見出し画像

白骨温泉

ブロンプトンで白骨温泉へ行ってきた。

画像1

600年以上の歴史を持ち、鎌倉時代には既に湧出していたと伝えられる。温泉宿としては元禄年間に信濃出身の齋藤孫左衛門により開かれ、現在も斎藤姓を名乗る一族の経営する宿が多い。白骨温泉はかつて「白船」とも呼ばれていたが、中里介山の小説『大菩薩峠』の中で「白骨」と呼ばれてから、現在の呼称が定着した。白骨の湯は一般に「乳白色の湯」として認知されているようだが、実は湧出時には無色透明であり、時間の経過によって白濁するらしく、タイミングや源泉によってはあまり白濁しない場合もある。

[走行データ]
走行ルート 茶嵐バス停→白骨温泉→さわんどバス停
距離 11.9 km
最大標高差 470 m
平均斜度 全体-0.4% 上り9.4% 下り8.3%
獲得標高 上り 444 m 下り 498 m

松本駅に早朝に到着、松本電鉄上高地線で新島々駅へ行き、そこから上高地行きバスへと乗り継ぐ。山登りの格好の人ばかりだ。

画像2

登山客の皆さんはリュックサックとストックをお持ちだが、私の道具はこれ。

画像3

さわんどの少し先の「茶嵐」バス停で降りる。ここから白骨温泉までの距離は4キロ、標高差は400メートル以上。割り算をすると平均10%以上の坂である。途中経過は省略するが結構きつい。

画像4

白骨温泉に着いた。標高1300メートル以上の仙境である。山懐に埋もれるように湯宿が散在している。

画像6

「泡の湯」だ。説明は不要だろう。

画像7

最も心惹かれた宿はこちら、丸永旅館だ。

画像8

それでは白骨温泉公共野天風呂へ。(写真は白骨温泉公式ホームページより拝借)

画像5

公共浴場にしては気合をいれて秘湯風に作ってあるようだ。ここから約50メートルほど谷底まで降りていく。

画像9

自然のままの、すばらしい濁り湯だ。香りも素晴らしい。

画像10

看板通り掛け流しだ。源泉はおそらく離れた場所にあり、湯口は人工的につくられたものだが、まるでここから湧出しているかのような風情だ。湯の温度は注ぎ口で40度を下回っている。そのままだとぬる湯だ。浴槽の中で適度の加温がされているようだ。

画像11

日差しが差し込む谷底の野天風呂を独り楽しむ。最高の秘湯体験だ。

画像12

白骨温泉の野天風呂の湯、大いに気に入った。まもなく白骨の短い夏が終わる。秋には燃えるような紅葉の谷となり、冬には雪に埋もれて人気もまばらとなるのだろう。



この記事が参加している募集

#私のイチオシ

50,893件