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魔女ゾエ・ド・ラ・ヴォルド

■ゾエ・ド・ラ・ヴォルド
フランス・ピカルディ出身

地方の名門の三女として生まれる。
生まれた時から世の中を[死んだ魚達の生簀]と感じ、
世界を冷たい目で眺めていた。
その独特の目つきと態度により、
周囲から[死んだ魚の令嬢]と囁かれる。

妖術や学問に興味を示し、
特に植物学、中でもアザミ(カルド)の研究に偏執的な才能を発揮する。
植物学により、この世の心理を解き明かそうとする為、
その姿勢は悪魔にも疎まれる。

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女性が学問をする事に反対する家族との仲はどんどん悪化し、
屋敷の金品を密かに売った資金を使い、
黒魔術も、まじないもそこそこ使いこなしたが、
それは、植物学の研究に役立つ手段を
あらゆる方面から試す為であり、
後半には「神も悪魔も心理の追求には役立たない」と、
魔術の世界には興味を失っていく。
(とはいえ、若い頃は黒魔術による世界征服も密かに企んでいた)

15歳の時にベッキーと呼ばれるカニを大量に屋敷内に持ち込んだ為、
ヴォルド家は滅びてしまうが、
その後、彼女はますます自由の身となり、研究に没頭していく。

大雑把で細かい事を気にしない性格で、
世界が滅びようと、危険が迫ろうと、
道徳的な関心を示さないスタイルは
彼女を徹底的な追求者にしているが、
逆に大雑把ゆえに研究に穴が多く、
世間や魔女仲間には三流学者との評価しかもらっていない。

屁理屈屋で、口は達者なので、
口喧嘩と自己保身が強く、
[三流ゆえにタフ]という精神が、彼女の魔法である。

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スペイン・オペラ楽団「墓の魚」
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