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【LAL】PS敗退とLeBronの引退報道について(雑記)

先週から開幕したNBAの西カンファレンス決勝でしたが,レイカーズはあえなくナゲッツの前にスイープ負け。戦術云々以前にJokicが何故2年連続MVPを獲得できたのかを知らしめられたようなシリーズでしたよね。ダブルチームに行けばフリーになったシューターを的確に探し出し,オフェンスリバウンドでもADを物ともせず。オフェンスが停滞すれば自らハイポストからフックショットを決めますが,もちろんスリーポイントも効率的に成功させてきました。その傍ら,プレーオフモードとなったMurrayのケアや,シリーズ通して好調であったMPJやKCPといったシューター陣にも気を張らなくてはならず,正直GSWやMEMが対戦したとしてもスイープ負けを喫していた気がします。

LeBronはキャリアで一度たりともスイープを喰らったことはありませんでしたし,今日の前半のパフォーマンスはその証左ともいえました。しかし3Qにオフェンスが停滞するとDENに20点差のランを展開され万事休す。思えば2020年のバブルにおいてもLAC戦で神がかり的なカムバックを3戦連続で演じていましたが,どう考えても純然たる彼らの実力,というか思い通りの展開だったのでしょうね。

そして今最もNBA界隈を沸かせている話題について。この試合後,記者質問にてLeBronは引退を匂わせる発言をしたと言われています。偶然にも同日には盟友Carmelo Anthonyが引退を表明。言わず物がな,伝説の2003年ドラフトにて全体3位指名された稀代のスコアラーです。LeBronとはOak Hill Academy時代からのライバルでもありましたよね。今日の活躍はMELOへの餞とばかり思っていたのですが,当のLeBronも引退を含む去就を考えていたなんて思いもしませんでした。

リアルな話をすれば,現在のLeBronは3年契約の1年目を終えたばかり。3年目はPOでありますが,来季の契約は残っており,トレードでもされない限りは契約が有効。ましてやAAV47MM程の契約を容易にダンプすることは難しいでしょう。(いくらKINGとはいえ12月には39歳)
個人的には,KAJの得点記録更新,足の怪我,息子の進学,スイープ負け,MELO引退といった感情の起伏が短い間に起きたことで,僕らが考えるよりも相当にメンタルが落ち込んでいるのかなと思っています。ですので,本気で彼が引退をするなんてことは考えていません。来年もLALにいると思っています。

一方で,「Kyrieを取って欲しいからフロントを脅している」なんてことを抜かすファンもいる事実。確かに影のGMなんて言われていたのも久しいですし,言いたいことはわかります。ただ,それをメディアを介して伝える意味は全くもってありませんし,Kyrie取れないならトレードしろって要求したほうが手っ取り早いっすよね。しかも引退を匂わせて補強を促すなんて真似,さすがにしないでしょ。ダサすぎるて。
現実問題,KyrieをFAで獲得しようとすれば,八村やReavesはおろか,セカンドユニットを担うガードやフォワードすらミニマムで補強しなければいけません。
ここは普通にDlo慰留,Reaves&八村のマッチを愚直に進め,Bamba解雇&Beasley破棄でいいと思います。まじで余計なことはいりませんよね。

言いたいこと書いたので,脱線というか,せっかくなのでCarmeloについても少し書き記します。

Carmeloは名門OAK HillでLeBronらとしのぎを削り,Syracuse大学に進学。1年目からNCAAで大暴れするとトーナメントでも優勝。LeBronと同じドラフトクラスでさえなければ間違いなく全体1位となった逸材でしょう。
「じゃあなんでCarmeloは全体2位じゃなくて全体3位だったの??」という坊や,絶対ピストンズファンの前でそんな質問するなよな。Дарко Миличићさんに失礼だからな。

じゃあ実力がLeBronに劣っていたかと言われるとそうではなくて,1年目にしても新人王は取れずともインパクト度でいえばMeloの方が上だったという人もいます。そもそもドアマットであった当時のナゲッツをシーズン勝ち越しまで導いていますし。なんならLeBronより早くPOの舞台に立っています。
どこで二人に差がついたかといえば,性格やプレースタイルでしょうかね。点取り屋で悪く言えば俺様気質のMeloは2年目からオフコートでもトラブルがあったり,出場停止もあったりでした。一方のBronはパスファーストな選手であったことや,気さくで冗談ばかり口にする性格が好まれたのかなと。
また,LeBronの功罪でもありますが,これまた同じ2003年クラスのWade&BoshとBIG3を形成し,早々に優勝を手にしたことでどんどん差が開いた気がします。
「Meloだけ除け者にされて可哀想!」って声もあるかもですが,そもそもスーパーチーム形成はもともとアメリカ代表チーム時代からMelo含めた4人で話し合われていたにも関わらず,Meloだけがルーキーコントラクトの次の契約で4年契約を選んだことによってFAのタイミングがズレているんですよね。(BIG3は3年契約をしてFA時期を合わせた)
また,2011年にニックス行きを希望した流れも,バッドムーブと言われも仕方ありません。シーズンオフになればFAとなり,ニックス行きが叶ったにも関わらず,半分ニックスを脅すような形で2010-11年途中でのトレードを強行。それによって大量のアセットがデンバーに流れたわけで,Meloの周りに有望な若手やロールプレイヤーを付けることができませんでしたよね。
ただ,ニックスを連続でPOに導くなど,素晴らしいモーメントをニューヨークにもたらしたことは言うまでもありませんし,Stoudemireの怪我がなければもっと上を狙えたんだろうと思ってます。あと単純に当時のニックスはHCを1人決めるのですら右往左往していたのでMeloは全く悪くないと思います。結論として某オーナーが悪いです。

その後,WestbrookとPGが住まうOKCに移籍を果たしましたが完全に3rdオプションといった形でしたよね。アジャストメントにやや時間はかかったものの,ここで少しスタイルを変えることができたMeloは凄いと思います。
HOUでの実験的獲得においてはスタートダッシュに失敗した原因を一方的に押しつけれれて速攻解雇。どのチームからもオファーが来ない時期を過ごしていましたよね。この頃は息子の試合を観に行くのもためらうくらい,色々背負っていたようです。
しかし2019年にポートランドからオファーを貰うと,ベンチからの得点源という役割に見事適応。これは憶測ですが,ベンチ起用を受け入れたDwight Howardの復活などにも思うところがあったのかもしれませんね。一時期コーンロウを復活させたときは胸が熱くなりました。

そして昨年はLALにてLeBronと遂に合流。多くのクラッチパフォーマンスは健在で,ロスターが悪すぎたよね~としか言いようがありませんでした。まず間違いなくHoFでしょうし,歴代スコアラーでいれば10本指に入ってもおかしくないでしょうね。

さて,Carmeloでいえばもう一つ,八村塁のバスケットを形成した人物でもあるでしょうか。学生時代,ビデオゲーム2KではニックスのMeloばかりを使っていたと本人も語っており,まさに憧れの選手。此度の引退にあたってはLeBron,ADにならんでメッセージを送っていました。

そのMeloの血が入った男・八村,来年もLeBronとともにLAを盛り上げて欲しいですよね。あのハンドサイン,格好良くて好きです。今のLeBronを3rdオプションにまで追いやるくらいの活躍,期待しています。がんばれ!

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