【修善寺】ラストラン間近、185系踊り子でいく伊豆の旅【伊豆急下田】
ども、ゆさっちです。
みなさまは185系という型式の車輌をご存知でしょうか?
型式名で判らなくても、首都圏にお住まいの方であれば特急「踊り子号」や「湘南ライナー」に使われている白いボディに緑のストライプのある車輌と聞けば、思い当たる方もいらっしゃるでしょう。
その185系がこの3/13のダイヤ改正で「踊り子号」と「湘南ライナー」の運用から外れます。
現在、ほかに定期的な運用を持っておらず、実質的にこのまま引退となるようです。
1982年に開業した東北・上越新幹線の上野ー大宮間のアクセスを担った新幹線リレー号をはじめ、個人的に185系には書き切れないほどいろんな思い出があります。
(実際書いてみましたが、超大作になったので割愛しました。)
今回は185系との別れを惜しみつつ、次第に春めいてきた伊豆半島へと足を運びます。
当日は2/13の福島県沖地震の影響で新幹線に不通区間があったため、那須塩原までゆさっちモービル(ホンダオデッセイハイブリッド)で夜明けの高速を飛ばしました。
そいでもって東京駅です。
サンライズで御馴染み、9,10番線ホームにやってまいりました。
発車10分前、「回送」の幕を出した、9:00発の「踊り子3号」が入線してきました。
「踊り子」のヘッドマークを掲出したところをパチリ。
国鉄の特急車両であることを示す、逆三角形のウイングマークが誇らしげです。
車内はこんな感じですよ。
定時に出発です。
車内に「鉄道唱歌」のメロディが流れます。
しかも40年前と変わらない機械式オルゴールのやつ。
ゆさっちが子供の頃から、優等列車に乗るというハレの行為を実感させてくれるこの音色、もう生で聴くこともないんだろうな、と思ったら、おじさんちょっと泣いちゃった。(´∀`; )
車窓を見れば、東京駅を同時刻に発車した新大阪行の「のぞみ213号」が寄り添います。
併走するその姿は、どこか185系と語り合っているかのようです。
「じゃ、先輩お先です。」
そう言ったかのように、圧倒的な加速で先行していきました。
さて、4時起きで何も食べていなかったので早速ごはんです。
「踊り子号185系記念弁当」なるものを東京駅で買いましたよ。
中身はしらすとか沿線の名物がちりばめられています。
惜しむらくは那須塩原まで車で来ちゃったので、ビールが飲めない
。゚(っ゚´ω` ゚c)゚。
やがて車窓には湘南の海が広がります。
熱海駅に到着しました。
ここまで15両編成でやってきたこの列車、前10両の伊豆急下田行と後5両の修善寺行に分割されます。
伊豆急下田行が先発します。
三島まではJR東海の路線を走り、以降は「いずっぱこ」こと伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り入れます。
車窓の趣きがそれまでの大幹線のものから、地方私鉄の風情に変わります。
終点の修善寺に着きました。
いずっぱこの3000系とツーショット
修善寺駅、綺麗な内装の駅舎です。
さて、帰りは伊豆急下田発の「踊り子16号」に乗るため、天城越えで伊豆半島の東海岸を目指します。
河津駅行の路線バスに乗ります。
(画像は河津駅到着時のものです。)
天城越え、深い山々をぬって進みます。
そしてあの歌にも出てくる「浄蓮の滝」。
降りてみたかったけど今回は時間の都合でパスです。
川津七滝(かわづななだる)ループ橋をぐるぐるぐるぐる降りていきます。
山越区間が終了すると、満開の川津桜が迎えてくれました。
河津駅に到着しました。
約1時間30分、運賃は1730円でした。
ここはまさに「伊豆の踊子」の舞台
でもゆさっち的には松本清張原作の映画「天城越え」のイメージが強いです。
高校の時、授業をサボって映画館で見たなぁ。
駅の周辺も河津桜が満開でした。
ここから伊豆急行の終点、伊豆急下田へ向かいます。
185系と後を継ぐ257系の新旧の車輌が顔をそろえます。
さて乗車前に腹ごしらえです。
駅前の食堂で金目鯛の入ったおそばをいただきました。
ホームには「踊り子16号」が入線していました。
帰りはグリーン車に乗ってみました。
普通車との差はあまり感じませんでした。(´∀`; )
185系の魅力は普通席に乗って、古い型式のモーターの爆音に身を委ねることと知りました。
発車するとまもなく車窓に伊豆の海が飛び込んできます。
横浜駅を出てまもなく、列車は京急との「バトル区間」に突入します。
(ここから妄想の世界にちょっとだけ逝ってきます)
今日戦いを挑んできたのは新1000系、特急青砥行のようです。
向こうはステンレスボディの新鋭車輌、若い力でぐいぐい押してきます。
しかし185系も国鉄時代から40年間、特急車両を張ってきたプライドがあります。
料金不要の私鉄の特急にむざむざと負けるわけにはいきません。
185系「俺は勝つ!特急券を買ってくれたお客様のためにも!」
爆音をあげての壮絶なつかず離れずのバトルは川崎到着まで続きました。
はい、妄想の世界でした。
でもこの京急とのバトル、併走を経験された方はなんとなく判っていただけますよね?(願望)
ゆさっちが妄想から醒める頃、列車は品川を出てまもなく終点の東京というところまできました。
東京駅到着、185系とお別れです。
1日185系と付き合い、名残を惜しみました。
爆音モーターをはじめ、あちこち古さを感じます。
今の基準からすれば、お世辞にも乗り心地のいい車輌とはいえないでしょう。
でも、スキなんですよね。
自分の脳裏に染みついている鉄旅のイメージにしっくりくるんです。
これからは思い出の中だけで走る姿を見ることになるであろう185系。
その姿を記憶に留めるためにも、今日は来てよかったな。
さあ、帰ろう。
今日は福島まで遠いぞ。
この投稿をアップした翌日、3/12に185系定期運用のラストランとなります。
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