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【結婚までの道のり⑧】義母の洗礼

恐る恐る妊娠検査薬を使いました

ハッキリと陽性反応が出ています

迷いもしません!絶対産む!!

それを見た瞬間思いました


以前、手術をしたことがあり将来的に妊娠しにくい可能性がある

そんな事を病院で言われていたので


赤ちゃん出来たんだ♡

そんな嬉しさもありました


早速、K君に伝えました

妊娠検査薬を見せて、
私は赤ちゃん産みたいんだけど、いいよね?

うん。。。分かった!

多分、いきなり言われてすごく戸惑っていたと思いますが

ただ私の強い意志を感じたのもあってか、K君も覚悟を決めた様子でした。

その場で実家の母に連絡。
『私妊娠したから、産もうと思うのね。お父さんにはお母さんから伝えといてくれる?今からK君のお家に挨拶に行くから』

母『おめでとう!分かった。気を付けて行ってきなねー』

母は動じることなく、ビックリした様子もなくあっけらかんとしていました。

すぐにK君の実家に電話してもらい
2時間半かけて挨拶に

その時もうすでにつわりが始まっていたのか
気持ち悪さがありました


車を走らせる事2時間半

やっと着いたら

明るく元気なK君のお母さんと少し控えめなお父さんが迎え入れてくれ

『えーーーどうしたの?いきなりどうしたー⁉️
〇〇ちゃん(K君)が彼女連れてくるなんてー』

『はじめまして、〇〇と申します。突然すみません』

玄関で軽く挨拶したあと、靴を調えていたら
『そんなの良いのよ〜靴なんてそのままで』

正直、この段階で違和感を感じていました。

そのすぐ後、私の感じていた違和感は当たっていました。

『どうぞどうぞ〜』

ド田舎の本家。

敷地も広いし、家も大きい。

そちらの居間に入ると畳の部屋が繋がっており

写真やら賞状が沢山飾られていて、すごいなー
と思いましたが、

K君のお母さんはそれを私に見せたかったんだと思います。

端から自分の息子(K君)がどんな賞を取ったか等、一つ一つ丁寧に説明してくれました。


もうこの時私は、察しました。



こっち寒いからあっちに移動しましょうと。

そちらの家ではなく、同じ敷地内に建てられた比較的新しいもう一軒のお家に案内されました。

生活はそちらでしているようです。

『お邪魔します』

お茶を出してもらい、早めに本題に移りたかったのですが

K君のお母さんからK君がどんだけ素晴らしい人間かの説明がまた始まりました。

 『〇〇ちゃん(K君)はすっごい人気ものでね。皆に〇〇ちゃん、〇〇ちゃんって呼ばれてみんなから愛されてたんだよ』

から始まり、先ほど一通り見た額に飾られてる写真やら賞状の話をまたしていました。


うちの自慢の息子。そんな風な印象です。

もう、お分かりですよね?

このお義母さんと付き合って行くって

相当大変ですよ


一通り喋ると、何か食べる?と次から次に食べ物が運ばれて来て、正直つわりの気持ち悪さで食べられなくて、、、

少しだけしか手を付けられませんでした

そうしたら、そんな少食だから体細いんだよー食べなー!!

食べながら、K君のお母さんからの質問の嵐。

学校はどこに行ったの?
お仕事は?なんて会社?
いくらぐらいもらってるの?
貯金は?
ご家族は?御兄弟は?
実家はどちらなの?
お家いつ建てたの?
お父さんはどこにお勤めなの?
お母さんは何かされてるの?

この会話、普通の会話の流れで自然にしたという感じではなく、食い気味で次から次に聞かれてとても嫌でした

もちろん隣にいたK君のお父さんは
『こら。そういう事根掘り葉掘り聞いて失礼だろ』
と少し嗜める時もありましたが

 『だって、大切な事でしょうよー気になるから聞いてるのよ!ねーー』

と私に同意を求められても


K君も呆れている様子を見せながらも、隣で上手い上手いと出された料理をずっと食べていました。
あー、K君は何も感じないんだなと先が思いやられました。

もちろん私もお給料や貯金額等は誤魔化しましたけど、初対面でここまでハッキリ聞いてくる人もいるんだなとビックリです。


私と私の父の勤めている会社名を聞いて
『ええー大手じゃない!お給料良いでしょ?』
『お父さん、いっぱい取るでしょ?』

とはいえ普通の会社員です。たしかに一般的な平均年収よりは高いかもしれません。

今思えば、私はすごく恵まれていたなと感じます。当たり前に暮らしていた生活の中で、衣食住に困ることなく、また自分自身も周りのお友達よりもお給料はもらっていましたし、お金に対しては苦労した事がなかったのです。

これからの結婚生活がどんなものになるか、このK君のお母さんのくせの強さにどれだけ苦労するか

この時の私は本当に何も知りませんでした。


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