機能よりも意味を売る
おはようございます!
西野亮廣さんの新作書籍『夢と金』、読了しました!
今まで西野さんの書籍はほぼ全て読んできましたが、やはり西野さんは難しいことを難しいと思わせず、分かりやすく伝える天才です。
お金の本といえば、難しい制度の話が出てきたり、お金を増やすための複雑なテクニックが多いが、そんな内容でもスッと落とし込むことができました。
今回は、『夢と金』を読んで感じたことをシェアしていきたいと思います。
誰から買うかが重要な時代
本書で書かれて深く納得したのが、『機能』を買うから『意味』を買うへ移行してきているという内容です。
今はネットで誰もが情報を手に入れられる時代。
A店では〇〇円で売っていたものが、B店ではもっと安く〇〇円で売っているといった具合に、価格の差が一目瞭然です。
消費者としては、より安い方を選びたくなるのが心理です。
その心理に応えるためにA店が値下げをしたらB店も対抗して値下げをする。
『機能』を売っている人は、値下げで消費者の心を掴むしか手段が無くなり、薄利多売になってしまいます。
そこで考えなければいけないのが、『意味』を売るということです。
たとえば、A店、B店と同じ商品を同じ価格で売っているが、B店のオーナーのCさんはあなたの高校の同級生だったとします。
高校時代だけでなく、今でもプライベートで付き合いがあり、Cさんのお店には頻繁に顔を出しています。
この状況であなたはB店の商品よりもA店の商品を選ぶでしょうか。
おそらく多くの方が、Cさんから買いたいと思うはずです。
こういったストーリーが購入する『意味』になります。
商品の機能的な面よりも、『誰から買いたいか』という要素が大きくなり、人で選ぶ流れになってきているので、個々の魅力やストーリーを出していくのが大事になってきます。
既に80点のサービスに達している
同時に、商品のクオリティーの差が値段と比例しなくなってきている。
たとえば、A店では1000円でラーメンを売っている。
B店で800円で売っていたとする。
価格差としては200円だが、商品のクオリティーとしては200円分の差があるかと言われたら素人には分からないレベルになってきている。
どちらもある一定の期待値を越えるクオリティーで、『美味しい』ことには変わりない。
日本人は良くも悪くも職人気質の人が多いです。
既に80点のクオリティーのものを82点、84点と、質を高めようとします。
しかし、購入するのがその道のプロであれば1点2点の差が分かるかもしれませんが、素人からしたらにその差は分かりません。
多くのサービス提供者が相手にしているのは、一般の素人のお客様です。
既に高いクオリティーにいるのであれば、更に質を高めることに時間というリソースを割いてはいけない。
質を求めていったとしても、購入するお客様にとっては『オーバースペック』でしかなく、満足度は上がることはありません。
美容師をしていると職人気質が爆発しがちですが、『夢と金』を読んで、改めてお客様を喜ばせるために力を入れる部分を考えるきっかけになりました。
『夢と金』の中には、まだまだたくさんシェアしたい内容があるので、また別の機会で記事にしていこうと思います。
気になった方は、是非書籍も読んでみてください!
ではまた。
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