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あえて車椅子生活へシフト

現在、オレは自宅内では杖も車椅子も使わず、伝い歩きで生活しています。

リハビリの世界では「日常生活こそ最高のリハビリ」という言葉があるように、このこと自体には大きな問題はないけれど、一方でクオリティー・オブ・ライフ「生活の質」という視点で見ると、これがまた違ってきます。

現在、自分の生活動線の要点となるポイントには倒れにくい家具を配置して動作の安定を確保しているけれど、不測の事態、たとえばモノを落としたり倒したなどという場合、その場所によっては自力では今のところ対応不能。頻度は低いけれど、放置してヘルパーさんが来るのを待ったりする場合もあります。

コレが手動の自走式車椅子なら、自力で拾いに行けるし、何度でも立て直すこともできる。

それと同時に、そういう不測の事態で体勢的に無理をすると、たちまち転倒のリスクが上がります。

そして、そこで骨折するのは大概は動く側の手足。無意識でかばう動作をするからね。

そうなったら、一人暮らしの継続どころか、入院生活不可避だしね。

そんなこんなで、今回の転居に関して、リハビリ現場のオレの担当者には概ね「生活面ではいい判断だと思います」とのお墨付きをいただいています。

正直、温かい汁物の食事を作っても、安全に片手で運ぶため、少し冷めるのをしばらく悲しく佇み待ったりしてたのよ。

コレで出来立てのところに車椅子で向かえれば、湯気のあるまま食べられる。

これを生活の質の向上と言わず何と言う?

もちろん、だからといって1日中、車椅子に座ったままでは過ごさないよ。台所にも立つし、トイレにも立つ。車椅子は、その近くへアプローチするための移動手段として割り切り使うだけです。室内にリハビリトレーニングエリアも作るつもりだし。

これで好きな時に本棚に行けるし、アナログレコードプレーヤーにもやっと触れるかも…。

音楽、映画、もしかしたらゲームまでと、夢はリアルに広がります。

酒と音楽と活字と映画。ときどき異性。

これがないなら生きていたくない。

斯様に、他の人にはいざ知らず、オレにとっては極めて客観的かつ合理的な判断基準の下に常に生きているつもりです。

https://autodoor.jp/column/kurumaisu-life/


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