私的「好きな&嫌いな選手」でスターティング5組んでみた

NBAに触れ始めて数年経つと当然琴線に触れる選手や,あまり好きになれない選手も出てくる。今回のNoteでは「好きな選手」と「嫌いな選手」でそれぞれスターティング5を組んでみる。カテゴリは現役選手です。

「好きな選手」スターティング5

PG ジェームズ・ハーデンJames Harden
SG ジェイレン・ブラウンJaylen Brown
SF レブロン・ジェームズGreatest Of All Time
PF ドレイモンド・グリーンDraymond Green
C クリスタプス・ポルジンギスKristaps Porzingis

PG ジェームズ・ハーデン

 あばら屋ヒューストン・ロケッツから脱出を果たした3-Time 得点王のハーデン。開幕前のキャンプをサボったり,体重が増えたり,ウォールやカズンズと喧嘩する場面もあった昨年。当初は「絶対に起こりえない」とされたトレードでネッツ入りを果たしました。レバート,アレン,プリンスと指名権程度の犠牲で歴代TOP10に入るプレイメイカーを手にしたネッツは高笑いでしょう。1度の優勝でイキリちらかしていたオッサン集団を獲得した例のトレードとは訳が違います。プレーオフでの怪我の容体が気になるところですが,トランジションはカイリーに任せ,ペースの遅いハーフコートオフェンスでプレイメイクと外のシュートを中心にシーズンを乗り越えられれば負担も減るでしょう。

SG ジェイレン・ブラウン

 テイタムと共に2Wayプレイヤーとしてボストンを支えるプレイヤー。19-20シーズンに平均20得点に乗せる働きを見せると,昨季は平均25得点。シュート成功率も高く,バスケットボールIQもGreat。「1度の優勝でイキリちらかしていたオッサン2人」で得た指名権がブラウンとテイタムに化けたのも数奇。ただハーデン同様に来シーズンを怪我明けで迎えることが心配。手首であっても靱帯損傷という繊細な怪我だけに,序盤はシュートタッチに苦しむと予想。

SF レブロン・ジェームズ

 2003年にNBAへ足を踏み入れ早19年。昨年末には史上初となる1000試合連続での2桁得点を達成するなど未知の領域へ。毎年アテンプトを増やしていたスリーポイントシュートはシーズン中盤まで40%をアベレージするなど更なる進化を遂げた新人類。どう足掻いても衰えることはないと思っていた矢先,後述の🐎鹿に足首をやられて離脱。復帰後のレブロンは明らかにベストな状態ではなく,プレーオフでは初戦でサンズに敗退。(プレーインでのゲームウィナーは新たなモーメントになりましたが)
 そのお陰でこのオフに休養期間を大きく取れることを考えると,圧倒的な強さを誇ったサンズに初戦で当たれたことはラッキーだったと言えるか。こんな状況においてもNBA全体に寄与することを考え,来季もロードマネジメントなんて軟弱なマネはしないでしょう。思えば自らの人気と引き換えにヒート移籍という道を選択し,絶対悪になることでNBAを盛り上げることに成功したことも考えると,魂のレベルすらもGOATなんでしょうね。他の有象無象たちには万年背伸びしても届かない至高の領域。
 背番号を「6」に変更して臨む来シーズン。折角ならヘッドバンドも復活させてほしいところですがカーメロとダブっちゃいますからね。

PF ドレイモンド・グリーン

 かつては私的嫌いな選手トップクラスであったドレイモンド・グリーン。カリーとトンプソン不在ではチームをまとめることすらできないと19-20シーズンに痛感したことでしょう。ただし,昨季はシュート効率こそ悪かったものの,リーグ最高のディフェンダーとしてカムバックを果たしました。ファールぎりぎりのムービングスクリーンは見事なもので,ステフィン・カリーの得点王に大きく貢献。かつてグリーンアンチであった私も絶賛のシーズンでした。彼のように複数ポジションを完全にディフェンドでき,パサーとしても活躍できるビッグマンは歴史上見ても稀。率先して相手チームの嫌われ者となることでGSWの緩衝材となっていることも忘れてはなりません。
 昨年には「1度の優勝でイキリちらかしていたオッサン」に対し,“Enjoy retirement man... you still fear Bron... shut up already!”(引退を楽しんでおけよ。お前こそ、まだレブロンにビビっているようだな。わかったから、黙っておけ)という暴言を披露し僕の好感度をアップさせている。

C クリスタプス・ポルジンギス

 うーん。なんか想像していたキャリアとは違うものになっちゃったよね。今言えることとしては,マブスがルカ中心のチーム作りをするときのヴィジョンに彼は合致しないということでしょう。そもそもポルジンギスのシュート能力はインサイドオフェンスあっての効力なので,今のプレースタイルでは契約金に到底見合いません。常々言っていますが,あのトレードでの主役はティム・ハーダウェイ・ジュニアに成り代わってしまいました。
 ただ責任の一端がマブスのチーム編成にあるわけではなく,ポルジンギス自身の耐久性が一番の原因。シーズンを満足に消化することなく中堅選手となってしまっただけにトレードバリューも↴↴↴。それでいてトレードを示唆する傲慢な態度には少し疑問符がつきました。
 引き取り手はあるでしょうが,いい加減に健康なシーズンを過ごしてくれないと下のランキングに入ってしまいます。

