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魔女カラバサ・ベネノサ
■カラバサ・ベネノサ
重度のアル中魔女で、
[酒を飲んで酔わないと、悪魔も妖術の世界も見えない]
という三流の魔女。
青い舌のカラス(テカレット)が使い魔。
多くの良識ある人達は彼女に、
「酔わなければ見えないお前の世界など、幻覚に過ぎない」と言った。
だが、それに対して彼女は笑って言った。
「酔わないで見える世界なら幻覚ではない、なんて、
なんで思えるのですか?
あなた方、酔ってるのでは?
私は酒に酔っておりますが、
あなた方は社会に酔っておられる。」
人々は彼女の言う事を、酔っ払いの戯言と相手にしなかったが、
その後、自分達のミサを取り仕切る教区の大司教様が、
ヒキガエルと蚤の妖術を使った罪で逮捕された時、
人々の何人かは・・そう、何人かだけは、
カラバサの事を・・彼女の言った事を思い出した。
「この世の真など幻想」
スペイン・オペラ楽団「墓の魚」
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