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#きょうのあると - ZkBob - (No.6 / 2023年3月14日)

「#きょうのあると」とは?

#きょうのあると は個人的に気になるアルトコインを出来るだけ毎日調べてレポートする取り組みです。個人的な感想も含まれてます。仮想もぐら🦔のTwitterでやっています。フォローしてくれたりリプ貰えれば嬉しいです。同ハッシュタグも歓迎です。
*内容の正確性に保証はありません。間違っている内容があれば是非教えてください。リサーチの精度も上げていきたいので、アドバイス頂ければ嬉しいです。

ZkBobとは?

基本データ

名称:ZkBob
分野 : ステーブルコイン・プライバシー
ウェブサイトhttps://www.zkbob.com/
Twitter@zkBob_
フォロワー : 4,000人
Whitepaper : https://docs.zkbob.com/zkbob-overview/readme
ファウンダー : 非公開。分散型。(元はxDaiのリサーチグループと)
トークン : $BOB CoinMarketCap
トークン#ランク:#2648 (CoinMarketCap / 2022年3月9日)
チェーン:Polygon (Optimism, Ethereum, and Binance Smart Chain)
24H Volume : USD$3.8万
ローンチ:Twitterは2022年3月より

どのようなプロジェクトか?

ゼロ知識証明を使い、BOBというステーブルコインとプラットフォームを介して取引を行うことで「匿名」でトークンのやり取りができるというプロジェクト。ステーブルコインとプライバシーを組み合わせることで、例えば「給料の支払い」などの匿名性が欲しい仮想通貨取引きを匿名で行えるようにしている面白いサービスです。

プロジェクト詳細

zkBobはゼロ知識証明を利用して、ステーブルコインである$BOBを取引する際に送金者・受領者・送金額を秘匿するプライベートプールのサービスです。給与、ビジネス取引、匿名の寄付など、デイリーユースを想定しています。
不正な用途での使用を防ぐコンプライアンス面も充実させることを目的としています。

現在アプリケーションはPolygon上で作られており、ユーザーはPolygon上でzkBobをアプリに入金し、送金・受領し、出金を行う使用です。

簡単に使用可能

使い方は至ってシンプルです。
zkBobのサイト上でアプリを開くと、zkAccountと呼ばれるこのBOBアプリケーション上でのみ使用可能なアカウントが作成されます。
ユーザーはこのアカウント同士でBOBのやり取りを行うことが可能です。
このアカウントを介したアプリ上での入金・出金・受送金はプライバシーが確保されます。

アカウントは自身のWalletかシードフレーズから生成されます。一度作ってみるとわかりやすいです。BOBを受け取る際には受け取りアドレスを毎回生成可能です。

zkBOBの良いところ

トランザクションフィーは1回$0.10/txと固定です。これは他の類似サービスでは実現できていないようです。ゼロ知識証明によって取引の中身が利レイヤーにも見えないって恩恵もあるのでしょうか。
また、受送金にはBOB通貨がガス代として使用されます。これによりMaticを持っていないといけないなどの制約がなくなります。また、1回のトランザクションで複数のアドレスに送金することも可能です。csv読み込み可能です。給料の支払いやリワードなどで捗りますね。

トルネードキャッシュ等もゼロ知識証明を利用した技術ですが、利用金額の制限やコンプライアンス対策など、zkBOBではそのネガティブなイメージを取り払うような工夫がされているように思います。

少し前のコインデスクの記事ですが、ゼロ知識テクノロジーには大きな可能性があるといった内容のものも出ていました。注目の技術です。

ブロックチェーンの課題「プライバシー保護」

ヴィタリックが2023年1月に発信したように、プライバシー保護はブロックチェーン技術の残された課題の1つであると述べています。そこでは「ステルスアドレス」という概念について述べていますが、使用用途はBOBで述べられているのと同じく、給与の支払い・寄付・日々の使用をユースケースに想定しています。

今後どう使われるか

上のヴィタリックの記事で述べれれていますが、トルネードキャッシュは主要資産を隠すことしかできないと書かれています。
これは残念ながらBOBの例にも当てはまってしまい、BOBに換金して使用する必要があるという点で、使用方法がかなり特定的であるというのはあると思います。
しかし、BOBの中では以下のようにそれでも様々な工夫でユースケースを広げていこうという動きが見られます。

  • マルチチェーン化(これはかなり進んでいます)

  • レンディングやファーミングでのペアでの使用の拡大

  • ブリッジ

  • CEX含めたより多くの取引所でのリスティング

  • APIによりデベロッパーが柔軟にBOBアプリを組み込める仕組み

  • 引出しを別のネットワークで可能に

このような仕組みが広がってくれば、ステーブルコインとしてBOBをもち、いくつかのWalletがアプリ内でBOBの仕組みに対応してくれば、もっとユースケースが広がるかもしれません。

このプロジェクトから学べること

実は先週末のUSDCデペグ問題に際して、BOBもデペグしていたため、少し不安になっていたのですが、元に戻り良かったです。
ステーブルコインのため、値上がり・値下がりのあるプロジェクトではありませんが、ブロックチェーンのプライバシー問題に取り組む面白いプロジェクトだと思い紹介させていただきました。



今日のリサーチは以上になります!

頑張って継続しますので、気に入って頂ければ購読して頂ければ嬉しく思います。コメント・DMも大歓迎です。Twitterフォローもお願いします🙇‍♂️



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