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魅力とは?

魅力って何だろう?とよく考えるの。

人をひきつける魔力のようなもの。

私が思うに・・・思うに・・・あれ?出てこない。

容姿ではない。
賢さでもない。
年齢でもないし、能力や実績でもない。
多分、脳みそで考えうることを超えている何か。

ところで私は老人ホームに勤務している。
滅多に会わないが時々とても魅力を感じるおじいさん、おばあさんに出会う。
彼らは優しいこともあるが、烈火のごとく怒ることもある。
嫉妬もするし、拗ねて子供のように見えることもある。
けれども、彼らは「精神的自立」を果たしている人間であることが分かる。
・精神的自立とは、幸せは自分が決めるもの、と思っているところ。
・他人が自分に与えてくれるものが幸せだ、と思っていないところ。
・自分の幸せとは、自分にしか分からないと思っているところ。
精神的自立を果たしているからと言って、人格者でもないところが面白い。
すごく人間らしい。

精神的自立を果たしていない人が老齢になると、かなりキツイ人生の後半を味わうな、とも思う。
やっぱり老齢になると周りに人がいなくなるし、孤独を感じやすくなるし、周りに人がいる環境だとしても、置いてけぼり感を感じやすくなるし。
この孤独感、さみしさを職員の人は必死に埋めてあげようと奔走しているけれど、私は、これは全ての人間の、自身で取り組む課題なのだと思っているの。

・孤独感を自分で埋めること。
・自分で自分の機嫌を取って、笑って過ごすこと。

私の親は毒親だった。
例えば、夜ご飯のお味噌汁に虫が浮いていたとしても「虫ごと食べろ!全部食べろ!残すなら二度と作ってやらない」と強要されるような家庭に育った。
私はどうしたって自分の心のすみっこに逃げることが常であったし、自分の心を少しでも広げてそこに世界を居場所を作るしかなかった。

多分毒親育ちとか、いじめられて育った子は自分の心がその子を育ててきたことを大人になってから知るの。
毒親は、育ててやった、と言った言い方を往々にして言うがそこはもう無視。

毒親じゃなかったら、私は私の世界を作ることをしなかったかも知れない。
だから、これで正解。
あの家庭で育ったことも、悲しい思いをしたことも、時々優しくされて有頂天になったことも。
みんな魅力の一部になっているよ、と伝えたい。

あなたもだよ。
あなたもきっと魅力的だ。










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