KAYOKO TAKAYANAGI|Rouge Ligne|菫色のうさぎを追いかけて
かつてゴスロリは少女の戦闘服だった。
ゴシックロリータ、通称ゴスロリ。ゴシックという闇とロリータという光が共存できるなんて、誰が想像しただろうか。
ゴスロリがファッションの一形態として浸透と拡散をした今も、「少女」をその内に抱く全ての人の中に、その精神は息づいている。
繊細で緻密な線で描かれたモノクロームのイラストレーション。以前『KERA』などの雑誌で妖の作品に出会ったという人も多いと思う。可愛さの中に潜む一滴の毒と、幻想的で美しい世界。妖が描くその世界は、薄闇に潜む儚く歪な存在に優しい。
デザイナー綾のブランドであるPrincess Dollには、いわゆるロリータより控えめで着易いデザインと柔らかな色彩によって、誰もが自分に合った可愛さを得られる服が揃っている。
その妖と綾がタッグを組んで生まれたのが、Rouge Ligneというこのブランドだ。「赤い線」という意味を持つ名前には、毅然として立つゴスロリの少女性と、作り手と受け手の間を温かくつなぐ絆を感じさせる。
ブランドのアイコンであるうさぎのLigneが目を引くワンピースには、クリスマスを祝う天使や聖心といった聖なるモチーフも描かれている。
黒と赤が主役であることが多いRouge Ligneだが、今回は特別に菫色をまとってモーヴ街に降り立った。うさぎのLigneに招かれて参加したクリスマスのパーティでは、優しいピンク色の薔薇がそこかしこに咲いてあなたを歓迎する。
ゆったりとしたギャザーは体型を問わず、身体をふんわりと自然に覆う。胸の下を真っ直ぐに横切るグログランの白く細いリボンが、甘いだけでない矜持を感じさせる。
一枚でシンプルに着るだけでも可愛いが、長袖のブラウスの上に重ねたり、パニエを履いて膨らませたりしても素敵だ。
Rouge Ligne自らが撮影した写真は、ワンピースの魅力を余すところなく伝えてくれるので、アレンジの想像が広がることこの上なしである。
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そしてワンピースのプリントから飛び出したモチーフも、愛らしいブローチになって登場した。こちらもブランドが撮影したキュートな写真でご紹介しよう。
天使や十字架、聖心といった題材に加え、パーティに相応しいご馳走やプレゼントが描かれたブローチは、Tシャツやジャケットの胸元に着ければ一気にクリスマス気分。
キラキラと輝くラインストーンと揺れる金色の星が、聖なる季節を盛り上げてくれる。裏面の菫色は自分だけの秘密にしておいておこうか。
戦闘服でなくていい。もっとしなやかに、もっとやわらかに。
赤い糸を紡いで、うさぎの後を追って、あなただけの少女を見つけにいこう。
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ブレンド名|Rouge Ligne
作品名|あなたとLigneの秘密のパーティワンピース
ポリエステル 100%・グログランリボン
サイズ|フリー
[総丈]約88cm
[袖丈]約26cm
[ウエスト]フリー(約106㎝)
仕様|前後ゴムギャザー/袖以外裏地付き
MADE IN JAPAN
*画像はパニエを使用しています
*プリントの位置は画像と異なる場合があります
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ブランド名|Rouge Ligne
作品名|秘密のパーティブローチ(5種)
表裏:綿/中:フェルト
サイズ|縦約8〜10cm
仕様|装飾ピン
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