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ゴミカス⑤ 〜ゴミ捨ての日〜
ゴミカス①②③④に引き続き、⑤です。
ゴミカスの動向
わたしが弁護士のK先生と綿密な作戦を立てていた頃、ゴミカスはわたしにあらゆる手段を使って連絡をよこしてきていた。
LINEもインスタもブロックしたのに、友達のアカウント経由でわたしに連絡してきたり、PayPayの送金時に添えられるメッセージ機能を利用して、1円だけの送金でわたしに「ブロック解除してー」とメッセージしてきたり。
わたしを何よりも驚かせたのは、ゴミカスから
「ほんとに引っ越すと思わなかった」
「家具家電全部家にあるから帰ってきて」
というメッセージが届いたことである。
ああ、だから家具家電外に出てなかったんだ。
わたしを散々に煽りながら家具家電を運び出させたのに、自ら元に戻して帰ってきて〜って、都合が良すぎるにもほどがある!!!
怒りと涙で頭痛が治らないくらいギリギリの毎日だったけれど、話を聞いてくれて、一緒にいてくれた友達のおかげでわたしはなんとか精神を保つことができていた。
ゴミカスとの修羅場から5日目くらいのある日。
友達と笑顔の写真をInstagramに載せたところ、ゴミカスから「笑顔でよかった」とメッセージが来た。
今だ!と思ったわたしは、「今度カフェで話そう」というメッセージを送り、ついにK先生との作戦を実行することになったのだ。
作戦実行
大きな駅の近くにあるカフェの隅の席に座り、ゴミカスが来るのを待っていた。
あの日以来、久しぶりの対面。
修羅場が起きてから1週間くらい経っただろうか。
日に日に暑さを増していく5月の陽気の下。
わたしはゴミカスに荷物を取られてしまって服が1種類しか無かったので、修羅場の時に着ていたものと同じニットのワンピースと長袖のカーディガンを羽織っていた。
このあと大柄なK先生がすぐに来てくれると思ったら不思議と恐怖感はあまり無かった。
ゴミカスは花束とフラペチーノみたいなドリンクを抱えて、わたしに会いに来ていた。
わたしはもう乾いた笑いしか出ないほど、彼の全てに失望していた。
(こいつまだ生きてたん?)
みたいな心境だった。
ゴミカスが着席して1分も経たないうちに、K先生が「ど〜も〜」みたいな感じで飛んできた。
ゴミカスは真剣に話を聞いて、【慰謝料として(?)わたしに30万を支払うこと、今後わたしに近づいたら罰金300万を支払うこと】という書類にサインをした。
K先生はゴミカスのしたことは強盗、傷害罪に値するものだという話をしてくれて、この後の荷物のやり取りをお互いが接触することなくできるように手配してくれた。
お互いの連絡先を完全に消去した後、ゴミカスは花束と溶けたフラペチーノを持って先に帰って行った。
後日談
K先生と2人になった時、わたしは半泣きで疲れ果てていた。
K先生はお父さんを心配させてはいけないよ!といった類の話をしてくれたが、わたしは安心感と疲労感のあまり全然内容が入って来なかった。
その後、家具家電を返してもらうことができ、30万も支払われ、わたしは元の家で一人暮らしの生活に戻ることができた。
お父さんはいまだにこの事件のことを一切口にしないでいる。
(お父さんの方が傷ついてる可能性あり)
たとえ小さな火種だったとしても、大きな爆弾に着火してしまったら取り返しがつかなくなる。
「なんでも許してしまてはいけない」「少しでも変なところがある人に近づいてはいけない」という基本的なところをしっかりしないとなあと、自らを戒めるきっかけになった経験でした。
P.S. まあでもこの件に関してはどう考えてもゴミカスがゴミすぎるので、この経験から学んだことはそんなにないですwww
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