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読書が苦手な私がどうやって多読を習慣化したのか?

突然ですが、私は本を読むのが苦手です。びっしり並んだ文字に拒否反応があり、雑誌のちょっとしたコラムなんかも、すっ飛ばしています。
このnoteを読んでくださっている方の中に、共感してくれる人……いますか?

これは日本語に限ったことではなくて、洋書でも同じでした。
洋書多読を激推ししているBrightureのスタッフとして、情けないやら申し訳ないやら。本を読むのが好きな人たちを心から尊敬するし、羨ましく思います。SNSで洋書多読の話題で盛り上がっているときは、迷惑にならないよう、そっと遠くから眺めていました。

ですが、今年に入ってから決めたルール、「1日1チャプターだけ読む」を実践するようになってから、本を読むことが習慣化してきました。

今回は、文字が嫌いな私が見つけた本とのつきあいかたをご紹介します。同じ悩みを抱えている人の参考になれば嬉しいです。

読書遍歴が存在しないくらい本を読んでこなかった!

本とのつきあいかたをお伝えする前に、これまでの読書遍歴を紹介しようと思ったのですが、そんなものほとんど存在しないくらい本を読んできませんでした。

学生の時に学校の図書館には年に2〜3回行くくらいで、5冊も読めばいいほうでした。私が通っていた小学校では、年間の読書冊数を表彰するイベントがありましたが、当然ノミネートされず、数十冊も本を読む同級生に憧れの眼差しを向けていました。そんな私に両親は一言も「本を読め!」と言わなかったので、ここぞとばかりに漫画ばかり読んでいました。

社会人になってからも相変わらず読書は苦手ですが、なぜか本屋は好きでよく行きます。タイトルに惹かれて小説を買うこともありましたが、大抵買うだけで満足していました。

そうやって本屋を徘徊しているときに出会った、原田マハさんの小説にどハマりして、何冊か続けて読みました。

これが私の日本語の読書遍歴です。

洋書はどうなの?

そんな私が、Brightureへ留学しようと思ったきっかけは、「多読」を推奨している記事でした。

読書嫌いの私がどうして「多読」に惹かれたのかわかりませんが、とにかく刺さりました。

では、実際に留学してみてどうだったかというと……日本語の本と同様、読書欲が湧くことはありませんでした。当時のセブ校には、洋書が並ぶ本棚があって、借りることができました。でも留学中に私が読んだのは、宿題で渡された課題図書の 「Who Was」 シリーズだけでした。

200冊を超えるこのシリーズですが、最初に読んだのは確か 「Who Was Steve Jobs? 」だったと思います。

しかし、知らない単語が並ぶ洋書を読んでいても楽しくありませんでした。他の生徒さんや先生から勧められた本を試してみましたが、少し読んで数ヶ月放置の繰り返し。スマートフォンの電子書籍アプリに溜まっていく、未読了の洋書を見てため息ばかりついていました。

そうやって、あっちにもこっちにも手を出してるうちに、「『Who Was』 シリーズが一番読みやすいかも!」と思うようになりました。児童向けの洋書でも、フィクションだとどうしても造語が登場することがあります。でも伝記や史実に、それは出てきません。書かれていることをありのまま受け取ればいいって私にとって最高なんじゃ……!? と気づいてから、洋書は 「Who Was」 シリーズ一択になりました。でも、読むことが好きになったわけでも、読むスピードが上がったわけでもありません。ただ英語学習のためだけに、相変わらず薄い本を数ヶ月かけて読んでいました。そんな状況でも読み終えたときの達成感は半端なくて、それが少しずつ本を読む抵抗感を薄くしていったように思います。

ゆるいルール「1日1チャプターを読む」を設定してみた

少しずつ薄れていった読書への抵抗感をうまく活かして、習慣化したくなりました。そこで、今年のはじめに、「1日1チャプターだけ読む」という、めちゃくちゃユルいルールを設定しました。

朝の支度を済ませたら、数分間を読書にあてていますが、これがなかなかいいのです。もし、朝に読む時間が取れなければ1日のどこかで読めばいい、という余裕があるからだと思います。

あと、気分が乗らないときや体調を崩したときは読みません。しんどいときに無理しても続かないのは、これまでの経験でわかっているからです。「人間なんだから読みたくない日もあるよねー」という赦しをあらかじめ持っておくこと。読まなかったことに罪悪感を感じないこと。

当たり前のように感じますが、几帳面な人が多い日本人には、後悔や罪悪感を抱く人が結構いる気がします。自分で決めたルールに、自分で潰されてしまわないよう、ゆるーくいくのがいいと思います。もちろんガッツリやりたい人、そっちが性に合ってる人は、自分の心地よいやり方でやるのがイチバンです!

今のところ私は、このゆるいルールのおかげで、順調に習慣化ができている気がします。こんな日は一生来ないと思っていたのに、ほんと人生何がどうなるかわかりません。で、調子に乗った私の心に、ふと「フィクション読みたいかも」と思い浮かびました。

ふと心に浮かんだ「フィクション読みたいかも」

「読んでても楽しくないから」という理由で、フィクションを遠ざけていたのに、なぜか急に気になり始めました。Who Was シリーズに飽きたわけでもないのに不思議です。これが成長っていうやつでしょうか?

しかも、この時点で読みたい本も決まっていました。「A to Z Mysteries」 というシリーズで、小学生の男女3人組が、さまざまな事件を解決していく、いわゆる少年探偵団の物語です。どうしてこの本が読みたくなったのかはわかりませんが、そのとき読んでいた「 Where Is the Great Wall? 」を読み終わったら、「A to Z Mysteries」 に挑戦しよう! と決めました。

今月から 「A to Z Mysteries」 を読み始めています。あんなに苦手だったフィクションなのに、ストーリーが面白くて続きが気になります。これには自分でも驚きました。1チャプターがあっという間で、次のページを捲りたくなるのですが、今はあえて我慢しています。調子に乗って読み進めると、どこかで燃え尽きてしまう気がするからです。

究極にゆるいルールを設定したのは、苦手な読書を習慣化するためです。なので、無理は禁物。絶対やっちゃダメなんです(私の場合)。しかも、「あわよくば」と思っていた「楽しむ」こともできているので、今日の達成感と明日への楽しみを大事にしていこうと思っています。

負担に感じないことがイチバン!

読書が苦手だった私が見つけた最適解は、自分を追い込まず、究極にゆるいルールを設定すること。そしてそれを毎日やっていくこと(できない日は無理してやらない)です。このおかげで、これまでずっと憧れだった、「読書を習慣化して楽しむ」ことが、ようやく少しずつできています。

それにしても、好きなことやエネルギーを使わなくていいもの(例えばスマホゲームなど)は、あっという間に時間が溶けていくのに、苦手なことをやるのは、なんでこんなに大変なんでしょう。よく、「習慣化してしまえばどうってことないよ」と言っているのを聞きますが、その習慣化ができずにこれまで苦労しました。きっとストイックにやろうとしていたからだと思います。

負担に思うことは可能な限り取り除いて、楽しく続けられる方法を見つけることができれば、いろんなことを習慣化できるようになるんだと、ようやく気づきました。もちろんこれは私にとっての最適解ですが、同じように「なかなか習慣化できなくて……」という方は、方法のひとつとして試してみるのもアリじゃないでしょうか?

逆に、「こういう方法もあるよ!」「私はこれで習慣化できたよ!」というやり方をお持ちの方はシェアしてもらえると嬉しいです。

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