勉強の効果を高める『戦略的リソースの使用法』
目標の決め方とか学習効率を上げる方法について調べていたらスタンフォード大学の研究で、戦略的なリソース使用を行うとテストの結果が良くなるよという実験があったので紹介しよう。
[Strategic Resource Use for Learning: A Self-Administered Intervention That Guides Self-Reflection on Effective Resource Use Enhances Academic Performance - Patricia Chen, Omar Chavez, Desmond C. Ong, Brenda Gunderson, 2017 (sagepub.com)]
学習前の準備
こちらの研究、10日後のテストを控えた生徒たちに現在の成績状況を調べた後、グループを2つに分けてテスト7日前の段階で一方のグループには次のことを聞いた。
テストでどのぐらいの成績が欲しいか
このテストが自分にとってどのくらい重要か
現在その成績を取る自信はどのくらいか
テストに出そうな問題は何か
勉強に使えそうな教材や資料、参考書を最大15個までピックアップして。なぜそれが使えると考えピックアップしたのか
それらの教材をどのように使用する予定か
こちらの内容を紙に書き出してもらって、7日後のテストを受けてもらったそうな。
その結果、上記の手順を踏んだ生徒は何も介入していない生徒に比べて3~5%ほど成績が良くなったそうな。
(この結果はわずかな差に見えるが、たったの一週間での違いなので、長期的な学習や試験への対応を考えるともっと大きな差に広がるのではないかと思われる。)
というわけで、学習のリソースを無駄にたくさん使うより、どの目標に何のために使用するのかを学習前に整理して戦略を立てることが重要というお話でした。
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