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#2 「あ、共感とかじゃなくて。」

”見知らぬ誰かのことを想像する展覧会”という言葉に惹かれて行ってきた


展覧会は、5つのパートに分かれていて、
有川滋男さん、山本麻紀子さん、渡辺篤さん(アイムヒア プロジェクト)、武田力さん、中島伽耶子さんのそれぞれの作品が展示されていた


①有川滋男さん
架空の企業説明会のような展示、無限に想像できてとても楽しかった!

特に面白かったのが、ラージアイランド いきなり服が空模様になったのが個人的なツボ

有川滋男 "ラージアイランド" 2018年


②山本麻紀子さん
巨人伝説についてリサーチされている山村さんの作品、個人的には自分が小人になったような感覚になって楽しかった ガリバー冒険記とか、アリエッティになった気分

巨人の歯の製作物も、アトリエを再現された空間もこんな生活ができたら楽しいだろうなあ


③渡辺篤さん(アイムヒア プロジェクト)
個人的に一番刺さったパート!
"孤立を感じる人々の声や当事者事情"にフォーカスした展示は、自分が孤立を感じやすいこともあってすんなりと心に入ってきて、心地よかった

同じ月を見た日の展示は、それぞれの世界から同じ月を見ているのを実感できて、1人たと思っていても同じような景色を見ている仲間がいるんだと心強く感じられた

④武田力さん
滋賀県朽木古屋集落の六斎念仏踊りの復活・継承事業に関する映像ドキュメント
こんな短期間で踊りを習得されたことに驚きながら、文化の継承は蔑ろにされがちだけれどもしっかりと受け継いでいかなければならないのだろうなって感じた

教科書カフェは、自分が生まれる前の教科書を読めたり、自分の生まれた年、使っていた教科書から時代の流れを感じられたりと今までとこれからについて考える良い機会になった!(あまり自分の使っている教科書は発見できず、無念)


⑤中島伽耶子
空間を分断する黄色い壁、他人と話す時に壁を作り、作られながら、見えない向こう側を思い遣っているのだということを想像しながら見ていた

壁の上には、展示されている階からは見えない場所にトランスジェンダーの人々への連帯を示すフラッグがあり、声を上げなくても寄り添っている人はいるって信じたくなった


どの作品も、たくさんのことを想像できて時間が足りなくなってしまうくらい充実した展示会!いって大正解だった


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