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米国の株価を左右するNVIDIAのCEOが大切にしている考え方とは?

NVIDIAの創業者でありCEOのJensen Huang(ジェンスン・ファン)は2024年にカリフォルニア工科大学において、彼の科学と工学への情熱を伝えました。

スピーチのポイント

  • 「直感」に反する教訓や逸話を紹介しながら、「知的誠実さ」、「謙虚さ」、「戦略的思考の重要性」を強調。

  • CPU中心のコンピューティングから、AIとディープラーニングに後押しされたGPU加速コンピューティングへの移行について語り、卒業生にAIと深く関わるようアドバイス。その変革と指数関数的な成長への期待を説明。

  • 様々な挫折と転換期を乗り越えてきたNVIDIAの歩みを紹介し、忍耐強く、俊敏な、原則的な思考の重要性を強調。

そして、「成功や他人を助ける」ためには下記3点が重要だと話しました。

  • 技術に専念すること(型にはまらないアイデアを信じること)

  • 困難に耐えること(挫折をチャンスとして受け入れること)

  • 明確な優先順位を維持すること(自分の人生に優先順位をつけること)

Bruce’ Comments

NVIDIAは、僕が暮らした米国カルフォルニア州サンタクララに本社を置き、シリコンバレーの名前の由来となった半導体の主原料siliconに象徴される<シリコンバレーの半導体企業。住所みたら、本社は2788 San Tomas Express Wayで、当時住んでいた家から車で10分以内。当時はWintel(Windows/Intel)の時代でNVIDIAの名前も聞いたことがありませんでした。

Jensenさんのスピーチを聞いて、彼のコメントで気になった点は、「成功や他人を助けるため」に「困難に耐えること(挫折をチャンスとして受け入れること)」という点。

社会人の多くの人たちは、これまでの経験を振り返り、「困難」だった、あるいは「挫折」したと思えることがあるでしょう。僕自身は性格的な特性かもしれませんが「困難」や「挫折」を感じたことがありません。大学卒業後、日本の総合商社に入社し、営業部で中近東・アフリカODAプロジェクト営業を担当していた25歳で「大腸癌」となり6カ月の長期欠勤を経験しました。欠勤から復帰したタイミングで大学で法学部政治学を学んだということもあり法務部に移籍しました。今振り返ると、あの時の「大腸癌」に感謝しても感謝しきれないのです。僕の人生は、その後シリコンバレーのロースクール、そしてマイクロソフト・アジアへの転職へと繋がっていきました。その過程で、「会社員労働者モデル」のなかで、僕は、日本企業でよくみられる協調・組織型のモデルよりも、欧米のテック企業でよくみられる個人・成長・競争型のモデルの方が合っているということに気づきました。「困難」や「挫折」を含む人生のイベントは、自分が何ものなのかを気づかせてくれるチャンスをくれていると思うのです。

ジェンスンがスピーチで強調していた「人生の明確な優先順位をつける」ことはとても重要なポイントです。「何のために生きているのか」「何に幸せを感じるのか」など色々な切り口があると思うけど、僕の優先順位のトップは「家族」「健康」。特に、Health is Wealth、お金をいくら稼いでも、いくら地位があっても、”心身ともに健康であること”は人生のベースと思っています。シンガポールでは、泳ぐ環境が整っているので、毎日(勿論休むときあります!)posture体操、strength体操した後、(余り泳ぐの得意じゃないけど)泳いでいます!

社会人になるといくつもの転機を経験します。それは「人生の明確な優先順位をつける」機会なのかもしれませんね。


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