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2022秋ドラマ初回視聴率からみる各局のはなし。

視聴率ーーーーー
これだけで番組の人気を測る時代は終わっただろう。
1指標としての役割にすぎない
だが、今回は初回視聴率に注目して各局の傾向と今後の対策を勝手に考えてみようと思う。
初回視聴率の平均視聴率の良かった順で書いていく。

1位 テレ朝 平均13.7%

火曜21時「科捜研の女」11.9%
水曜21時「相棒」17.3%
木曜21時「ザ・トラベルナース」11.9%

テレ朝が火曜21時にドラマ枠を新設して
21時台にドラマを集めた、ドラマゴールデンタイム
長寿シリーズで、固定ファンがいる「科捜研の女」と「相棒」は安定した視聴率を記録した。
ドクターXの脚本家の新作である「ザ・トラベルナース」はさすがの視聴率。初回2桁は、視聴者の期待度の高さをうかがわせる。
特に、今回はこのテレ朝3ドラマが初回視聴率トップ2を記録!!!
唯一の全ドラマの視聴率2桁!!!!
テレ朝ドラマファンの需要と供給が一致していると言える。
リアルタイム視聴層が多いため、TVerなどの見逃し配信の登録者数が伸びないところがテレ朝の視聴者の年代を表していると言えそう。
今期は長寿シリーズで視聴率王道ゾーンを確定させたが、次も同じように続けるか、唯一主演の若返りを図らなかったテレ朝の次に期待したいところ。

2位 TBS 平均8.2%

日曜21時「アトムの童」8.9%
火曜22時「君の花になる」6.5%
金曜22時「クロサギ」9.2%

ドラマのTBS!!!とまで言われているドラマの名作の宝庫
今回は視聴率・話題性ともに他局にとられたか・・・
圧倒的主役の若返りを図った今期、
思うように数字が伸びなかったように思える。
特に日曜劇場の初回が思ったより伸びなかった印象。
ゲームを舞台にした池井戸潤的日曜劇場王道ドラマのため、二話以降視聴率の巻き返しもあり、そこまで悲観することはなさそう。
やはり敵会社の社長をオダギリジョーにしたことは結果的に良かっただろう。
リメイク作品である「クロサギ」の視聴率が心配であったが、結果的に初回視聴率では、TBSトップとなった。
平野の好演などで、山下主演前作と比較されることへの心配はなさそうだが、ヒロインの黒島が朝ドラからの悪評をひっくり返せるか、そこが肝となりそうだ。
ちむどんどん後遺症など、ネガティブなトレンド入りが目に余る。
ネガティブなトレンド入りでいうと、「君の花になる」も不安要素が大きい。
本田翼の演技力や脚本、キュン要素の古さなど、ドラマの根幹自体へのヘイトも多くみられる。
そんな中、高橋文哉の好演や、演技経験初めてのアイドル役の子たちの好演(INIや8LOOMのメンバーなど)によってポジティブな意見も見られているので、今後に少しは期待を残せるか。TBSの足を引っ張らないことを祈る。
火曜22時枠の恋愛枠も丁寧に描くようになれば、ドラマのTBSとして王者安泰にもなれそうだが・・・

