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読書嫌いの私でもできた「洋書多読を習慣化」させる最初の流れ(多読初心者にオススメの書籍つき)

「今年こそは洋書多読を習慣化させる!」

という目標をたてた方はいらっしゃいませんか? 英語学習のインプットに多読が最強と聞くので、私も毎年「今年こそは!」と目標を立てていました。でも日本語でも本を読むのが好きではない私が、洋書の多読を継続するのはかなりハードルが高く、挫折を繰り返していました。

以前こちらの記事にそのことについて書いたことがあります。よろしければぜひこちらもどうぞ。

そんな私ですが、ゆるいルールを設けて、洋書多読を始めてから1年が経過しました! まさか習慣化できるなんて……と、自分が一番驚いています。
自分なりのゆるいルールが、多読の継続に効いています。

でも最近、「読み進めた本の種類もその理由かも」と思うようになりました。

洋書多読を習慣化したい人が最初に手に取るべき本の条件

「多読を習慣化したくて、何度も挑戦したけどどうしても続かない」という方は、少なくないと思います。もしかするとそれは、手にした最初の1冊が向いていない本だったからかもしれません。また、どんな本を読めばいいか分からず、なかなか始められない方も方もいるのではないでしょうか?
そういう場合は、次の3つの条件に当てはまる本を、最初の1冊にしてみてください。

①自分が興味のある本

多くの人が勧めていても、興味が湧かない本は読めないものです。そこで、興味が湧く本だけを読むようにします。アウトドアが好きなら、ギアを紹介している雑誌などはどうでしょうか? 推理ものが好きなら推理小説はもってこいですね! でも小説に挑戦する場合はその本の対象年齢をグッと下げてください。理由は②と③で解説します。

②知らない単語がほとんどない本

洋書多読を続けられない理由の1つが、知らない英単語やフレーズが多いことだと思います。未知の単語が頻繁に出てくる本は、内容がぼやけてしまうのであまり楽しめません。母語を読む感覚で、大人向けの書籍に挑戦すると、知らない単語ばかりで、一気に萎えてしまうものです。意味が推測できずに何度もつっかえてしまうときには、その本は一旦横に置いて、もう少し易しいレベルの本に挑戦してみてください。ただし、初めての単語が多くても推測できて楽しめる場合は、そのまま読み進めて問題ありません。

③ネイティブの小学生向けの本

「小学生向けの本なんて簡単すぎるでしょ!?」と思ったそこのあなた。そんなことないんです。英単語・フレーズをそれなりに学習してきた方でも、たとえ小学生向けでも、ネイティブ向けの自然な英語で書かれた本を読むのは結構大変なんです。教科書や参考書の1〜2行の短い文章に慣れていると、余計にそう感じます。それらは、英語学習を目的に作られた、綺麗すぎる表現ばかりだからです。なので、小学生向けの本から、少しずつ慣らしていくのがベストです。

これらを考慮しながら、気になる1冊を探してみてください。「楽しめるか分からない本に、お金を出すのはちょっと……」という方は、お近くの図書館に足を運んでみてください。思っている以上に、洋書が揃っています。読みたい本がない場合は、リクエストもできます(リクエストが可能かどうかは、お近くの図書館で直接お問い合わせください)。

ただし、いざ読み始めてみると思ったほど面白くなかったり、易しいと思ったけど知らない単語ばかりで、苦痛に感じることもあると思います。そんなときは、その本は一旦横に置いておきましょう。苦しんでやり遂げた体験よりも、楽しい成功体験のほうが習慣化に繋げやすいです。ソースは私です。
また、しばらくしてから読み直すと、しんどかったあの本がスラスラ読めることも少なくないので、面白くないと感じたら、スパッと次に移ってみてください。

多読初心者にオススメの本

ここで、実際に私が読んだ・読んでいる本の中から、多読初心者にオススメの本を4冊+1シリーズ紹介します。

1)Where Is the Great Barrier Reef?

海が好きな私が飛びついたのが、この本でした。オーストラリア大陸北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁群について書かれています。

2)Who Is Jackie Chan?

ハリウッドでも活躍するジャッキー・チェンの半生が書かれています。この本で「martial arts(武道)」という言葉を覚えました。

3)The Travelling Cat Chronicles

ネイティブの小学生向けではないですが、日本人作家 有川 浩さんの旅猫リポ-トの英訳版です。原作を読まずに英訳版を手にしましたが、とても読みやすいです。

4)The One and Only Ivan

ショッピングセンターの動物園で他の動物たちと暮らすゴリラのIvanの物語です。2020年に映画(邦題:ゴリラのアイヴァン)も公開されました。

5)A to Z Mysteries(シリーズ)

近所に住む小学生の仲良し3人組が、様々なトラブルを解決するシリーズです。小学生向けの探偵ものですが、読んでいて結構ハラハラします。

1)と2)は、世界の著名な人物や名所、出来事などを紹介している「Who Was シリーズ」から選びました。シリーズ累計200冊を超える本が出版されているので、興味のあるジャンルや人物が書かれた1冊が見つかると思います。

Who Was シリーズから物語のシリーズに移るのがオススメです

洋書多読を習慣化するまで、いろいろな本を試しました。中には1ページで読むのをやめた本もあります。そんな私が考える、ベストな流れが「Who Was シリーズ」でまず洋書に慣れ、次に物語のシリーズに移っていくことです。

Who Was シリーズは、伝記なので造語や架空の出来事はほとんど出てきません。ですので、未知の単語が含まれていても、割と推測して読み進めることができます。補足の情報もしっかりしていて、大人でも楽しめます。シリーズとして紹介しましたが、本によって著者が異なります。そのため、使われている単語やフレーズもさまざまです。

Who Was シリーズで、ナチュラルな表現・文章に慣れてくると、新しいジャンルに挑戦したくなってきます。そこでオススメなのが1巻、2巻……と続く、物語のシリーズものです。小学校低学年〜中学年向けは、こういったシリーズものが多いので、気になるものを見つけやすいと思います。

物語のシリーズは、登場人物やジャンルが決まっています。読み進めるごとに、主人公やその周囲の人に愛着が湧いてきます。基本的には同じ著者が書いているので、キャラクターや状況を表すときは、同じ単語・フレーズが繰り返し使われます。何度も目にすることで、自然と知っている表現になっていきます。知っている表現が増えてきたら、少しレベルを上げた本に挑戦しやすくなります。

造語が出てこない、史実の「Who Was シリーズ」で洋書に慣れて、「物語のシリーズ」で知っている表現を増やしながら多読を習慣化する。これが、ベストの流れだと思います。

それから、多読を習慣化するために物語のシリーズがオススメの理由が、もう1つあります。それは、1冊読み終わった後に「次は何を読もう」と考える必要がないことです。読み終わったら次の巻に進めばいいだけなので、途切れることなく読書を続けられます。これ、結構重要だと思います!

慣れてきたらあとは自由です

以上が、「読書嫌いの私が成功した洋書多読の最初の流れ」です。合う合わないは人それぞれだと思います。でも、今までいろいろやってみたけど結局続かなかった人や、これから始めたいけど、どうしたらいいか分からない人は、一度この方法で試してみてはいかがでしょうか? 1人でも多くの方が多読を習慣化できると嬉しいです。

一度習慣化できたら、後はこっちのもんです。読みたい本がどんどん出てくるかもしれません。オーディオブックとの組み合わせを考えることもあると思います。そうやって英語との付き合いが、どんどん広がっていくはずです。自分が楽しいと思うままに、自由に英語の世界を広げていってください。

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