都々逸で、告んなきゃよかった。
短歌に出会った時期はあんまり明確じゃないけど、はじめて歌集を買ったのは2018年だった。
その前は、就活でコピーライターに興味を持ったときに、コピーライター的な人をTwitterでフォローしていて。その中で、後の先生となる木下龍也さんとかをフォローしたりしていた程度の短歌との関わり方だった。
でも、確か2014年ころから、都々逸にはまっていた記憶ある。
※都々逸とは?
都々逸(どどいつ)とは、江戸末期に初代の都々逸坊扇歌(1804年-1852年)によって大成された、口語による定型詩。七・七・七・五の音数律に従う。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E3%80%85%E9%80%B8
「都々逸 一覧」みたいな調べ方で、昔の都々逸をまとめたサイトをお気に入り登録して、暇さえあれば読んでいた気がする。
http://www2.nsknet.or.jp/~mshr/asobi/dodo1.htm
都々逸には、恋愛に関する歌が多い。
・口でけなして心で褒めて 人目しのんで見る写真
・恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす
・三千世界のカラスを殺し 主と朝寝がしてみたい
みたいな。
その中でも、
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
って唄があって、女性の美しさを花の美しさに喩えた唄なんだけど。
素晴らしい唄だなって思うんだけど。
使い方は気をつけたほうがいいんだよね。
なんか、当時いいなって思ってた先輩が卒業するってとき、色紙を書くってことになって。
何を書こうかなーって悩んでたときに、この唄を思い出したんですよ。
で、最初にこの都々逸を書いて、添えるように「卒業してもお元気で!」
みたいなこと書いて出したのよね。汚い字で。
しかも、カモフラージュのために、同じタイミングで卒業する先輩全員に、1人1唄そのひとに合った都々逸を添えるという丁寧ぶり。
もうさ、告白じゃんね。すんごい遠回りした。
で、しかも結局、その色紙を渡した数日後、その人に、
絶対ふられるってわかってて告白したの。絶対フラれるってわかってたけど。人生初の。
で、ちゃんとフラレた。
都々逸で、告んなきゃよかった。
で、次の都々逸を思い出したんです。
こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった
都々逸をタイムラインでみかけて、都々逸について書こうと思ったのに、どうしてこうなったのか。
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