「嫌いな選手」スターティング5

PG クリス・ポールChris Paul
SG カイリー・アービングKyrie Irving
SF ソロモン・ヒルSolo"Manslaughter" Hill
PF ジェイ・クラウダーJae Crowder
ジョエル・エンビードJoel Embiid

PG クリス・ポール

 CP3好きのバスケファンが多いことは承知だが,大事な場面での怪我でハーデンのキャリアを変えてしまったことは到底許容できない。それなのにアセットとともに放出されるとOKCでは大活躍。昨季はサンズをファイナルへ導くなどHOUに煮え湯を飲ませ続ける悪行は皆が許そうとも僕が許しません。彼のプレイスタイルはスターターでなくても相手を苦しめることができる故,40歳まで息の長いキャリアを送れることでしょう。ただ,今回の再契約がビッグディールすぎて今後が心配。ここ二年は大きな怪我なく来ていますが,本来は怪我がちな選手であることを忘れないでほしいです。精々レギュラーシーズンはプレータイムを短くし,プレーオフで暴れ回ってほしいものです。

SG カイリー・アービング

 かつてはレブロン・ジェームズのサイドキックスとして美酒を味わったものの,幾度無く悪態をついてボストンへ。その後はデュラントと組んでネッツ入りすると初年度からアトキンソンを退任へ追い込むパワームーブ。オフシーズンにレブロン叩きに終始し,僕の闘争心に火を付けました。お前は所詮オールスター選手。スーパースターではないんだよと言いかけた矢先に50-40-90シーズンを見せつけられ爆死しました。爆発しているのはどちらかといえばカイリーの頭髪ですがね。
 どちらかというとスコアリングマインドの方が強かったカイリーの横にハーデンという稀代の天才が備わったことで来季優勝は頭角。カイリーもCP3同様にプレーオフで怪我をするイメージなのでレブロンとファイナルで対峙するまでくたばらないことを願っています。

SF ソロモン・ヒル

 ルーズボールをもぎ取る姿勢は誉められるべきだが,神様の足下に転がったルーズボールをもぎ取る姿勢は極刑に値するでしょう。素晴らしい心を持ったNBAファン達は「わざとじゃない」「批判されるべきではない」と口々にわめいたが,私のような未熟者は連日ソロモン・ヒル批判を続けました。
 わざとじゃないことは百も承知ですが,「過失致死」という言葉があるとおり,本人の意思と,生じた結果が異なった場合においても批判に値することが世の中にはあります。彼に対して「わざとじゃないから批判するな」という擁護はもっともだと思いますが,レブキチの私としては家族を自動車事故で失った遺族の心持ちです。
 あのプレーがなければ「優秀なロールプレイヤー」としてキャリアを終えられていましたが,「レブロン・ジェームズのキャリアにおける最大の敵」として脳裏に刻まれることとなるでしょう。かつてKingに立ち塞がったピストンズ,スパーズ,セルティックス,ウォリアーズという数多の強豪を単身で押しのけたソロモン・ヒル御大の素晴らしいキャリアを今後も注視したいですね。

PF ジェイ・クラウダー

 2020年ファイナルではヒートの一員として醜い嫌がらせをレブロンに敢行。かつてドレイモンドに受けていた悪行からすれば可愛いもので,見事にヒート共々粉砕された。
 そして昨季の1回戦,サンズのユニフォームを着てもなおレブロンに粘着。3試合目でのポストムーブがよっぽど悔しかったのか6試合目のラストではサルサダンスを披露し,テクニカル・ファールを受けた。
 かつてはキャブスの一員としてレブロンのおこぼれを頂戴できたにも関わらず,カイリー同様に悪態をつく様は看過できません。「レブロンに問題があるのでは?」という問いは非常に遺憾であり,許しがたいです。彼にフィットできない選手に全責任があります。
 3&Dとしての性能はロールプレイヤーとしての域を超えており,今後もしぶとくNBAに残り続けることでしょう。ソロモン某のように怪我を与えてないだけマシですが彼ならやりかねません。ドワイトには用心棒として脇を固めてほしいです。

C ジョエル・エンビード

 そんなに嫌いじゃ無いです。センターは誰も思いつきませんでした。ただ,ソロモン・ヒル批判の際に必ずレブロンがエンビードを小突いた出来事を持ってくる阿呆がいるせいでここに持ってきました。あの程度の押し込みで倒れる選手をポストに置いている76ersの編成に問題があります。
 彼本人にフォーカスしますと,例年はTwitterを主戦場とし,ビッグマン仲間のドラモンドやKATとも相容れない様子でメンタルに大きな問題を抱えている印象がありました。しかし昨季は成熟したマインドセットでMVPレースを完走。ヨキッチという人外がいなければ完璧なシーズンを送れていたことでしょう。シモンズという荷物を抱えての優勝は難しいため,モーリーの手腕に期待ですね。


以上。こんな場末のnoteに本気で切れ散らかす高尚なファンなどいないでしょうから率直な意見を申し上げました。不快に感じたら申し訳ございません。反省はしませんけどね。

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