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Momotaro ロマンス〜貴女を助けに〜|#白4企画より

白鉛筆様のnoteを拝読。

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この企画で投稿したのはこちら。

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#白4企画は終了しましたが 、企画からインスパイアされた続きのお話です。


美青年Momotaroと働き女子のストーリーをどうぞ😊




Momotaro ロマンス
〜貴女を助けに〜




モモタロウは中途採用の社員として、私と同じ総務部へ配属された。(『百地ももち 太一郎』と名乗っていた)そして、私が彼を指導することとなった。


(出来すぎてる・・・)


と思ったけれど、仕事は待った無しで進めなくてはならない。


その日は、給与計算などのデータの打ち込みで忙しかったが、モモタロウには備品管理の業務をしてもらうことにした。


「・・・発注するものが色々あるから、その一覧を出して下さいね」


「分かりました」


メモを片手にモモタロウが仕事を受けたので、私はパソコンの打ち込みに集中した。給与のデータに間違いは厳禁だから、モモタロウに構っていられない。


・・・目が霞みそうになるほど、しばらく真剣にカタカタ打っていると。


「―――終わりました」


予想を遥かに上回る早さで、モモタロウが私のデスクへ戻って来た。


「えっ!?・・・あの、本当に全部見てくれたの?」


驚いて、つい普段の口調で話してしまった。


「はい。確認お願いします」


モモタロウが前髪をさらりとかき上げた。


にわかに信じ難くて、モモタロウの言う通り念のために備品の在庫を一緒に再確認した。コピー機や倉庫など一通り廻ったが、モモタロウのリストは完璧だった。


(―――嘘でしょ!?)


だって、倉庫とか、確認する場所を移動するだけでも、そこそこ時間がかかるはず・・・。




そこからの毎日は、奇跡の連続だった。彼はスーパー派遣社員さながら、私の仕事がはかどるよう、どんどん仕事をこなしてくれた。



ある時など、様々な資料やファイルなどを入れた、重ための段ボール箱を抱えて階段を登っていたら。


社員用の階段スペースの扉が開いて、私の姿を見たモモタロウはこう言った。


「僕が運ぶのを手伝います」


モモタロウは私の後から階段を上がってきて、何と箱を抱えた私ごと、お姫様抱っこで所定のフロアまで連れて行ったのだ。落ちそうで、思わず声を出してしまった・・・





ある日のランチタイム。
オフィス街の狭間はざまにある休憩場所のベンチで、木漏れ日を感じつつ、私とモモタロウはお昼ごはんを食べていた。



私の手にはサンドウィッチ、モモタロウの手にはいくらのお握りと、膝の上に昆布のお握り。


「―――ねぇ、結局貴方は何でこの世界に来たの?

ただ、私の仕事を手伝うためだけでは無いんでしょ?」


「―――僕は、貴女を助けに来ました」



モモタロウはお握りを食べるときも姿勢はぴしっとして崩れない。


「えーっと、助けにって・・・」

まっすぐモモタロウに見つめられると調子が狂ってしまう。恥ずかしさをごまかすために、アイスティーオーレの容器を持って俯向うつむいた。


「貴女の会社の、悪い上司を懲らしめます。

貴女を困らせないために・・」



【 continue 】




はい、今日は此処までです。

悪い癖?で、書いているうちに話が膨らんできて終われなくなってしまいました😌


流石に次でおしまいの予定です。お付き合い頂ければ幸甚です。



お読み頂き有難うございました!!


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また、次の記事でお会いしましょう!


🌟Iam a little noter.🌟



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