見出し画像

カウンセリング8回目

カウンセリング8回目。EMDRとSE。

薬の量を元に戻したこと、引っ越しの準備の話など。

現在のやるべきことに向けて

来週、ある人との面談が控えている。復学に当たって、所属を変更しようと思っているので、それを伝えなければならない。メールでやり取りしたり、話す内容をまとめたりする中で、頭が真っ白になってフリーズしたり、不安に飲み込まれることがあった。面談中、極度に緊張したらパーツが出てくるかもしれず、うまく話せるか不安だ。これを何とかうまく乗り越えたい。

これもトラウマ由来だろうけど、今回は木の根っこを抜いてやる!というのではなく、とにかく今の不安を軽減したかった。

ちなみに、来週面談するその人は、別に怖い人ではない。ハラスメントをするタイプでもないし、お世話になっていた間、トラブルになったこともなかった。安全な人に対してフリーズしたりするのはやはりトラウマ反応で、立場が上の人や権威のある人に対して反応しているようだ。

ここで、大学教授に関するトラウマの話をした。研究について「無理だと思うけどね」と言われたり、態度に一貫性がなかったり、言ってもないことを想像して否定されたりした。重箱の隅をつつくような質問をされたり、私に対してだけ当たりが強かったり、接点は少ないけれど苦手な先生が何人かいた。話しながら声が震え、涙が出た。

結局父の話

これは3本の樹でいえば完全に父の話で、権威のある人が怖い、言い返せない、逆らえないといったことが再演されている。普通の人なら跳ね返せるような出来事が、土台があるせいでしっかりトラウマとして残ってしまった。

医師や教師、教授、バイト先の店長、そうでなくとも年上の男性など、あらゆる場面で再演が起こり、20代女性としては非常に生きづらい。

練習ができない

面談で話す内容はChatGPTに相談しながら作成中だが、心理士さんにも相談して意見をもらった。練習といって心理士さんが相手役をしてくださったが、息が詰まって頭の中が真っ白になり、言葉が出てこなかった。心臓がバクバク鳴った。何とか会話しようとしても涙が出てきて、息が吸えなかった。

ここでEMDRをすることに。

EMDR

EMDRは特定の場面の映像記憶や音を処理するという印象で、覚えていない記憶は処理できないと言われることもある。しかし、具体的な場面でなくても処理が可能だ。前回は暗い部屋のイメージを処理したが、今回は面談に関する緊張、不安、恐怖を処理した。

認知の確認。「自分の意見を言ってはいけない」「言ったら殺されるんじゃないか」すでに父の話になっていた。

その緊張と不安、恐怖は左胸にあり、嫌な感じのモヤのようだった。それが持っている感情や思考、記憶ははっきりせず、身体感覚としても解像度が低い。色や形、大きさ、重さなどをイメージすることもできなかった。そこにあるけれど、触れることができないような。

そのまま眼球運動を始める。解離が解けて解像度が上がるのと、解離しそうになるのを繰り返した。1セットごとに、深呼吸、身体感覚の確認をしたが、頭がぼーっとして眠くなったり、そのモヤを感じられなくなったり(いなくなっちゃった感じ)したのは解離しかけているということらしい。部屋の中を見回して、現実に戻れるように緑色のものを数えたり、ボールに触ったりした。心理士さんが「ここには怖いものはいないよ」「それを感じても大丈夫」と声をかけていた。解離させるパーツに対してだろうか。

現実に戻り頭が少しすっきりしたら処理に戻る。顔をしわくちゃにして、ひたすら泣いた。息が吸えなくなって、歯がガチガチ鳴った。

何セット繰り返したのかわからない。落ち着いて、話せるようになってきて、父の話をした。子供に張り合って、貶す、馬鹿にする、笑う、俺だってとマウントをとる、本当に子供っぽい父。そんなエピソードをいくつか話した。

イメージワーク

かなり落ち着いたところで、SE?を提案された。「嫌なお父さんを、身体に取り込んでしまっているから、それを外に出して、変わりにリソースを取り込むのはどうでしょう?」

やってみる。まず体の中にいる父をイメージする。めっちゃ怒っている。父がどんどん小さくなるイメージをするように指示された。なんかそんな昔話があったような。悪い妖怪を小さくして壺の中に入れて封印する話をふと思い出して、それに沿ってイメージした。壺に入れたら蓋をして、そのまま潰すか、川に流すか、ブラックホールに吸い込んでもらうか。やっぱりブラックホールが一番戻ってこなさそうで良い。

宇宙空間をイメージして、その壺をブラックホールに向かって投げた。宇宙空間では減速しないので、止まらないし、戻ってくることもない。どんどん遠くなって、見えなくなった。

目を開ける。最初のモヤは半分くらいになった感じがした。その空いたスペースにリソースを取り入れる。リソースはクジラのお母さんだ。目の前に現れたクジラのお母さんからエネルギーをもらう。水色の光だった。そのエネルギーが、胸から全身へ広がり、体の中をめぐり、満たされていくのを味わう。安心よりもエネルギッシュな感じがした。

少し遅れて、安心がやってきた。もう大丈夫なんだと身体で思えた。すると「よかった」という言葉が頭に浮かび、よくわからないけど口に出した。安心したとかホッとしたという意味だと思うが、自分の言葉ではない感じがした。不思議に思っているとイメージにエグザイルが登場し、抱き着いてきた。エグザイルを抱きしめたら、また泣けてきて、出てきてくれてよかった、今までごめんね、怖かったよね、というのがぐちゃぐちゃになって、泣いた。心がじんわり温まる、めちゃくちゃ泣ける、感動の再会。

今もその子をイメージすると涙が出そうになる。本当に良かった。

また2週間後。