同率3位 日テレ 平均7.3%

日曜22時30分「霊媒探偵・城塚翡翠」6.4%
水曜22時「ファーストペンギン!」8.9%
土曜22時「祈りのカルテ」6.6%

同率で、日テレとフジの2局が並んだ。
日テレのここ最近を見ている中では、健闘した方ではないか。
過去、家政婦のミタなど特大ヒット作や、ごくせんなどの流行作品はあるものの、一時期の勢いはなくしている。
ドラマファンが離れていったような気がするのだ。
丁寧に描くことよりも、話題性、主役の俳優ありきの構成など、悪く言うと怠惰が見られたような気がするのだ。
だが、今期より少しずつ変革をしなければならない気概を感じるようになった。視聴率王者であった日テレが、朝からゴールデンタイムまで全て長寿バラエティなどに頼っていてはいけないことに気付いた模様。
霊媒探偵やファーストペンギンでの主演には、演技の実力派女優を起用するなど、今期だけでの成果は厳しいかもしれないが、今後に期待したいところ。
ただ、霊媒探偵の日曜22時半枠のファンタジー作品系の受けが悪いことは気にかかる。前作の信長公記も永瀬の好演はあったものの、視聴率が伸びなかった。今作も清原の好演やキャストの豪華さはあるものの、この枠ではファンタジー作品が受けないようだ。ネメシス以降、枠に固定客がついていないことが不安材料だろう。
また、水曜22時の女性活躍枠にて、実力派は揃ったが地味さはぬぐえない。昔から女性活躍枠で人気の枠だが、最近はヒット作に恵まれない。クスッと笑えるハコヅメがうまくいったことを踏まえると爽快感とクスッと笑える面白さ、あまり深く考えずに見れる作品が求められているのかも・・・
祈りのカルテの安定感にも注目したいところだ。初回以降視聴率がそこまで下がらず、横ばいを続けているのは評価すべきところだ。主演の玉森が二期連続主演をしているところからも演技力の高さが評価できるが、作品のテンポ感やキャストの層の厚さ、医療ものの丁寧に描くところの評価が高いと言える。
ごくせんや野ブタなど、学校で話題になるような作品だけでなく
Motherなど心に残る、心に響く作品を作れるテレビ局だろうから、今後ドラマへの力の入れ具合に期待しよう。

同率3位 フジ 平均7.3%

月曜21時「PICU」10.3%
月曜22時「エルピス」8.0%
水曜22時「親愛なる僕へ殺意をこめて」4.5%
木曜22時「silent」6.4%

現在、視聴率では苦戦しているものの、一番話題になっているのはフジテレビだろう。
月9の医療ドラマは、ナイトドクター以来か。。
PICUでの医療の描き方は残酷な真実か
しかし、吉沢亮の医者姿は素敵だが、ナイトドクターの雰囲気を感じてしまい、少しイライラしてしまうのは私だけだろうか。
高杉真宙が幸せになれることを祈るのみだ。
エルピスについては、まだ見ていない中で何かを言うのは違うかと思うが、攻めた作品みたいなので、関テレのこの枠らしい社会風刺ができる作品になっていそうで、今後もこの枠には期待しかない。
水曜22時の日テレフジの直接対決リターンズは、やはりフジに視聴者安定層ができていないことが問題だ。すぐ枠を変えることのないように祈るのみだが、、、
若い男性視聴者をターゲットにした枠のため、今回は初回から拷問シーンがあり、定着しにくかったようだ。
だが、フジには話題の「silent」がある。視聴率は少しずつしか伸びないが、見逃し配信の配信再生数が異例の高水準を記録。丁寧に描く脚本、演出、映像の質感が響いている。オリジナル脚本だからこそ、予想のできない展開、予想したくなる展開、予想しないでただただ感じたい展開、視聴者の視聴したい欲をかりたてるよう。TBSの火曜22時枠を目指しているのかな?など、ブレブレの時もあったが、ようやく実を結んだようでなにより。
フジテレビ自体がブレブレで、波に乗っかれというのが雑なため、次のドラマでは恋愛ものをべたにやればなど誤解しないでいれくれることを祈る。

初回視聴率のみではなかったが、
今季のドラマ制作の皆さまの努力が実を結びますように。
来季以降、未来のドラマ、映画の制作に繋がりますように。
日本の制作現場が他に劣っているとは思えないのに
丁寧に制作しなかった時期のせいで悪く言われるのは嫌だし
現在も良い作品が生まれているんだぞって誇りたいし
今後も私の生き甲斐であるドラマがちゃんと制作されることを祈って
来季も楽しみにしています。


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