見出し画像

怒涛のIT業界にあって、ひたむきに着実にAdobeを成長に導いたシャンタヌ・ナラヤンの人生哲学

シャンタヌ・ナラヤンのスピーチのポイント

シャンタヌ・ナラヤンは、2012年のUniversity of California Berkeley の卒業式で講演しました。始めにナラヤンは、Apple社でフルタイムで働きながらMBAを取得した、UC Berkeley Haasの卒業生であることを誇りに思うと語りました。彼は「HaaSでの教育の価値、築いた友情」そして「ビジネス・キャリアを追求することで得た自信」を強調しました。人生とビジネスにおける「変化」の必然性について語り、ここ数年の世界的な大きな「変化」を引き合いに出しながら、卒業生たちに「変化」を恐れるのではなく、むしろ受け入れることを促しました。

意思決定においては、データ分析と並ぶほど「直感」が重要であること、個人的な充実感と成功を得るには、自分の活動が自分の核となる価値観や情熱と一致すること、そして優秀な人材に囲まれ、互いに挑戦し、補い合うことが重要であると話しました。

彼がAdobeで直面した問題や、Leadershipの役割から学んだ教訓など、急速に「変化」する世界での、「忍耐性」、「信頼性」、「適応性」の重要性を強調しました。そして、楽観主義で未来を受け入れ、挑戦のなかで機会を求め、自分の原則に忠実であること、そして、自分の理念と情熱に忠実であり続けることの重要性を語りました。

Bruce’ Comments

僕の最初の「生」シャンタヌ・ナラヤンさん経験は、2010年頃Adobe India Office(Noida)での全体会議だったと記憶しています。当時、僕は日本に勤務していましたが、Adobeの1事業部門のAsia Pacific市場の統括をしていたためIndiaへよく出張していました。India のチームとpartner enable model立ち上げや、僕の事業部門のあるチェンナイやカルカッタに追加メンバーを採用するための準備作業を進めていました。

シャンタヌさんは、2007年にCEOに就任しました。現在もAdobeを率いていいます。株価は当時から比較して15倍になっています。2012年に他のソフトウェア会社に先駆けて、サブスクリプションモデルを導入、そしてAIへの転換も他のソフトウェア会社よりも迅速でした。シャンタヌさんが言う「変化」を受入れ、「挑戦」を続けているからこそ今のAdobeがあると思います。

僕は、Adobeは出戻りを1度経験しています。2012年にAdobeからBostonに本社を持つソフトウェア会社にAsia Pacific and Japanの1事業部門統括として転職しました。ところが2017年1月末にAsia撤退がアナウンスされ、ポジションがクローズになりました。その2か月後に採用を決めてくれたのがAdobeでした。そのスピードの速さや柔軟性はスゴイと思いました。まさにシャンタヌさんが言っていた、急速に「変化」する世界での「忍耐性」、「信頼性」、「適応性」の重要性を感じた瞬間でした。AdobeにはAlumni(転職後、再度同じ会社で働く人)が世界各地で活躍しています。変化の時代だからこそ、多様な視点で人材の持つ能力を認識し、活躍できる場所を提供できるAdobeに感謝しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?