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赤身肉を食べるときは脂もとった方がよさそう

先日グラスフェッドビーフがよさそうという記事を書いたが、赤身肉の欠点としては鉄分が多量に含まれている点がある。
(酸化した鉄分は老化や大腸ガンの要因の一つとなりえる。)

一方女性は鉄分が不足しがちなので、赤身肉を食べる量を増やすと肌ツヤや髪が若返るよという話もあったりする。

じゃあ鉄分の害を防ぐにはどうしたらいいかと言うと、単純に脂身の部分も一緒に食べるといいよという研究があったので紹介しよう。
[Dietary polyunsaturated fatty acids and heme iron induce oxidative stress biomarkers and a cancer promoting environment in the colon of rats - PubMed (nih.gov)]

鉄分と油の関係

こちらの研究、ラットを使った研究になるのだが、同じ鉄分を含む食品と合わせて植物油(ω-6が豊富)や魚の油(ω-3が豊富)を与えて、体外へ排出される鉄分の量を調べたもの。

その結果がこちら。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25744414/
Fig2

(FIがフィッシュオイルで、SAがサンフラワーオイル)
明らかにオイルを摂取したラットでは酸化物が対外へ排出される量が増えている。

本研究では、酸化ストレスバイオマーカーとしてよく知られている二次脂質酸の形成元となるヘム鉄の摂取と食餌油の種類に関連があるあることを強調している。DHN-MAとMDAの尿中排泄量は、食事に使用する油の種類に強く依存した。MDAは少なくとも3つの二重結合を持つPUFAの過酸化から生じ、HNEとその尿中主要代謝物DHN-MAはω-6ファミリーの脂肪酸の過酸化から生じるのでこれは予想されたことであるが、長鎖多価不飽和脂肪酸を含む魚油を5%摂取するとMDA排泄量が劇的に増加し、リノール酸を主に含むサフラワー油を5%摂取するとDHN-MA排泄量が劇的に増加することがわかりました。

Dietary polyunsaturated fatty acids and heme iron induce oxidative stress biomarkers and a cancer promoting environment in the colon of rats - PubMed (nih.gov)

というわけで、赤身肉の栄養素をしっかり摂取しつつ酸化を抑えるには脂身もちゃんと食べるとか、ドレッシングを掛けたサラダと一緒に食べるのがよさそう。

(調理方法によっては、油の酸化もちょっと気にはなるから注意したほうがいいかもね。)

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