ラプソディ ショーケースライブVo.11 感想

先日(5/13)にまたまた「ラプソディ」のショーケースライブに参加してきました。

SORメイン回と聞いて覚悟はしていましたが、無理でした。
そんな耐えられなくなるほど衝撃を受けた感想を記します。

※この記事は「360度」のボイスドラマのネタバレを含みます。24日の公開後に視聴予定の方やショーケースライブ未参加の方はご注意ください。
※個人の考察と妄想、うろ覚えで成り立っているため、公式の情報とは相違がありますがご了承ください。


お互いを認め支え合う兄弟の絆


朗読劇はまさかの「360度」のボイスドラマの先行公開でした!

前回までは「I Believe」誕生エピソードだったので、金慈以外いない「バンドは一生にひとつだけ」をやるのかと不安になっていたので、まさかのサプライズにやられました。

銀路がまさかセラピーに通うほど人間関係に悩んでいたのは驚きました。
てっきり他人と馴染めないのは高校時代からだと思ってたのに、中学生からずっと苦しんでいたとは……。

金慈も顛末は両親から少し聞いた程度であること、ユニットを組む前の銀路は金慈に対して冷たかったことを踏まえると、中学時代の金慈が銀路に対して何もできなかったのは歯がゆい気持ちになります。

絵を描くことはセラピーの先生に勧められたことだったのに、一度も筆を折ることはなかったことから、真っ直ぐに努力し続ける銀路の強みが読み取れます。
辞めたのは「ジェーン・ドゥ」として活動を始めた頃であるため、中一~高二の五年は続けていたことが推察できます。

しかし、その努力は金賞を獲るという形で結ばれたにも拘わらず、周りは誰も認めようとはしませんでした。
その絵を認めたのは、謙遜もお世辞もなく真っ直ぐな気持ちで「好きだ」と伝えた兄でした。

大学生になった今でもミニアルバムのジャケ絵にしようとすることから、本当に銀路の絵が好きなことが伝わってきます。
トレーラーにあった、銀路が持っていたポスターが金賞を獲った絵であるなら、金慈は中学の頃から銀路の絵を気に入っていたことが読み取れます。

セラピーに通っても、一人で絵を描き続けても、「ジェーン・ドウ」として音楽をやり続けても、一人では限界がありました。
自分の世界に入り込める絵や音楽は、周囲の視線や声を一時的に打ち消す効果はあっても、完全に自分を変えることはできません。
金賞を獲っても、偽名で別人として活動しても、下を向いて歩いたままで、学校ではクラスメイトに対して言いたいことも言えず黙ってばかりで結局一人きりと、現状が変わることはありませんでした。

そんな銀路が前を向けるようになったのは、対等な関係で本音を言い合える(才能を認めてくれる)金慈がいたからといえます。

最初に絵を発掘されて怒っていた銀路が、兄との対話を通して最後に絵を渡してくれたのも、改めて、兄のことを認めたといえるでしょう。

自分ではどうにもならない、180度しか変えられない現状を、(自分にはない才能を持っているが、)他者が否定した才能を認めてくれた兄と一緒なら、360度変えることだってできてしまう。

血が繋がっているのにも拘わらず、才能はそれぞれ異なる。
同じだけどなんか違う。
そんな兄弟の歪さをお互いの足りないものを補う関係性として体現したのが我孫子兄弟といえます。

更に、金慈はパンダマスクのようなガジェットを、銀路は絵を、更に兄弟で力を合わせて自分らしい音楽を作り上げる、それぞれ別分野だけでなく、共通した分野でも「モノづくり」を通して、お互いを支え合う兄弟の絆が描かれていました。

お互いを認め支え合う最高な兄弟愛はライブアニメだけでなく、ボイスドラマにも描かれていました。
ライブアニメはこれの比じゃないらしいので、当日公演されたら自分がどうなってしまうのか心配です。

あと、これまで音沙汰なかった両親が良い人で安心しました。
部屋にこもって黙々と絵を描き続ける銀路を本気で心配していたので、我が子を親身になって見守る理想の親ともいえます。
銀路にセラピーを勧めたのも両親でしょうか。

初期のボイスドラマで銀路のために弁当を作ったり、晩御飯を作って兄弟の帰りを待っていたのは両親のどちらかですね。

兄弟で家事を分担していた描写から、我孫子家が円満な家族であることが伝わってきます。
頼むからこのままずっと仲の良い家族であってくれ!

ライブアニメで両親や家の間取りが明かされるかちょっと期待してます。
金慈役の山本友理さんが、部屋には兄弟を象徴するものがあるとおっしゃっていたので、リビングやそれぞれの部屋に金慈の作った発明品とか銀路の描いた絵とかがありそうで楽しみです。

両親もそうだけど、倉敷とかセラピーの先生のビジュは明かされたりしないだろうか……。

360度、これこそEDM!


新曲はEDMらしくテンションがぶちあがる曲でした。

「夜空のステージ」も「Love myself」もどちらかというとゆったりめの曲調で、テンションがあがるというよりかは、疲れた心に浸透するような、それでいて周りに流されて生きる人の目を覚まさせるような強いメッセージが込められていました。

今回は打って変わって非常にアップテンポな曲で、観客を躍らせることを目的としたEDMにはぴったりです。

180度、360度。
兄弟を象徴するワードが入り組まれているのも、我孫子兄弟が二人で作った曲であることを体現しています。

余談ですが、「日出る国」、「Shining Star」と同じくタイトルが何度も繰り返されるタイプでした。

改めて、ボイスドラマと併せて24日の公開が楽しみです。


まさかの全員集結


前日の公式のツイッターではショーケースライブで重大発表を行うと告知がありました。

本命:ライブアニメを収録した円盤の発売決定告知
対抗:最終回のショーケースライブでキャスト全員集合
大穴:従来のボイスドラマ+新作エピソードを収録したドラマCDの発売

個人的には上記のような予想を立てていましたが、蓋を開けてみると(対抗に近い)キャスト全員によるトークショーでした。

今までほぼ5人体制(+時々ゲスト)でやっていたので、満を持して全員が一同に集まるのは、仮面ライダーの春映画みたいに熱い展開ですね。

しかも併せてライブアニメも上映してくれるので、映画で感じた想いを演者の方と共有できるのは貴重な機会といえます。

7月24日(月)とまだまだ先ですが、日曜限定のライブアニメを平日もやってくれるのは嬉しいです。

and more……はキャストの欄になかった斉藤壮馬さんのことだろうか?

長かったショーケースライブも次回で最終回。
これまでの集大成ということで、特別な企画を行うそうです。
一年間の思い出を噛みしめながら、本番のライブアニメに臨もうと思います。


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