「タケシさぁ、お盆暇だろ。バイトやんない?親戚のおばさんの家に二、三日泊まれば六万出すってさ」
「六万?まじ?