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キリストなんか怖くない!エクソシスト・・日本の場合

大分のK牧師、その方が亡くなってだいぶ月日が経ちました。大好きでした。かつて手塚治虫の火の鳥全巻をプレゼントして頂き、子達と夢中になって読んだものでした。
 
K牧師は、戦前にキリスト教を捨てなかったため、逮捕された経験があります。終戦まで留置所か刑務所かに入れらていました。私は神社大好きで、神様はどこにでもいて、ご先祖様だったりもして、聖書はフィクション(各地神話の寄せ集めを盛った)だと思っているので、牧師のピュアな信仰心には驚きです。
 
ものすごいプラス思考で、収監されてラッキー!と喜んでいました。”だってね、あの戦争の時期に、ご飯は食べられるし、時々お風呂も入れるんですよ!私はね、ずっとだれにも邪魔されずに聖書を学びたいと思っていたんです。だから本当にラッキーでした”終戦後、大分駅前は焼け野原で進駐軍がいたそうです。そこは沢山の孤児で溢れていて、米兵にチョコやパンをもらっていました。”私はね、終戦後出所してから、その子供たちに養ってもらったんですよ”とK牧師。孤児の子にパンを分けてもらって生き延びてきたのです。大変な時代が現実にあったんですね、
 
そのK牧師の若い頃の体験。クリスチャン2世なので、生まれながらのクリスチャンでした。ある日、近所の人から、悪霊払いをお願いされました。娘が突然引きこもるようになって、様子がおかしい。是非来てほしい、とのことで、さっそく出かけました。
 
家に入ると、娘は布団を被って寝ていました。K牧師に気がつくと、完全に男の声色で言いました。何だ、キリストか。帰れ帰れ。K牧師はエクソシストを試みました。(初めての体験だったそう)娘から出ていけ!と。すると男は(いえ、体は娘ですが)”なにお!お前こそ出ていけ。俺はお前のことをよく知っているぞ。お前は○○教会の牧師だろう。”そこで男は、完全にK牧師の声で、過去のお説教の場を再現しました。牧師は心底ぞっとしたそうです。”キリストなんぞ帰れ!お前こそ出ていけ、今後ただじゃおかないぞ。呪ってやる!呪い殺してやる”と脅迫されたのでした。
 
日本の悪霊(?)は、キリストなど怖くないのです。
 
その後、とてもショックだったのだと思います。そこを訪れることはなく、体調もすぐれずで1~2年ほど過ぎました。しかしある日突然心がカラリと晴れました。そして母親から、娘は元気になり、今は映画館でアルバイトしています。との嬉しい連絡がありました。自然浄霊?なんだったんでしょう?
 
仮に霊の乗り移りだとして、1つ言えることは、日本の場合全くキリストを恐れないため、エクソシストの意味が無い、ということです。映画で見るエクソシストは、大抵がキリスト教国。多くの人の心にはイエス=正義・力 という思いがあるのでしょう。だから聖水に反応したり、聖書の言葉に反応したり。
 
しかし我らが日本ではキリスト教が通じないのです。世界中で日本だけかも知れませんが、1万年以上も続いた長い縄文の歴史、他文化を受け入れて共存する生き方によって、平和を保ってきました。そのため日本人には一神教が体質的に受け入れられない人が多いのでは?と思います。K牧師のようなクリスチャンは珍しいのです。
 
霊なのか無意識の知識なのかわかりませんが、普通知らない多くのことを知っているようです。教会での講話を、声色までまねて、そっくりそのまま言われるだなんて、妖怪みたいで怖いですね。何にしても娘さんは自然に(?)癒され元気になって、K牧師も多少の体調不良があっても呪い殺されることなく元気で、とっても長生きされました。
 
無意識に知恵があるのは確かです。易やタロット占い、ダウジングやオーリングといったものも無意識を利用する方法で、人は古い昔から何とかしてこれらの知恵を利用しようとしてきました。しかし占いはやはり当たるも八卦、当たらぬも八卦です。だってヴィジョンを読むのは人間だから。怖がりの人がひもを見たら、へびだーって思うだろうし、(例え何かをキャッチしても)翻訳違いのようなことは多々あると思います。
 
かつて98歳で50歳の若さだったアメリカのランドン博士(1945年没)は”肉体の無意識からの解放”という本を残しています。無意識の力について書かれた本で、個人の翻訳ですがこのサイトで売られています。(商業出版はされていない)
http://brownlandone.shop-pro.jp/?pid=127946430
 

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