見出し画像

「一緒に」に込められた想い

こんにちは。現役保育士のMoKuです。主に0~2歳児と生活しています。
とっても久しぶりの投稿になってしまいました…。
継続的に投稿できるように頑張っていきたいと思います。

さて、話は変わり、保育のお話をしていきたいと思います。
1歳児の男の子と遊んでいた時のお話です。

飛行機が好きなAくん。保育士と一緒にブロックで作成していきます。二つ出来上がった物のうち、一つを保育士に渡してくれました。一緒に遊んでいるとBくんがやってきて物欲しそうに飛行機を眺めています。「ちょうだい」とBくん。
Aくんは何度も首を横に振って自分の思いを伝えていました。
自分のものを渡すのが嫌なのかな、と思い、保育者が使っていた飛行機を貸すことをBくんに提案してみました。
喜ぶBくんを他所に、Aくんはなんだか納得していない様子。Bくんに渡そうとした飛行機を取り、もう一度保育者に手渡したのです。
「これは先生の!」そう言わんばかりの表情でした。

Aくんは私と一緒に作った飛行機で、私と一緒に遊びたい、と誘ってくれていたのです。それを友だちに渡さたらどんな気持ちがするか。
やっぱり嫌ですよね。
ここでAくんの隠された気持ちに気付き、飛行機は誰にも渡さないからもう一度一緒に遊ぼうと誘いました。Bくんには、ブロックで飛行機を作ることを提案し、一緒に作成しました。もちろん二人に対してしっかり謝罪の気持ちも伝えました。その結果、Aくん、Bくんそれぞれが満足いく形で遊びに向かうことが出来ました。先程まで曇っていたAくんの顔にも笑顔が戻ってきました。

この経験から私は、自分本位でトラブルを解決しようとしていたことに気付かされました。嫌だというその気持ちの中に、
子どものどんな想いが隠れているのか。
その真意はなんなのか。
なぜ嫌だと思うのか。
これらを推察して関わることの大切を実感した出来事でした。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?