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毒沢温泉 神乃湯

冬、毒沢温泉神乃湯(どくさわおんせんかみのゆ)へ行ってきた。独特の泉質で温泉通に人気だ。信州下諏訪の山あいに位置しており、信玄の隠し湯としても有名だ。

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毒沢温泉神乃湯
永禄年間、武田信玄の金鉱開発の際、けが人の治療に利用したのが毒沢温泉のはじまりと言われている。『神乃湯』は昭和9年に医者に見放された病を患う子を持った初代館主がお告げを受けてこの源泉を沸かして入浴させたところ病が完治、その噂を聞きつけて多くの人が訪れるようになったことで宿を開いた。屋号は『神乃湯』、奥には源泉をつかさどる龍神様を、館内には弁天様を奉る。レモンを絞ったような独特の味わいを持つこの源泉は、昭和12年に鉱泉として「売薬許可」を受けた程の効能の高さである。日本秘湯を守る会の会員である。

[走行データ]
ルート 下諏訪駅→諏訪大社(春宮)→万治の石仏→毒沢温泉神乃湯
距離 3.5km

私の週末の朝は相変わらず、ものすご~く早い。中央線の始発を乗り継いで朝9時には下諏訪駅 についた。ここからブロンプトンで本日の秘湯へ向かう。

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冬の早朝のピンとはった空気の中、ブロンプトンで高台へ登っていく。住宅地をぬけて山に入っていくと神乃湯200メートルの表示だ。もうすぐか。ふと傍らを見ると信じられないことが。えーーーーーーーっ!!!ウソでしょう・・・。

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まあ仕方ない。人生、こういうこともあるだろう。しかし、ここまで折角来たのだから、次回の為に宿の玄関までは行ってみるとするか。それにしても、残りの200メートルが随分な急坂だ。疲れる。着いた。最後のたった200メートルで随分と本格的な秘湯の雰囲気になった。明日の予定もあり、夕方までは待てないので再訪を期す・・・。

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と思ったら、あれ? 神乃湯は通常通り日帰り入浴を受け付けていた。当方の勘違いだったようだ。

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あとで調べたところ、『神乃湯』への急登の登り口にあった立て札の場所は同じ毒沢温泉でも少々手前にある「沢の湯」の駐車場らしく、「沢の湯」が本日は16時から受付ということだったようだ。立て札の位置が紛らわしいところにあったのが原因だが、早とちりをして、引き返さなくてよかったよかった。

丁度10時になった。早速、日帰り入浴をお願いしよう。

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受付を済ませて、一度外へ出て、離れへ。

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観音様にもごあいさつ。

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さあ、お待ちかねの。

『神の湯』だ!

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黄金色(こがねいろ)の湯から湯気が立つ。極楽極楽。

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こちらが源泉の浴槽だ。源泉温度が低いので非常に冷たい。加温浴槽で十分に温まってから入ることとしよう。

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胃腸に効くという源泉を味見してみようか。かなりの酸味がある。

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それでは源泉に入って見よう。 徐々に慣れてくる。源泉槽と加温槽に交互に入る。いつもの炭酸水を飲もうか。

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湯屋の先に龍神、薬師、水神社がある。さらに奥へ行くと源泉があるそうだ。湯の神様、本日はどうもありがとうございました。

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気が付くと粉雪が舞い始めていた。

毒沢鉱泉は、古くから信玄の隠し湯として親しまれ、ここ神乃湯は諏訪大社のお膝元、標高約1000mの里山の中で、すがすがしい空気と美味しい水に恵まれた静かな温泉宿です。
昭和9年、神乃湯にてお祀りする神様のお告げにより使い始めた源泉は、湧出温約 12℃の冷鉱泉です。泉質は、鉄とミョウバンそして硫酸塩を豊富に含んでいます。 ここ毒沢の恵みを一杯にうけた源泉は、飲用では、鉄分の補給ができ、また胃腸の調子を整えます。入浴では、足腰の痛みや体の疲れを癒し、保湿殺菌効果により肌への良いはたらきが期待できる療養泉です。
諏訪の自然の恵みと八百万(やおよろず)の神様のご縁を感じながらご宿泊され、自然の息吹を味わいながら入浴していただければ、普段気付けなかった大切なことに気付き、ここちよい癒しの中で、明日へのエネルギーが湧いてくるのを感じられると思います。(毒沢鉱泉神乃湯公式ホームページ小口富明館主「ごあいさつ」から抜粋)


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